ドーベルマンの寿命はどれくらい?気をつけたい病気を紹介します
販売中のドーベルマン
ドーベルマンの平均寿命
大型犬に分類されるドーベルマンの平均寿命は、10~13年と言われています。犬の寿命というのは、体の大きさによって異なり、大型犬が最も短命な傾向にあります。その理由は、臓器の大きさが体に比べて小さい、胃捻転の発症確率が高いなどが挙げられています。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、大型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。
犬の年齢 | 人に例えた年齢 |
---|---|
1歳 | 9歳 |
2歳 | 18歳 |
3歳 | 26歳 |
4歳 | 35歳 |
5歳 | 44歳 |
6歳 | 53歳 |
7歳 | 62歳 |
8歳 | 71歳 |
9歳 | 80歳 |
10歳 | 89歳 |
11歳 | 98歳 |
12歳 | 107歳 |
13歳 | 115歳 |
14歳 | 124歳 |
15歳 | 133歳 |
16歳 | 142歳 |
できることなら、愛犬には長生きしていて欲しいものですよね?以降で、ドーベルマンの長寿の秘訣と、気を付けたい病気について解説します。
長生きの秘訣
食事の与え方に気をつける
人間と同様に、長く健康に暮らすためには食事の管理が非常に重要です。食事の量は商品パッケージに書かれている量を目安にし、1日2回に分けて与えてあげましょう(成犬の場合)。おやつを与える家庭も多いと思いますが、おやつを与えたら必ず食事の量を減らして摂取カロリーが多くなりすぎないように調整してください。
飼育環境を整える
大型犬の場合、屋外で飼う方もいますが、温度管理のしやすい屋内での飼育をおすすめします。日本は季節によって外気温が大きく変化するので、一年を通して20~25℃くらいに保つようにしてあげましょう。加えて、夏はクールマット、冬はホットカーペットを設置してあげると自分で適宜調節することができます。
運動でしっかりストレスを発散させる
ドーベルマンは運動量が多く、60分前後の運動を1日2回行うのが目安とされています。ジョギングしながら散歩したり、ドッグランで自由に運動させてあげるのがおすすめです。ただ、成犬になる前の過剰な運動は、関節に負担をかけてしまうので、注意が必要です。
気をつけたい病気
拡張型心筋症
心臓を構成する筋肉(心筋)が異常を起こすことで心臓の働きが弱くなってしまう病気です。
症状
軽度の場合はほとんど症状が見られませんが、重度の場合は食欲低下、体重減少、肺水腫(肺に水がたまってしまう)、呼吸困難などが見られます。
治療法
心筋症を治療するということはできないのですが、症状を緩和する治療が行われます。例えば、肺水腫は発症している場合には利尿剤を投与することでたまってしまった水分を排出させます。
拡張型心筋症は、一度発症してしまうと治療しても完全に治すことが難しい病気なので、症状を緩和させながら病気と長期的に付き合っていく必要があります。
予防法
発症の原因がはっきりとわかっておらず、有効な予防法というのはありません。拡張型心筋症は寿命に大きく関わる病気なので、早期の発見が重要になります。定期的な健康診断や心臓の検査を行うようにしましょう。
胃拡張・胃捻転性症候群
胃拡張・胃捻転性症候群は、胃がガスで膨れ上がり、ねじれてしまうという病気です。
症状
この病気は緊急性が高く、死に至るおそれがあるため、腹部が膨れる、嘔吐する、ゲップが頻繁にでる、呼吸が荒くなるなどの症状が見られたら早めに対処するようにしましょう。
治療法
胃にチューブを入れたり、胃穿刺を行うことで、胃の中にたまってしまった空気を抜きます。また、胃捻転は再発の可能性が非常に高いため、ねじれてしまった胃をもとに戻す手術を行った後、胃を固定する手術も同時に行います。
予防法
胃捻転は胃に食べ物が入っている状態で激しい運動をすることで起きやすいと言われています。そのため、散歩は食後に行わないようにしましょう。また、食事の回数を分けることで1回の食事量が多くなりすぎないように心がけてください。
股関節形成不全
股関節の形態的な異常のことで、成長期によく見られると言われています。
症状
腰を振るように歩く、上手く座れない、後ろ足が上手く使えないので跳ねるように歩くなどの症状が見られます。
治療法
軽度であれば、運動制限や体重管理などに加え、鎮痛剤やレーザー療法によって痛みを和らげるような治療法を行っていきます。
重度の場合は、症状や股関節の状態に合わせた手術を選択する必要があります。
予防法
遺伝が一つの原因となっているので、親犬が股関節形成不全になっていないかを事前に確認しておくことが大切です。他にも、子犬の頃の過剰な栄養摂取、激しい運動が原因と言われているので、年齢にあった食事の与え方、関節に負担をかけない運動の仕方を心がけるようにしてください。
ウォブラー症候群
ウォブラー症候群は、しっぽに近い頸椎や椎間板に障害が起こることで中を走る脊髄が圧迫されてしまう進行性の病気です。
症状
脊髄がどの程度圧迫されているかで症状は変わってきますが、後ろ足がふらついたり、運動失調が見られます。
治療法
この病気の治療法には大きくわけて2種類あります。一つは内科的治療で、脊髄内の腫れや炎症を抑えるためにステロイド剤などを投与し、運動制限を行います。
もう一つは外科的治療で、脊髄を圧迫しているものを除去する手術を行います。
予防法
この病気の詳しい原因はわかっていないのですが、遺伝が関与していることが多く有効な予防法というのはありません。ただ、幼少期に過度な運動をさせない、成長期に必要な栄養素をしっかり与えることが予防につながるとされています。
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まとめ
大型犬であるドーベルマンは、小型犬に比べると短命で、かかりやすい疾患が多い傾向にあります。ただ、一緒に過ごすことのできる時間の長さは飼い主さんの手にかかっています。適正な食事や運動に加え、飼育環境をしっかり整えてあげましょう。
また、かかりやすい病気をあらかじめ知って、日ごろから愛犬の様子を気にかけてあげることも忘れないようにしてください。
参考文献
心室中隔の菲薄化が目立った拡張型心筋症の犬の1例
犬および猫の心筋症の臨床
犬の胃捻転について
犬の股関節形成不全(異形成)の診断と治療
販売中のドーベルマン
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