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猫図鑑

スコティッシュフォールドの健康管理|寿命・病気・怪我を知ろう

2023.06.21 2024.03.31

スコティッシュフォールドを飼う前に「寿命や病気、怪我についてもっと知っておきたい」そんなお気持ちはありませんか?

この記事では、スコティッシュフォールドの寿命や病気、怪我について詳しく解説していきます。病気や怪我のリスクを軽減する方法についてもお伝えしていきますよ。

スコティッシュフォールドの寿命

スコティッシュフォールドの平均寿命は約12〜15年

スコティッシュフォールドの平均寿命は、約12〜15年です。

【家庭動物白書2021】の結果では、スコティッシュフォールドの平均寿命は「14歳」となり全体5位の結果でした。猫の中でも比較的長生きだといえるでしょう。

寿命を左右する要因

スコティッシュフォールドの寿命に影響する要因はいくつかありますが、

1.遺伝的な要素

2.環境

3.食事

4.健康管理

が特に影響すると言われています。

遺伝的な要素は、親猫から受け継がれるものでありどの猫にも影響がある一方で、環境や食事、健康管理は飼い主さんが積極的にコントロールできる要素です。

飼い主さんがコントロールできることに関しては、しっかりと整えていきましょう。

スコティッシュフォールドが悩む病気

スコティッシュフォールドがかかりやすい病気を理解しておきましょう。

スコティッシュフォールド特有の遺伝性の病気

スコティッシュフォールドは交配が繰り返されてきたことが原因で遺伝的に病気になりやすい性質をもっています。そのため、遺伝的疾患については他の猫種よりも注意が必要です。具体的には以下のような病気が挙げられます。

骨軟骨異形成症 骨が正常に成長せず、関節の痛みや運動障害を引き起こす病気で、スコティッシュフォールド特有の遺伝的な特性です。折れ耳のスコティッシュフォールドはほぼ必ずその影響を受けていると言われており、健康寿命を延ばしQOLを上げるには、飼い主の理解が必要です。

心筋症 心臓の筋肉が通常とは異なる形で成長し、心臓の機能に影響を及ぼすことがあります。病気の初期段階では症状があまり現れないことも多いので、こちらも注意が必要です。

独特の耳の問題

スコティッシュフォールドの耳はとても可愛らしいですが、その特徴的な形状がリスクをもたらすことがあります。それは、折れた形状の耳が、耳垢の詰まりや感染症につながりやすいからです。

具体的には、以下のような問題が起こりやすくなります。

耳ダニ 耳の中に寄生し、炎症やかゆみを引き起こすことがあります。頻繁に耳をかきむしったり、耳の中が異常に汚れているようなら、耳ダニの可能性があります。

耳垢の詰まり 通常の耳掃除が難しく、炎症や感染症の原因になります。耳垢が詰まって不快を感じているサインには耳をかきむしったり、首をよく傾げたりなどがありますので、よく観察しましょう。

このような耳のトラブルを防ぐためには、定期的な耳掃除や獣医さんによるチェックが大切です。

猫がかかりやすい腎臓病

スコティッシュフォールドのみならず、猫がもっともかかりやすい病気が腎臓病です。

その症状を把握し、早期に対処することが大切ですね。腎臓病による症状には、以下のようなものがあります。

食欲不振 腎臓病の症状が進行すると、食欲が一気に低下します。愛猫がいつもと違って食事に興味を示さない場合、気にかけてあげましょう。

嘔吐 猫はよく嘔吐しますが、いつも以上に繰り返し嘔吐することがあれば、腎臓病の可能性も考慮してください。

頻尿と多飲 尿の回数が増え、水をたくさん飲むようになることも腎臓病の兆候です。

腎臓病は、進行が早い場合もあるため、これらの症状に気づいたらすぐに獣医師に相談しましょう。

病気を未然に防ぐ方法

以下のことを参考に、病気の予防と早期発見をしていきましょう。

健康診断

猫の健康問題は、人間同様、早期に発見すれば治療が可能なものもあります。逆に言えば、長期間放置されると重大な問題に発展する可能性があるため、定期的な健康診断は愛猫の健康を保つために不可欠です。

スコティッシュフォールドの健康診断は、少なくとも年に1回は必要です。しかし、年齢や健康状態によっては、もっと頻繁に診断を受けることをお勧めします。

健康診断では、体重や体型、歯や口腔、皮膚と毛、目と耳の状況をチェックしたり、心臓や肺を検査したりします。またスコティッシュフォールドには、骨変形症による痛みや不快感の兆候を見つけるために、骨と関節を確認することもあるでしょう。

ワクチン接種

ワクチン接種は、猫をさまざまな病気から守り、長生きできるようにするための主要な予防策です。

主なワクチンには、三種混合ワクチン、狂犬病ワクチン、猫白血病ワクチンがあります。三種混合ワクチンは生後6週から8週頃に接種されます。

ペットショップから猫を迎えた場合は初期のワクチンが接種済みの場合もありますが、きちんと確認して適切なワクチンスケジュールで打ち忘れがないようにしてきしょう。

バランスの良い食事と適度な運動

スコティッシュフォールドの健康を維持するためには、バランスの食事と適度な運動が欠かせません。正しい食事と運動は、猫の心身を健康に保ってくれます。

具体的には以下のようなことを大切にしていきましょう。

バランスの良い食事 猫の食事は、高品質なタンパク質、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸であるタウリンを含む猫用の餌が必要です。カロリーも考慮して適量を提供して肥満を防ぎましょう。

またその日の体調や猫の年齢によっても食べ物を変えていくことが大切です。おやつやミルクの与えすぎにも注意しましょう。

適度な運動 運動は肥満の予防、筋肉の保持、関節の柔軟性の維持、そしてストレスの軽減に役立ちます。

運動を促す方法は、おもちゃを使うことです。例えば、レーザーポインターは飼い主さんは動かずに猫をたくさん運動させることができるのでおすすめです。

また、猫用のぬいぐるみも猫が追いかけたり、かみついたり、引っ掻いたりすることで適度な運動をすることができます。

さらにキャットタワーやキャットウォークといった猫専用の遊び場所を設けることができれば、登ったり、飛び跳ねたりすることで、自然に運動することができるので良いでしょう。

ストレス解消

ストレスが溜まると免疫力が低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。ストレス対策を行い、リラックスできる環境を整えることで、スコティッシュフォールドの病気を予防しましょう。具体的な対策には以下のようなものがあります。

安全で快適な寝床の用意をする ベッドやクッションを用意し、猫が家の中で落ち着ける場所を作ってあげましょう。

適度なプライバシーを確保する 猫がリラックスできるように、周囲から様子が見えない隠れ家的スペースを作ってあげると安心感が増します。

適切な遊びと愛情表現をする 一緒に遊んだり、抱っこや撫でることで愛情をたくさん伝えることは、ストレスの解消にとても有効です。

スコティッシュフォールドが起こしがちな怪我の種類

怪我のリスクを軽減するために怪我について知っておきましょう。

転倒やジャンプによる怪我

スコティッシュフォールドも転倒やジャンプによる怪我をすることがあります。

スコティッシュフォールドが好奇心旺盛で活発な性格のため、思わぬタイミングで危険な場面に陥ってしまうことがあるのです。

例えば、高い場所からのジャンプして着地に失敗してしまったり、家具の上での遊んでいて滑って転倒することがあります。

かみつきやひっかきによるトラブル

遊びの中で、猫は興奮しすぎると飼い主や他のペットにかみついたりひっかいたりしてしまいます。飼い主さんを怪我させてしまうこともありますし、他の猫がいるおうちだと他の猫に怪我をさせられてしまいます。

そんなトラブルを避けるためには、直接手で遊ばずに猫じゃらしやボールなどのおもちゃを使ったり、猫が遊びの興奮を引きずりすぎないように、遊びが終わる際には猫がリラックスできるように穏やかに遊びを終えましょう。

スコティッシュフォールドの怪我を防ぐおうちと遊ぶの工夫

スコティッシュフォールドの怪我の対策を行い、安全で快適な生活を実現するためには、以下のことに注意しておきましょう。

家の中での安全確保

家の中でスコティッシュフォールドが怪我をしないよう、危険を減らす工夫が大切です。

例えば、猫が誤ってぶつかっても大丈夫なように家具の角にソフトなカバーを付けたり、猫が感電するトラブルを防ぐために電気コードやプラグの保護をしましょう。

また飛び降りる際の怪我を防ぐためには、高い場所へ登れないようにアクセスを制限するという方法もあります。

遊びのルール

飼い主さんが適切な遊び方をマスターすることで、楽しく安全にスコティッシュフォールドと過ごすことができます。

具体的には以下のような方法があります。

遊びの強さに注意する 猫が興奮して遊びすぎないよう、適度な強さで遊んであげましょう。興奮しすぎてしますと思わぬ怪我をさせてしまうことがあるので注意が必要です。

安全なおもちゃを選ぶ 小さな部品が取れやすいおもちゃや猫が誤って飲み込んでしまう可能性のあるものは避け、安全性の高いおもちゃを選びましょう。

遊びのバリエーションを増やす 同じ遊びばかりだと飽きてしまうことがあるので、いろいろな遊びを取り入れて、楽しく過ごせる環境を作ってあげましょう。

まとめ

スコティッシュフォールドは平均寿命12〜15年の猫種で、飼い主の手による良好な環境と食事、そして適切な健康管理が長寿につながります。特有の遺伝性疾患や耳の問題、猫全般に見られる腎臓病など、注意すべき病気がありますが、これらは定期的な健康診断、適切なワクチン接種、バランスの良い食事と適度な運動で予防と早期発見が可能です。

また適度な運動とストレス解消は、スコティッシュフォールドの健康を保つ重要な要素です。安全で快適な寝床や適度なプライバシー、愛情表現でストレスを解消することが効果的ですね。また、転倒やジャンプ、かみつきやひっかきによる怪我のリスクを抑えるために、家の中での安全確保と適切な遊び方を心掛けることが重要です。

これらのことに気を配りながら、スコティッシュフォールドとの生活を楽しみましょう。

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この記事の監修者

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