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犬図鑑

ボストンテリアの寿命はどのくらい?気をつけたい病気を紹介します

2019.02.18 2024.03.18

平均寿命


ボストンテリアの寿命は13~15歳と言われています。小型犬の寿命が12~15歳なので、小型犬の中でも平均的ということになります。

平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、小型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

12歳

2歳

25歳

3歳

29歳

4歳

33歳

5歳

37歳

6歳

42歳

7歳

46歳

8歳

50歳

9歳

55歳

10歳

59歳

11歳

63歳

12歳

68歳

13歳

72歳

14歳

76歳

15歳

81歳

16歳

85歳

17歳

89歳

18歳

94歳

19歳

98歳

20歳

102歳

では、できるだけ長く一緒にいるためにできることはあるでしょうか?長生きしてもらうためのポイントや、気を付けてあげたい病気について解説します。

長生きしてもらうためには?

食事内容に気をつかう

ボストンテリアに限ったことではありませんが、愛犬に長生きしてもらうためには「添加物が含まれていない」「消化に良い」など質の良いドッグフードを選ぶことが大切です。さらに、塩分が高すぎたり、犬にとっては毒になってしまうものもあるため、人間が食べているものは与えないようにしましょう。

ボストンテリアは肥満になりやすいので、成長期を過ぎて成犬になってからは摂取カロリーや与える量に気をつかうようにしてあげてください。

しっかり運動させる

ボストンテリアはやんちゃで遊ぶことが大好きです。そのため、室内で遊ぶだけではストレスをため込んでしまうことも。小型犬に分類されるため、そこまでの運動量は必要ありませんが、30分の運動を1日2回行うのが目安です。関節や呼吸器系の病気を発症しやすいことから、激しい運動は避けるようにしてください。

飼育環境を整える

ボストンテリアのように頭蓋骨の長さの幅に比べて鼻の長さが短い犬は短頭種と呼ばれます。短頭種は呼吸効率が悪く、体温調節が苦手です。そのため、温度管理のしやすい室内で飼育してあげることが長生きにつながります。
特に夏はエアコンを活用して常に23~25℃を保つようにしてあげてください。人間は過ごしやすくても愛犬にとっては暑いということもありますので、冷感マットなどをおいてあげるのもおすすめです。

気をつけたい病気


ボストンテリアは目の疾患や呼吸器系の病気に注意が必要です。

白内障

白内障とは、水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ることで視力が低下し、進行すると失明するおそれもあります。

症状

白内障が進行すると、目が白っぽくなってきます。さらに、視力が低下することで柱や壁などによくぶつかるようになります。

治療法、予防法

白内障の治療法には、内科的もしくは外科的方法があります。
内科的方法は、初期の白内障の進行を遅らせるために、点眼や内服薬などで処置するものです。あくまで進行を遅くするだけであって、完治させることはできません。

もう一つの外科的方法は、病気の原因となる水晶体を取り除き、代わりに人工レンズを装着するものです。こちらは完治が望める一方で、価格が高く、医師に高度な技術が求められるなどのリスクもあります。

チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)

犬は目の上下にあるまぶたの他に、目頭の内側に3つ目のまぶた(第三眼瞼)があります。チェリーアイはこれが飛び出して赤く腫れあがってしまう病気です。

症状

目を痛がる、涙を流す、目が充血するなどの症状が見られます。

治療法

症状が軽度の場合には、内服薬や点眼薬で炎症を軽減させる治療法を行います。症状が重かったり、軽くても繰り返し再発してしまう場合には、手術で第三眼瞼をもとの位置に戻します。

予防法

チェリーアイは遺伝的なものが多いため、これといった予防法はありません。普段から目の状態をこまめに確認し、早期発見に努めることが重要です。

鼻腔狭窄

鼻腔狭窄とは、鼻の穴と鼻腔(鼻内部の空間)が狭まった状態のことです。

症状

鼻を鳴らす、鼻水をよく飛ばす、呼吸が荒くなるなどの症状がみられます。

治療法

症状が軽い場合には、現在の症状を悪化させないために保存療法が行われます。

予防法

ボストンテリアだけでなく、パグやフレンチブルドックといった短頭種はどうしても遺伝的に鼻腔狭窄になりやすい傾向にあります。そのため、有効な予防法というのはないのですが、呼吸数が上がってしまうような激しい運動は避けたり、鼻水をこまめに拭きとったりするようにしてください。

軟口蓋過長症

のどの手前にある軟口蓋が生まれつき長いために呼吸が妨げられる病気です。

症状

大きないびき、口を開けたまま呼吸する、食事や水が飲みこみにくいなどの症状が見られます。呼吸困難を発症する場合もあります。

治療法

軟口蓋過長症は薬で根治することができないため、呼吸困難を繰り返し発症してしまう場合には軟口蓋の一部を切除する手術を行います。

予防法

軟口蓋過長症は先天的な形態異常が原因であることが多いので、明確な予防法というのはありません。ただ、肥満になると軟口蓋が厚くなり、軟口過長症になりやすいと言われているので肥満にならないように心がけましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨は膝のお皿のことです。膝蓋骨が本来あるべき場所からずれてしまった状態を膝蓋骨脱臼といいます。

症状

軽度の場合は症状がでないこともありますが、重度の場合は歩行異常が見られることもあります。

治療法

症状の重さや年齢によって内科的治療法(内服薬やサプリメント)か外科的治療法(手術)か決まります。

予防法

先天的なものに関してはこれといった予防法はありませんが、膝に負担のかからない生活を心がけることで、外傷性の膝蓋骨脱臼は防ぐことができます。

まとめ

ボストンテリアは遺伝的な病気が多い傾向にあるので、食事や運動の管理はもちろんですが、早めに病気に気づいてあげられるようにすることが大切です。普段からスキンシップを積極的にとったり、定期的に検診を受けたりするようにしましょう。

参考文献
犬の若年性白内障の2例
軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう) <犬> | みんなのどうぶつ病気大百科

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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