警察犬として活躍しているイメージが強いドーベルマン。シャープな顔に引き締まったからだが特徴的です。そんなドーベルマンは「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」の2種類がいるってご存知ですか？
この記事では2タイプの違いについてご紹介します。

ヨーロピアンタイプのドーベルマンについて

ヨーロピアンタイプのドーベルマンは、19世紀の後半にドイツ人ブリーダーであるカール・フリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン氏によって生み出されました。ドーベルマン氏は収税吏として働いていた際、現金を持ち歩くことが多かったので護衛してくれる存在が必要でした。そこで、護衛犬としてドーベルマンという犬種が生まれました。その優秀さから原産国であるドイツのみならず世界中から注目を集め、警察犬・軍用犬など使役犬として活躍の場を広げることとなりました。

体格

ヨーロピアンタイプのドーベルマンは体が大きく、体重も成人女性ほどあります。番犬として外で飼育されることもありますが、ドーベルマンは暑さ、寒さにそこまで強くないため、室内での飼育がおすすめされています。体が大きいのでヨーロピアンタイプのドーベルマンを室内で飼う際はしつけをしっかり行う必要があります。

見た目

• ・筋肉質で首元が太い
• ・頭部がV字型
• ・口幅が広い
• ・断尾によってしっぽがかなり短くなっている

性格

その見た目とは裏腹に、甘えん坊で人懐っこい性格をしています。飼い主に忠実なので訓練がしやすいです。

アメリカンタイプのドーベルマンについて

ドイツで生まれたヨーロピアンタイプのドーベルマンが話題になったことで、アメリカでもドーベルマンの輸入を始めるようになりました。アメリカでも使役犬として活躍していましたが、後に家庭で飼育したいという需要が増えたので、ヨーロピアンタイプのドーベルマンを改良したアメリカンタイプのドーベルマンが生み出されました。
アメリカンタイプのドーベルマンは家庭で飼育される他、ショードッグとしても人気を集めました。
ちなみに、日本で見かけるドーベルマンはほぼアメリカンタイプです。

体格

ヨーロピアンタイプのドーベルマンと比べると、アメリカンタイプのドーベルマンは家庭で飼育されることを前提としているので一回り小さいです。

見た目

• ・頭部は狭いV字型
• ・細長い口元
• ・足や体など全体的に細く引き締まっている
• ・断尾されるが長めに残される

性格

性格に関しては、ヨーロピアンタイプのドーベルマンとそこまで変わらず、飼い主に非常に忠実で、人懐っこいです。

まとめ

アメリカンタイプのドーベルマンとヨーロピアンタイプのドーベルマンの大きな違いは体の大きさです。
ヨーロピアンタイプのドーベルマンのほうが一回り大きく、アメリカンタイプのドーベルマンが大型犬なのであれば、ヨーロピアンタイプのドーベルマンは超大型犬となります。

日本で飼育されているドーベルマンはほとんどがアメリカンタイプのドーベルマンなので、皆さんが想像しているよりもヨーロピアンタイプのドーベルマンはかなり大きいです。

ただ、顔つきや性格はそこまで大きな違いはなく、どちらも凛々しい見た目からはちょっと想像しがたいですが、甘えん坊で可愛らしい一面を持っています。飼い主に忠実なので、しっかりしつけてあげれば、どちらも良きパートナーとなってくれますよ。