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チワワの平均寿命と病気、遺伝、予防接種や実際にかかる医療費、ペット保険まで解説!

2018.08.28 2025.04.30

チワワをこれから家族に迎えようとしている方にとって気になるのは、やはり寿命や健康のことですよね。

この記事ではチワワの寿命のことから気をつけたい病気、遺伝的な注意点、さらに予防接種のことや医療費、ペット保険についても解説していきます。

チワワの平均寿命

チワワの平均寿命は12~16年で、長寿な小型犬種です。

健康上の注意が必要な主な病気は、心臓病、歯周病、低血糖、気管虚脱、水頭症です。

心臓病は定期的な健康診断と適切な運動でリスクを抑え、歯周病は歯磨きや定期的なクリーニングで予防していきましょう。

特に幼いチワワは低血糖になりやすく、定期的な食事が重要と言われています。

ストレスケア、デンタルケアや病気への予防と早期発見・治療がチワワの健康を守る鍵となります。

チワワの年齢

人に例えた年齢

1歳

15歳

2歳

24歳

3歳

28歳

4歳

32歳

5歳

36歳

6歳

40歳

7歳

44歳

8歳

48歳

9歳

52歳

10歳

56歳

11歳

60歳

12歳

64歳

13歳

68歳

14歳

72歳

15歳

76歳

16歳

80歳

17歳

84歳

18歳

88歳

19歳

92歳

20歳

96歳


チワワの気を付けたい病気

小さな体と華奢な体つきが魅力のチワワですが、その外見もあいまって非常に繊細で怪我や病気をしやすい犬種でもあります。
そのため、チワワの飼い主さんは犬の病気や怪我の知識を持っておくことが重要です。

以降でチワワがかかりやすい病気と怪我を一つ一つ解説していきます。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨とはひざの関節付近にある骨のことで、いわゆる「膝のお皿」です。

膝蓋骨は膝がスムーズに動くのをサポートする重要な骨で、膝蓋骨脱臼は外的要因でそのお皿がズレてしまいその機能を損なわせてしまうものです。

小型犬全般によくみられる怪我ですが、チワワは特に活発な傾向にありますので、膝蓋骨脱臼にはとりわけ注意してあげる必要があります。

症状

軽度なものだと症状はあまり目立ちません。

膝の動きが悪くなるので、歩くときにピョコピョコと足を上げながら歩くことはあります。

しかし、軽度のうちは自分で関節を伸ばして直してしまうこともあるので、症状に気づかないこともあります。

しかし、放置しておくと悪化して痛みを感じるケースもあり、その場合は捻挫した人のように痛い足をかばいながら歩くようになるため、すぐに病院へ連れていってあげましょう。

治療

軽度の場合はきちんと適切な管理をしてあげれば、自然治癒することもある怪我です。

中度でも基本的には炎症を抑える薬で済むことが多く、日常生活への支障も少ないものです。

しかし、日常生活に支障がでるレベルで炎症が悪化してしまうと外科手術が必要になる可能性があるので、なるべく軽度のうちに対策を打っておく方が良いです。

予防

膝蓋骨脱臼は膝の負担が大きくなるとおこります。

例えば、高いところから飛び降りるような運動を繰り返したり、適正体重を大幅に上回ることが要因となりえます。

そして、見落としがちなのが「フローリング」です。

ツルツルとした床はチワワにとっては非常に歩きにくく、見た目以上に負担がかかります。

以上のことから予防、あるいは軽度の膝蓋骨脱臼の対応策としては以下のような方法が有効です。

・適正体重をキープする

・ジャンプするような運動を控えさせ、高い段差は箱などをおいて低くする

・フローリングで滑らないようにマットを敷いてあげる

水頭症

水頭症は脳脊髄液が異常に増えて、脳の他の器官を圧迫してしまう神経性疾患です。

前述の二つと比べても非常に重症な病気で、完治の難しい難病とされています。

チワワはこの水頭症の発症率が他の犬種よりも高く、その多くが先天性つまりは生まれつき水頭症であるケースです。

先天性の場合は生後3~6ヶ月で発症します。

症状

症状は、運動障害や麻痺、痴呆、興奮、凶暴化、視力低下など多岐にわたります。

典型的でわかりやすい症状が旋回運動で、小さく円を描くようにくるくると一か所を歩き回ることを繰り返します。

治療

水頭症の治療は基本的には内科的治療です。

ステロイドや利尿剤などの投薬により、脳脊髄液圧を下げて脳の圧迫を軽減させます。

ただし、投薬によって改善がみられない場合は外科手術で脳脊髄液を腹腔に流す手法を用いることもあり、小さなチワワには負担の大きい処置です。

そのため、水頭症は早期発見することで、投薬の範囲で処置が収まるようにすることが重要です。

予防

チワワの水頭症はその多くが先天性で、後天性にしても頭部の外傷や脳腫瘍などの突発的な要因で患うものなので予防策はこれといってありません。

早期発見できて、内科的治療が上手くいっても完全な健康体になることは難しく、短命となってしまう可能性は非常に高いです。

水頭症のチワワの家族は「完治できない」「短命である」ことを受け入れて、少しでも幸せな生活を送ってもらうために、愛情を注ぐことが大事です。

獣医師さんの話をよく聞いて、根気強く愛犬の闘病を助けてあげましょう。

低血糖

低血糖とは、血液中の糖分(グルコース)の濃度が異常に低くなってしまう状態です。

チワワのような小型犬は体が小さいため、エネルギーの消費も早く、低血糖になりやすい傾向があります。

特に子犬の時期などの成長期は注意が必要です。放置しておくと命に関わることもあるため、早めの対処が大切です。

症状

低血糖になると、元気がなくなったり、ふらふらと歩いたりすることがあります。

また、震えやけいれんを起こすこともあり、特に興奮したり運動した後に起こりやすいです。

最悪の場合、意識を失ってしまうこともあるので、普段の様子と違うと感じたら早めに確認してあげましょう。

治療

低血糖が疑われる場合、すぐにブドウ糖を補給することが必要です。

ペット用のブドウ糖シロップや砂糖水を口の中に少しずつ与えると効果的です。

症状が重い場合や改善が見られない場合は、すぐに動物病院へ連れて行き、適切な治療を受けさせましょう。

予防

低血糖を防ぐためには、チワワに適切な食事を与え、特に子犬の頃は1日の食事を数回に分けて与えることが大切です。

また、長時間の運動や過度な興奮を避けることも予防につながります。

普段から健康状態をよく観察し、何かおかしいと感じたときは早めに対処するように心がけましょう。


チワワの遺伝的な注意点

チワワは小型犬ならではの特徴を持つ犬種ですが、遺伝的に気をつけたいポイントもあります。

どのような点に注意が必要なのか、詳しく解説します。

頭の形と遺伝の関係

チワワの特徴的な丸い頭の形は、アップルヘッドと呼ばれます。

この頭の形の影響で、泉門(せんもん)と呼ばれる頭蓋骨の隙間が完全に閉じないまま成長することがあります。これは正常なこともありますが、強い衝撃を受けると頭を痛めやすいため、注意が必要です。

抱っこするときや遊ぶときは、頭に負担がかからないように気をつけましょう。

健康なチワワを迎えるために

遺伝的な病気を避けるためには、信頼できるブリーダーやペットショップから迎えることが大切です。

親犬の健康状態を確認し、できるだけ遺伝的な疾患のリスクが少ない個体を選ぶようにしましょう。

また、定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見につながります。

詳しくは以下で説明していきます。

健康なチワワの見分け方と注意点

チワワを迎えるときは、健康状態をしっかり確認することが大切です。
元気なチワワを選ぶためのポイントや、迎える際の注意点について解説します。

健康な子の特徴

健康なチワワは、目が輝いていて活発に動き回ることが多いです。
以下のポイントをチェックすると、より安心して選ぶことができます。

  • 目が澄んでいる:目ヤニや充血がなく、しっかり開いているかを確認する。
  • 鼻が湿っている:適度に湿り気があり、くしゃみや鼻水が出ていないかをチェックする。
  • 毛並みがきれい:ツヤがあり、フケやかゆがる様子がないかを見る。
  • 耳が清潔:耳の中がきれいで、嫌なにおいがしないかを確認する。
  • お腹が張りすぎていない:お腹が極端に膨らんでいる場合は、消化不良や寄生虫の可能性がある。
  • 歩き方がしっかりしている:足を引きずっていたり、ふらついたりしていないかを見る。


元気に遊び、好奇心を持って周りを観察しているかも重要なポイントです。

注意すべきポイント

チワワを迎える際には、以下の点にも注意しましょう。

  • 親犬の健康状態を確認する:親犬が健康であれば、子犬も健康的に成長しやすい。
  • ワクチン接種の状況を確認する:すでに接種されたワクチンの種類や今後の接種予定を聞いておく。
  • ペットショップやブリーダーの環境を確認する:衛生的な環境で育てられているかを見極める。

迎えた後の健康管理

愛犬を迎えたら、まずは動物病院で健康診断を受けると安心です。

環境の変化に注意しながら、適切なケアをしていきましょう。

長生きの為に気を付けたいこと

ストレスケア

ストレスは様々な病気を引き起こすため、長生きのためにはストレスを与えないことが大切です。
特にチワワはストレスに弱く、寂しがりやすい性格をしていますので、飼い主さんがしっかりとストレスケアしてあげましょう。

できるだけ外へ連れ出して散歩をさせ、たくさん遊んであげることがストレスケアになります。

適正体重の維持

肥満は糖尿病や心臓病など、様々な病気の原因となります。
チワワは運動量が少ないため、食事の与えすぎには注意が必要です。

チワワの平均体重は1.5~3kgとなっていますので、定期的に体重を測り、適正体重を維持できているか確認しましょう。
チワワの年齢に応じて、適切な食事管理をしてくださいね。

デンタルケア

犬は3歳以上になると、およそ8割が歯肉炎や歯周病になりますので、こまめに歯磨きをしたり、ガムやおもちゃでデンタルケアすることが大切です。
歯が痛くなると食欲が低下して体力も落ちますし、歯肉から細菌やウイルスが侵入して感染症にかかる恐れもあります。
デンタルケア不足が病気に繋がることもありますので、飼い主さんはデンタルケアにも気を遣ってあげましょう。



ワクチン接種の必要性と費用

チワワの健康を守るためにはワクチン接種は欠かせません。

以下で詳しく説明します。

ワクチン接種のスケジュールと費用

  • 子犬の時期(生後6~16週)
    • 2~3回の混合ワクチン接種が必要
    • 費用:1回5,000円~10,000円程度

  • 成犬以降(年に1回)
    • 混合ワクチンの追加接種
    • 費用:5,000円~12,000円程度

また、狂犬病ワクチンは法律で義務づけられており、年に1回の接種が必要です。
自治体によって費用は異なりますが、3,000円~5,000円程度が目安です。

フィラリア予防の必要性と費用

フィラリア症は、蚊を媒介して感染する寄生虫の病気で、心臓や肺に大きなダメージを与えます。
放置すると命に関わることもあるため、予防が必須です。

フィラリア予防の方法と費用

  • 予防薬(錠剤・チュアブル・スポットタイプ)
    • 予防期間:4~11月(地域によって異なる)
    • 費用:1か月あたり800円~2,000円程度

  • 血液検査(毎年1回)
    • フィラリアに感染していないかを確認
    • 費用:3,000円~5,000円程度

フィラリア予防は毎月行うことが大切です。特に蚊が発生しやすい季節は、忘れずに投薬しましょう。

定期健診の必要性と費用

チワワに健康で長生きしてもらうためにも、年に1~2回の健康診断を受けることが推奨されます。
病気の早期発見につながり、長く健康に過ごしやすくなります。

健康診断の内容と費用

  • 一般的な健康診断(年1回)
    • 体重測定、触診、血液検査
    • 費用:5,000円~10,000円程度

  • 詳細な健康診断(年1~2回)
    • レントゲン、超音波検査、尿検査、便検査など
    • 費用:10,000円~30,000円程度

高齢になると心臓病や腎臓病などのリスクが高まるため、定期的な健康診断を受けることで、病気の進行を防ぎやすくなります。

チワワの緊急医療費と手術費用の目安

チワワは小型で骨が細く、病気やケガのリスクがある犬種です。

万が一のときにかかる医療費や手術費用について知っておくことで、事前の備えができます。

緊急医療費の目安

チワワは活発な性格ですが、小さな体のため、ちょっとした高さからの落下や段差で骨折することがあります。

また、誤飲や急な体調不良で緊急の治療が必要になることも考えられます。

動物病院での診察費や検査費は病院によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

  • 初診料や再診料:1,000円~3,000円程度
  • レントゲン検査:5,000円~10,000円程度
  • 血液検査:5,000円~15,000円程度
  • 点滴治療:5,000円~15,000円程度


急な体調不良や事故による診察では、これらの費用が合計で20,000円以上になることもあります。
さらに、状態によっては入院や手術が必要になることもあり、費用がかさむ可能性があるでしょう。

チワワに多い手術と費用

チワワがかかりやすい病気には、膝蓋骨脱臼や気管虚脱などがあります。

これらの治療では手術が必要になることがあり、費用は以下のような目安となります。

  • 膝蓋骨脱臼の手術:200,000円~400,000円程度
  • 気管虚脱の手術:300,000円~700,000円程度
  • 骨折の手術:100,000円~300,000円程度
  • 異物誤飲による開腹手術:150,000円~350,000円程度

手術費用は病院の設備や治療方法によって異なりますが、手術だけでなく入院費や術後の通院費も必要になります。

特にチワワは小型犬のため、手術後のケアも重要です。

緊急時に備えるために

万が一のときに慌てないためにも、緊急時の医療費を事前に準備しておくことが大切です。

ペット保険に加入しておけば、高額な手術費用の負担を軽減できます。また、緊急時にすぐに対応できるよう、かかりつけの動物病院を決めておくことも安心につながります。

チワワにペット保険は必要?メリットと保険料の目安

チワワを飼ううえで、ペット保険に加入するべきか悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ペット保険のメリットや、保険料の目安について解説します。

ペット保険のメリット

チワワは小型犬の中でも体が小さく、骨が細いため、ちょっとした段差やジャンプでも骨折することがあります。

また、遺伝的にかかりやすい膝蓋骨脱臼や気管虚脱などの病気もあり、治療が長引くこともあります。

ペット保険に加入しておくと、これらの病気やケガの治療費の負担を軽減できるでしょう。

動物病院の治療費は高額になりやすく、手術が必要になった場合、数十万円かかる可能性もあります。

保険に入っていれば、自己負担が抑えられ、金銭的な負担を気にせず治療を受けさせることができ安心です。

また、保険によっては通院費や予防医療の一部が補償されるものもあります。

特に、チワワは定期的な健康診断や歯のケアが大切な犬種なので、これらの費用をカバーできる保険を選ぶようにしましょう。

ペット保険料の目安

ペット保険の保険料は、補償内容や補償割合によって異なりますが、チワワの場合、月額1,500円~5,000円程度が目安になります。

補償割合が高く、手術や入院費をしっかりカバーするプランは保険料が高くなりますが、万が一のときの安心感があります。

一方で、保険料を抑えたい場合は、通院のみや特定の病気に限定したプランを選ぶのも良いでしょう。

年齢が上がると保険料も上がるため、若いうちから加入しておくと月々の負担を抑えやすくなります。

ペット保険を選ぶ際のポイント

ペット保険を選ぶときは、補償内容や免責事項をしっかり確認することが大切です。

特にチワワがかかりやすい病気が補償対象に含まれているかをチェックすると安心です。

また、終身保障があるかどうか、更新時に条件が変わるかどうかも確認しておきましょう。

ペット保険は、愛犬の健康と飼い主さんの安心を支える大切なサポートです。ライフスタイルやチワワの健康状態に合わせて、最適なプランを選びましょう。

まとめ

チワワの平均寿命は12~16年と長寿で、健康を守るためには心臓病や歯周病、低血糖、気管虚脱に注意が必要です。

特に小型犬特有の膝蓋骨脱臼や気管虚脱、水頭症などが起こりやすいため、定期的な健康診断や体重管理を大切にしましょう。

またワクチン接種やフィラリア予防、デンタルケアをしっかり行い、ストレスを与えないように気を配ることも大切です。

ペット保険に加入すると高額な治療費を軽減できるため、安心して医療を受けさせることができます。

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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