ミニチュアピンシャー寿命と気を付けたい病気
平均寿命
フードの質向上や医療技術の進歩によって犬の平均寿命は昔よりもはるかにのびています。ミニチュアピンシャーの寿命は12~14年とされており、小型犬の中では平均的と言えます。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、小型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。
犬の年齢 | 人に例えた年齢 |
---|---|
1歳 | 12歳 |
2歳 | 25歳 |
3歳 | 29歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 37歳 |
6歳 | 42歳 |
7歳 | 46歳 |
8歳 | 50歳 |
9歳 | 55歳 |
10歳 | 59歳 |
11歳 | 63歳 |
12歳 | 68歳 |
13歳 | 72歳 |
14歳 | 76歳 |
15歳 | 81歳 |
16歳 | 85歳 |
17歳 | 89歳 |
18歳 | 94歳 |
19歳 | 98歳 |
20歳 | 102歳 |
では、できるだけ長く一緒に暮らすために、飼い主にできることは何でしょうか。生活する上で注意すべきポイントや、気を付けてあげたい病気について解説します。
気を付けたい病気
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨は膝のお皿のことです。膝蓋骨が本来あるべき場所からずれてしまった状態を膝蓋骨脱臼といいます。
症状
軽度の場合は症状がでないこともありますが、重度の場合は歩行異常が見られることもあります。
治療法
症状の重さや年齢によって内科的治療法(内服薬やサプリメント)か外科的治療法(手術)か決まります。
予防法
膝に負担のかからない生活を心がけることが一番の予防になります。高い所からの飛び降りなどはさせないようにしましょう。
レッグ・ペルテス症
レッグ・ペルテスは大腿骨頭(太ももの骨の付け根)への血液供給が悪くなることで、大腿骨頭が壊死してしまう病気です。ミニチュアピンシャーをはじめとした小型犬に多く発症する関節疾患です。
症状
足を引きずる、後ろ足をあげたままにするなど歩き方に異常が見られます。
治療法
症状が軽い場合には、鎮痛剤を投与したり、運動の制限を行うなどの内科的治療を行います。症状が重い場合は、手術によって大腿骨頭を切除する外科的治療が行われます。この病気は進行性なので、内科的治療法で改善されなかったときは、外科的治療法に移行します。
予防法
発症する原因が明らかになっていないため、予防をするのは難しいのが現状です。病状が進むことで歩行に異常が出てくるので、普段から歩き方に注目しておくようにしましょう。
耳介辺縁皮膚症
ミニチュアピンシャーやダックスフンドなど耳が大きい犬種に多い病気です。
症状
耳の縁の部分だけ変色したり、脱毛します。ひどくなるとかさぶたの塊のようなものができたり、裂傷による出血などが見られます。
治療法
対症療法として、シャンプー療法、ビタミン剤やステロイドを処方します。この病気は完治が難しいので、根気よく治療を続ける必要があります。
予防法
この病気には、血行障害や皮膚の代謝異常が関わっていると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。そのため予防は難しい病気と言えます。
耳をしきりに掻いたり、耳のふちにフケのようなものが付着していた場合は一度病院で診てもらうことをおすすめします。
長生きするために気を付けること
飼育環境を整える
ミニチュアピンシャーは毛が短く、毛量もそこまで多くないため、寒さに弱いです。犬が快適に過ごすことのできる室温は20℃前後とされているので、エアコンやペット用ヒーターなどで室温が下がりすぎないように気をつかってあげましょう。
また、ミニチュアピンシャーは足の骨が細いので、骨折に注意しなければいけません。愛犬はどんな場所で骨折しやすいかというと、どの家にもあるフローリングです。ツルツルしているので、遊んでいるうちに滑って骨折するケースは意外に多いのです。そのため、愛犬が行き来する場所は滑り止めのマットをひいてあげてください。ほかにも、不用意に登ったり飛び下りたりしないように、家の中にはできる限り段差を作らないようにするこことも忘れないようにしましょう。
ストレスを与えない
長く健康に暮らしてもらうためには、ストレスを与えないようにすることが非常に重要です。
もしも、しきりにあくびをする、執拗に手足をなめる、寒いわけでもなさそうなのに震えているなどの行動が見られたら、ストレスが溜まっているサインかもしれません。
ミニチュアピンシャーのストレスになりやすいのは運動不足です。ミニチュアピンシャーは、小型犬のわりに体力がある犬種なので、短時間の散歩ではストレスが溜まってしまいます。
目安とされる1回30分ほど散歩を1日2回行ってみて、十分そうかどうか様子を見てあげましょう。家に帰ってきた後も室内を走りまわるなどまだまだ足りないような素振りを見せたら、散歩の時間を少しずつ増やして調整するか、室内で遊ぶ時間をとってみてください。
耳のお手入れ
ミニチュアピンシャーの中には耳が大きくピンっとたった子もいますが、中には垂れている子もいます。特に垂れている子は耳の状態をこまめに耳のお手入れをして、清潔な状態を保つようにしてください。蒸れて細菌が繁殖すると外耳炎などの耳の病気を引き起こしてしまいます。週に1度、イヤークリーナーを使って内側の見える部分は優しく汚れをふき取り、耳の中はクリーナーを数的垂らしてマッサージしてあげましょう。
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まとめ
ミニチュアピンシャーの寿命は比較的長く、命にかかわるような病気も少ない傾向にあります。ただ、病気とは別に骨折しやすいので、床が滑りやすくないか、段差はないかなど飼育環境を整えてから家に迎えいれてあげてください。
犬の家&猫の里 編集部
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