ミニチュアシュナウザーのしつけ!性格に合ったしつけの方法や問題行動について
販売中のミニチュアシュナウザー
おひげや大きな耳が可愛らしいミニチュアシュナウザーですが、愛犬との快適な暮らしのためにはしつけが不可欠です。この記事では、ミニチュアシュナウザーの特性を理解し、その性格に合わせたしつけの方法や一般的な問題行動への対処法について詳しく解説します。
ミニチュアシュナウザーの性格は?
ミニチュアシュナウザーの性格や特徴を詳しく見ていきましょう。
社交的
ミニチュアシュナウザーは非常に人懐っこい性格をしています。家族はもちろんのこと、訪問者や他の犬とも比較的良好な関係を築くことができます。その一方で、初対面の人や環境に対しては、初めは警戒心を見せることがあります。時間をかけて馴染ませることで、徐々にその警戒心は和らぐでしょう。
頭がいい
その鋭い眼差しの背後に高い知性を持っています。新しいことを学ぶのが得意で、訓練やトリックの指導も比較的簡単に進めることができます。また、その知性を活かし、飼い主さんの気持ちや様子を敏感に察知することができるため、深い絆を築くことが可能です。
活発
ミニチュアシュナウザーは小さい体からは想像もつかないほどのエネルギーを持っています。散歩や遊びは犬にとって必要不可欠な日常の一部です。その活発さを活かしてドッグスポーツに挑戦することもおすすめです。しかし適度な運動を怠ると、ストレスがたまってしまうこともあります。毎日の散歩や遊びをしっかりと行い、犬のエネルギーを適切に放出させることが大切です。
しつけを始める時期はいつがいい?
適切な時期にしつけを開始することで、ミニチュアシュナウザーの良さを引き出しやすくなります。
子犬の時期
ミニチュアシュナウザーは3~4ヵ月頃からしつけを開始するのが理想的です。この時期は「社会化期」とも言われ、犬が新しい環境や経験に適応する能力がピークに達する時期です。この時期にさまざまな経験を積ませることで、将来の問題行動の予防や良好な関係の形成につながります。また、この時期は犬が学習するスピードが速いため、基本的な命令やマナーの教育がスムーズに進むでしょう。
成犬になってからでも遅くない
成犬になってからのしつけは、一般的には子犬の頃よりも時間がかかると言われていますが、それでも十分に効果を見ることができます。特にミニチュアシュナウザーは知的であるため、正しい方法でアプローチすれば、成犬期でも新しいことを学ぶことができます。ただし成犬期になると一度身につけた行動や癖を変えるのが難しくなることもあるため、できるだけ早めの指導を心がけることが飼い主さんのためにも犬のためにも良いでしょう。
しつけのポイント
ミニチュアシュナウザーのしつけにおいて、飼い主さんが知っておくべきポイントがあります。
ポジティブに反応してあげる
ミニチュアシュナウザーは、ポジティブな反応をとても喜びます。愛犬が望ましい行動を示した際に、すぐさま声やおやつで褒めることで、その行動を繰り返すように教えてあげることができます。この褒めるタイミングが非常に重要で、行動直後に褒めてあげることが最も効果的です。
短く頻繁にトレーニングする
長時間のトレーニングは犬にストレスを与えることがあるため、短時間でのトレーニングを数回に分けて行う方が効果的です。特に犬の集中力が途切れないように気を付けると、より質の高い学習が期待できます。
一貫性を持たせる
家族全員が異なる指導方法を使ってしまうと、犬は混乱してしまいます。したがって、家族内でのしつけの方法やコマンドの統一が非常に重要です。家族内でも連携をとり、いつでも同じ指示ができるようにしておきましょう。
環境へ慣れさせる
新しい環境や他の犬、人々との接触を増やして、犬を様々なシチュエーションに慣らすことも大切です。これにより、犬が外の環境や他者との関わり方を学び、より社交的で安定した性格に育ちます。
早めの社会化を行う
子犬のうちから、他の犬や人々、さまざまな環境に触れさせることで、社会化を促進します。これにより、将来的にも他の犬や人々との関わりがスムーズになり、問題行動の予防にも繋がります。
問題行動について
ときどき犬が見せる問題行動について解説していきます。
問題行動の種類
問題行動には具体的に以下のようなものがあります。
吠える
ミニチュアシュナウザーは元々番犬としての性質を持っています。そのため、見知らぬ人や他の犬、さらには不審な音に対して吠えることが多いです。特に留守番中に吠えることが多いと、近隣の住民とのトラブルの原因となることも。
噛む
遊び心から、または警戒心から人を噛んでしまうことがあります。特に子供や初めて会う人に対して警戒心を持ちやすいので、飼い主さんは初対面の場面での接触を注意深く見守ることが大切です。
掘る
ミニチュアシュナウザーは好奇心旺盛で、庭や家の中で掘り行動をすることがあります。この行動は狩猟本能や遊び心から来るもので、放置すると家の中や庭を掘り返してしまう可能性があります。
人の食べ物に興味を示す
知的なミニチュアシュナウザーは、人の食べ物に興味を示す事があります。テーブルの上や人の手から直接食べ物を取ってしまうことがあるため、食事の管理はしっかりと行う必要があります。
問題行動への対処法
以下で、問題行動の対処法について詳しく見ていきましょう。
吠える問題への対処法
原因を特定する 吠える背後には多くの理由があります。恐怖、興奮、縄張り意識、要求吠え、他の動物や人々への反応など、詳細な観察を通じて原因を特定し、その原因を取り除くか緩和してあげる方法を考えましょう。
無視する 要求吠えや注意を引きたいときに吠える場合、吠える行動に対して反応を示さないことで、犬が吠える行動が報われないことを学びます。
声のトーンを変えて指示を出す 落ち着いたトーンで「静かに」や「やめて」といったコマンドを教え、犬が吠える行動をやめるように指示します。
適切な運動量を確保する 過剰なエネルギーを持つ犬は吠える傾向が高まることがあります。定期的な散歩や遊びを通じてエネルギーを発散させ、吠える行動を減少させます。
吠える環境を変える 犬が窓から外を見て吠える場合など、吠えるきっかけとなる環境を変えることで問題を緩和することができます。
噛む問題への対処法
犬に噛んで良いものを提供する 犬には噛む欲求が自然にあります。この欲求を満たすため、さまざまな種類のおもちゃやガムを提供することで、噛む対象を増やします。
おもちゃやガムの選択には犬の大きさや好みを考慮し、適切なものを選ぶことが大切です。
「ダメ!」と叱る 犬が人や他の動物、家具などを噛む際には、すぐに叱ります。この際、声のトーンや態度で犬にその行動が許容されないことをはっきりと伝えることが重要です。また犬が噛むことをやめた時には褒めることで、正しい行動を強化します。
噛む動作を中断させる 噛む動作が始まったら、犬の顎や首を軽く掴んでその動作を中断させます。これにより、噛む行動が許されないことを犬に認識させることができます。
犬との適切な関わりを持つ 犬との信頼関係の構築は、噛む問題を解消するための鍵です。犬との日常的なコミュニケーションを増やし、一緒に遊ぶ時間を持つことで、絆を深める努力をします。また、犬とのトレーニングや散歩を共に行うことで、犬との関係を強化します。
専門家の助けを求める 持続的な噛む問題や深刻なケースでは、犬のトレーナーや獣医さんの助けを求めることも考慮に入れると良いでしょう。専門的な知識や経験を持っているため、問題の根本原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。
掘る問題への対処法
掘る場所を限定する 犬が床を掘るような行動をとるのは自然な事です。犬に特定の場所やサンドボックスを用意し、そこだけで掘らせる環境を作ることで問題を制限します。特定の場所での掘る行動をすすめることで、他の不適切な場所での掘る行動を避けるように犬を訓練することができます。
適切な運動量を確保する 犬がエネルギーを持て余している場合、掘る行動が増えることがあります。日常の運動を増やしてエネルギーを消費させることで、掘る動機を減少させます。散歩やドッグランで犬の運動量を確保し、エネルギーが余ることがないようにしましょう。
注意をそらす 掘る行動をしているときに、犬のおもちゃで遊ばせるなどして注意をそらすことで、掘る行動を中断させることができます。また、新しい玩具や遊びの導入で、犬の興味を引きつけ、掘ることへの関心を減少させることも考えられます。
掘る行動の代替を提供する 犬に掘る代わりの行動や遊びを提供することで、掘る欲求を他の活動に向けさせることができます。例えば、しつけやおもちゃで遊ばせることで犬の頭と体を同時に活動させることがおすすめです。
人の食べ物に興味を示す場合の対処法
食べ物の置き場所を工夫する 犬は食物の匂いに敏感で、その魅力に引かれやすい生き物です。食べ物を保管する場所を工夫することは、誤食を防ぐ初めの一歩です。たとえば、おやつが入っている扉をしっかり閉める、食べ物を犬の届かない高い場所に置く、または特定の食物を保管する専用の容器を使用するなどの方法が考えられます。
「待て」のコマンドを教える 犬の自制心は訓練によって養われます。「待て」というコマンドは、食事やおやつの時間だけでなく、日常生活の中でさまざまな場面で役立つ重要なコマンドです。これを使うことで、犬に食物を待たせることができ、すぐに食べる衝動を抑える能力を身につけさせることができます。
食事の時間を定期的にする 食事の時間を一定にすることは、犬の体内時計や食事に対する期待を安定させるのに役立ちます。定期的な食事の時間を設けることで、犬は食事の時間を予測でき、食事の時間外に食物を探す行動が減少します。
まとめ
ミニチュアシュナウザーは活発で知的な犬種であり、適切なしつけにより素晴らしいパートナーとなります。飼い主さんは一貫性をもって、犬の問題行動に対応することが大切です。問題行動がみられる場合もその原因を特定して対処していくことで解決することができます。時には専門家や獣医さんのアドバイスももらいながら、愛犬との絆を深めていきましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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