柴犬の平均寿命は?気を付けたい病気と治療方法を解説
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柴犬の平均寿命
柴犬の平均寿命は15歳前後と言われています。
小型犬の寿命が12~15歳ほどなので、柴犬はやや長生きの犬種なことが分かりますね。
柴犬は屋外での飼育もできるほど体が丈夫で、日本犬のため日本の気候に対応した体質ということもあり、寿命が長いとされています。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、柴犬は概ね以下のような年齢だと言われています。
犬の年齢 | 人に例えた年齢 |
---|---|
1歳 | 12歳 |
2歳 | 25歳 |
3歳 | 29歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 37歳 |
6歳 | 42歳 |
7歳 | 46歳 |
8歳 | 50歳 |
9歳 | 55歳 |
10歳 | 59歳 |
11歳 | 63歳 |
12歳 | 68歳 |
13歳 | 72歳 |
14歳 | 76歳 |
15歳 | 81歳 |
16歳 | 85歳 |
17歳 | 89歳 |
18歳 | 94歳 |
19歳 | 98歳 |
20歳 | 102歳 |
柴犬の最高年齢は?
柴犬の最高年齢は21歳です。
平均寿命が15歳前後ですので、かなり長生きしたことが分かりますね。
ちなみに、柴犬のミックス犬「プースケ」くんは、26歳8か月で長寿犬のギネスに認定されたそうですよ。
気を付けたい病気
柴犬は丈夫なので比較的病気に罹りにくい犬種ですが、以下の病気には注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
柴犬は被毛が短いため皮膚疾患には少し弱いです。特に近年では、室内で飼われる柴犬が増えたためハウスダストによるアトピー性皮膚炎が増えています。
ハウスダストの他にも、花粉やカビ・ダニ、食べ物など様々なものが要因となり、最初は平気でも長く接触することでアレルギー反応を起こして発症することもあります。
アトピー性皮膚炎になると顔を頻繁に掻いたり、執拗に目をこすったりしてとにかく「痒そう」な行動をとりますので、そういった行動がみられたら動物病院を受診しましょう。
一番の治療は「アレルゲンに接触しない」ことですので、血液検査でアレルゲンを特定してもらい、それを取り除くあるいは遠ざけるように工夫します。
予防には、2か月に1回程度のシャンプーで極力皮膚を清潔に保つことと、毎日のブラッシングが効果的です。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿の骨が本来あるべき場所からずれたり外れたりする病気です。
先天的に発症することもありますし、高いところから転落したら発症するなど後天的にかかることもあります。
膝蓋骨脱臼になると足をかばって歩いたり、スキップするように歩いたりします。重度の場合は手術が必要になる場合もありますので、きちんと獣医師に診てもらってくださいね。
飼い主さんはフローリングで滑らないようにマットを引いてあげたり、適正体重を維持するなどして膝蓋骨脱臼を予防しましょう。
僧帽弁閉鎖不全
僧帽弁閉鎖不全は7歳を過ぎた高齢の柴犬が罹りやすいとされる心臓の病気です。
心臓には、血液の逆流を防ぐ役割を担う僧帽弁という組織があります。その僧帽弁が変形あるいは切れることによって血液の逆流が激しくなり、全身の血流が滞ってしまうのが僧帽弁閉鎖不全です。
症状が進行すると息切れ、咳、呼吸困難など主に呼吸器系に症状がでます。
心拍数に雑音が生じることが病気のサインで、5段階ある病気のステージの後半になれば、聴診器を用いなくてもおかしいと気づくようになります。
僧帽弁閉鎖不全はステージA、B1、B2、C 、D といったように5段階のステージがあり、治療の対象となるのはステージB1からです。
治療には手術による外科的治療と投薬による内科的治療の二つがあり、どちらが適切かはケースバイケースなので獣医師とよく相談することが大事です。
僧帽弁閉鎖不全は難病ですので、飼い主さんは柴犬が7歳をすぎたあたりから食事や運動の量を調整して、予防に努めましょう。
長生きの秘訣
十分に運動させる
適度な運動が健康に良いのは、人間も犬も同じです。特に柴犬はお家では大人しくても、走り回れる環境なら非常にアクティブに動き回るので、運動はとても大事です。
柴犬は我慢強いところがあり、ストレスを溜め込みがちなので、毎日の散歩でストレスを発散させてあげましょう。
適正体重を保つ
柴犬は骨密度が高くて筋肉質なので見た感じが骨太で、肥満気味でも太っているように見えないケースが少なくありません。
肥満になると血圧が高くなり、運動量の多い子だと寿命にダイレクトに影響してしまうでしょう。柴犬の場合は、見た目よりも平均体重である8~10kgを意識してあげるようにすることが大切です。
口内環境を整える
長生きする柴犬は、年をとっても餌をたくさん食べる子が多いようです。食事から十分な栄養を摂れれば、長く健康を保つことも可能ということでしょう。
柴犬が餌をたくさん食べるには、何よりも「健康な歯」が大事ですので、口内環境を整えてあげることが長寿の秘訣と言えます。
老犬になったら
柴犬は7歳頃から老犬期(シニア期)に入り、好奇心や体力が衰えていきます。若い頃ほどの元気はなくなり、病気のリスクも高くなるため飼い主さんは柴犬が老犬になったらお世話の仕方を変えなくてはなりません。
老犬になると視覚や聴覚が衰えて不安になってしまいますので、今まで以上にスキンシップをとるようにしてくださいね。足腰が弱くなると散歩の頻度を減らしがちですが、散歩は気分転換になりますので、愛犬の体調をみながら可能な限り外に連れていってあげましょう。また、柴犬は認知症の発症率が高い犬種と言われていますので、食事管理や生活習慣の改善に努めてください。
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まとめ
柴犬はとても丈夫で、長生きしやすい犬種です。しかし、丈夫だからこそ病気のサインを見落としがちで、日常的なケアもあまり必要ないと思われている方が多い傾向にあります。
「丈夫である」ことは雑に扱って良いという意味ではなく、「健康を保ちやすい」ということです。飼い主さんが柴犬の健康に気を遣ってあげれば、平均寿命以上に長生きしてくれることでしょう。
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