柴犬は抜け毛が多い?抜け毛対策やお手入れ方法を紹介します
販売中の柴犬
日本のみならず、海外でも人気の高い柴犬ですが、柴犬を飼うのであれば抜け毛事情についてぜひ知っておいていただきたいです。
抜け毛はどれくらいなのか、またどのようなお手入れや対策が必要なのかこちらの記事で紹介しますので、参考にしてみてください。
柴犬の被毛のタイプは?
柴犬の被毛は、毛が二重構造になっているダブルコートです。人間は一つの毛穴から一本の毛しか生えていませんが、ダブルコートの犬種は一つの毛穴からオーバーコートとアンダーコートの2種類の毛が生えています。
柔らかな毛質のアンダーコートは体温を保持する役割があり、硬く丈夫なオーバーコートは紫外線などから皮膚を守る役割を持っています。
毛色は赤・黒褐色・胡麻・赤胡麻・黒胡麻の5つがあり、いずれも裏白(あごから胸、腹、足の内側が白い)となっているのが特徴です。中には白い柴犬も存在するようですが、公式には認められていません。
柴犬は抜け毛が多い?
換毛期
ダブルコートの犬種は春と秋に換毛期がやってきます。気温が上がる春になると、体温を保持するためのアンダーコートが不必要になるので、ごっそり抜けていきます。逆に気温が下がる秋になると、古い毛が大量に抜けて新しいアンダーコートが生えてきます。柴犬は一年中抜け毛が多い犬種ですが、特にこの換毛期の時期は掃除しても掃除しても毛が抜け落ちてしまうので、大変な思いをしている飼い主さんも多いです。
毛周期
毛が短い犬種は抜け毛が少ない、というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実は短毛種の方が抜け毛が多いとされています。これには毛周期が関係しています。
犬の毛は、毛が成長する成長期、細胞の増殖がゆっくりになる退行期、毛包が活動を停止する休止期、新しい毛が生え始める新生期の4つの期間を経ることで毛が生え変わります。長毛種は成長期が長いことから、毛が生えて抜け落ちるまでに期間を要します。しかし、柴犬のような短毛種は成長期が短く、新しい毛が生えてから抜け落ちるまでの期間が短いので、長毛種に比べると抜け毛が多くなってしまうのです。
ストレスや病気による抜け毛に注意
皮膚炎による脱毛
柴犬は皮膚が弱い犬種なので、屋外で飼育してしまうと、細菌や寄生虫の感染による皮膚炎になってしまうことがあります。他にも花粉や食べ物などアレルギーの原因となる物質が体に入ることでアレルギー性皮膚炎を引き起こすことがあります。皮膚炎になると、強いかゆみを伴うだけでなく、患部の脱毛も起こります。
ホルモン系の病気による脱毛
柴犬は甲状腺機能低下症になりやすいと言われています。この病気は、体の代謝を活発にする甲状腺ホルモンが減少してしまう病気で、食べてないのに太る、寒がりになる、脱毛が起きるなどの症状が見られます。
ストレスによる脱毛
柴犬はたくましく見えて実はとても繊細です。番犬になるからと屋外で飼育している方もいますが、知らない人や他の犬が通るような場所だと、常に気を張っていなくてはいけないので、かなりストレスがたまってしまいます。
また、飼い主さんに赤ちゃんが生まれたり、住む場所を変えたりするなど大きな変化があるとそれにもストレスを感じてしまいます。ストレスがたまると同じ場所を舐め続けたり、毛をむしったりしてしまうので、一部だけ毛が抜けてしまうことがあります。
柴犬のお手入れ方法
ブラッシング
換毛期のときは基本的に毎日ブラッシングしましょう。換毛期以外でも週に1、2回は行うようにしてください。被毛が厚い柴犬にはスリッカーブラシがおすすめです。
ブラッシングは背中など、犬が嫌がりにくい部分から始めてあげてください。毛並みに逆らってとかすと抜け毛がよく取れますが、嫌がる子も多いので様子を見ながらにしましょう。
スリッカーブラシで一通りとかし終わったら、コームで整えて完了です。
シャンプー
シャンプーを行うことで、ブラッシングだけでは取り切れなかった抜け毛を除去し、皮膚を清潔に保つことができます。
ただし、柴犬は皮膚が弱いので月に1~2回程度にとどめてください。頻度が高すぎると皮膚の乾燥やフケなど逆に皮膚トラブルを招いてしまいます。
トリミング
柴犬の毛はある程度までしか伸びないので、トリミングサロンに連れていく飼い主さんは少ないでしょう。ただ、肛門絞りやシャンプーなどを自宅で行わない場合は、サロンでお願いしても良いと思います。
サマーカットに注意
被毛が厚いことから、気温が上がる夏場には、サマーカットをした方が良いのでは、と思う方もいるかもしれませんが、サマーカットは少々注意が必要です。
そもそも、柴犬は日本で生まれ育った犬種ですので、日本の気候には耐性があります。近年の夏は異常な暑さではありますが、それでも室温を調整してあげれば、熱中症になるリスクはだいぶ下げることができます。
むしろ暑そうだからと短く毛を刈り込んでしまうと、太陽光がダイレクトに皮膚にあたってしまうので、逆に暑さを感じやすくなるだけではなく、紫外線による皮膚トラブルを引き起こす原因にもなります。
柴犬の抜け毛や毛玉対策方法
定期的なブラッシング
家の中に散らばってしまう抜け毛を減らすには、定期的なブラッシングが効果的です。ブラッシングすることは抜け毛対策になるだけでなく、愛犬との大切なコミュニケーションでもありますので、ぜひ丁寧に行ってあげてください。
こまめな掃除
ブラッシングをしてもやはり抜け毛をゼロにすることは難しいので、気づいたときに都度掃除をするようにしましょう。フローリングに落ちた毛は比較的掃除しやすいですが、カーペットやソファといった布製品に付着した毛は除去しにくいので、ラバーブラシやゴム手袋がおすすめです。
洋服を着せる
換毛期のときはブルブルと体を少し震わせただけでも毛が飛び散ってしまうので、公共の交通機関を利用するときや人が多い場所に行く場合は、洋服を着用させるというのも一つの手です。洋服を着用させることで一時的に抜け毛が飛び散るのを防ぐ効果があります。
まとめ
柴犬はとにかく抜け毛が多い犬種です。
換毛期には何度掃除をしても家中が抜け毛だらけになってしまい、苦労している飼い主さんも多いようです。
だからといって屋外で飼育してしまうと、今度は病気やストレスなどによる脱毛のリスクが高まってしまうので、できる限り室内で飼育しましょう。
柴犬の抜け毛対策にはこまめなブラッシングが欠かせませんので、ブラッシングがスムーズにできるようしつけておくのも重要です。
犬の家&猫の里 編集部
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