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アラスカンマラミュートの寿命や気を付けたい病気について

2019.05.21 2024.03.26

平均寿命

犬の寿命は体の大きさによって異なります。長生きする傾向にある小型犬は12~15年、対して大型犬は10~13年と言われています。大型犬であるアラスカンマラミュートの寿命は10~12年なので大型犬の中でも平均的です。

平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、大型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

9歳

2歳

18歳

3歳

26歳

4歳

35歳

5歳

44歳

6歳

53歳

7歳

62歳

8歳

71歳

9歳

80歳

10歳

89歳

11歳

98歳

12歳

107歳

13歳

115歳

14歳

124歳

15歳

133歳

16歳

142歳

できるだけ長く一緒に暮らすために、飼い主ができることは何でしょうか。生活する上での注意点や、気を付けてあげたい病気について解説します。

気を付けたい病気

アラスカンマラミュートを飼育するにあたり気をつけるべき病気は以下の通りです。

股関節形成不全

股関節の形態的な異常のことで、成長期によく見られると言われています。

症状

腰を振るように歩く、上手く座れない、後ろ足が上手く使えないので跳ねるように歩くなどの症状が見られます。

治療法

軽度であれば、運動制限や体重管理などに加え、鎮痛剤やレーザー療法によって痛みを和らげるような治療法を行っていきます。
重度の場合は、症状や股関節の状態に合わせた手術を選択する必要があります。

予防法

遺伝が一つの原因となっているので、親犬が股関節形成不全になっていないかを事前に確認しておくことが大切です。他にも、子犬の頃の過剰な栄養摂取、激しい運動が原因と言われているので、年齢にあった食事の与え方、関節に負担をかけない運動の仕方を心がけるようにしてください。

白内障

白内障とは、水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ることで視力が低下し、進行すると失明するおそれもあります。

症状

白内障が進行すると、目が白っぽくなってきます。さらに、視力の低下に伴い、柱や壁などによくぶつかるようになります。

治療法

白内障の治療法には、内科的もしくは外科的方法があります。内科的方法は、点眼や内服薬などで処置するものです。これはあくまで進行をゆっくりにするだけであって、白内障を治すことはできません。

もう一つの外科的方法は、病気の原因となる水晶体を取り除き、代わりに人工レンズを装着するものです。こちらは完治が望める一方で、価格が高く、医師に高度な技術が求められるなどのリスクもあります。

予防法

白内障を予防するためには、日々のケアが重要となります。散歩から帰ってきたら人工涙液を点眼し、砂や汚れを除去することで目の病気になるリスクを減らしましょう。

脱毛症X

原因不明の脱毛症です。これまで偽クッシング症候群や成長ホルモン反応性皮膚症などさまざまな呼ばれ方をしていましたが、最近では脱毛症Xと名称が統一されるようになりました。

症状

胴体の部分に左右対称の脱毛が見られますが、かゆみは伴いません。

治療法

あくまで見た目上の問題であり、特に犬の体に負担がかかるものではないので、治療は行わないことも多いです。

予防法

原因がわかっていないため、予防は難しいのが現状です。

長く一緒にいるために意識すること

運動量を十分に確保する

アラスカンマラミュートはアラスカでソリ犬として活躍していたため、非常にスタミナがある犬種です。そのため、運動量をしっかり確保してあげないとストレスが溜まってしまいます。ストレスは吠える、噛むと言った問題行動につながるだけでなく、免疫機能のバランスが崩れるなど健康にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

アラスカンマラミュートの運動量としては、1日2回、それぞれ60分ほどが目安です。ジョギングしながらの散歩に加え、おもちゃを使った引き運動、ボール遊びなども取り入れてあげてください。

ただ、関節疾患を発症しやすいので、高いところから飛び降りさせるなどの激しい運動は避けてください。

暑さ対策をしっかり行う

アラスカという寒い地域で生まれ育ったため、寒さは特に問題ないのですが、暑いのが非常に苦手です。そのため、アラスカンマラミュートを飼育するにあたって暑さ対策は必須です。

真夏は人間も暑いですから、常にエアコンがついています。しかし、4月、5月頃はまだ冷房機器を使用していない家庭も多いですよね。人間にとっては薄着でちょうどいいくらいの過ごしやすい気候ですが、実は4月5月頃からペットの熱中症は出始めます。日差しがかなり強く、気温も上がってくる時期なので、窓を開けて風通しを良くする、ペット用のクールマットを置いておく、水を十分に用意しておくなどの対策を行いましょう。

こまめにお手入れをする

アラスカンマラミュートは被毛の量が多いので、こまめにお手入れしてあげる必要があります。気を付けたい病気の中にあった脱毛症はかゆみを伴いませんが、しっかりお手入れをしないことで通気性が悪くなり、菌が繁殖するとかゆみを伴う皮膚病になることもあります。見た目を美しく保つだけでなく、衛生面でもお手入れは重要です。

まとめ

アラスカンマラミュートは目の疾患と関節の疾患にかかりやすいという面がありますが、犬種特有の病気はそこまで多くありません。早期に発見できれば愛犬の負担も小さくなりますので、ぜひ日頃から気にかけてあげてください。

参考文献
犬の股関節形成不全(異形成)の診断と治療
犬の若年性白内障の2例

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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