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マンチカンの病気や怪我!その種類や対策は?

2023.11.08 2024.03.26

短い足が可愛いマンチカンですが、やはり気になるのは健康のことですよね。この記事ではマンチカンが注意したい病気と怪我について、その種類や対策について解説していきます。

マンチカンがかかりやすい病気

マンチカンがかかりやすい病気は以下のようなものがあります。

骨や間接に起因する病気

マンチカンは、特有の体型から様々な骨格的な病気に注意が必要です。

脊椎の問題 マンチカンはその特徴的な体形の元となる遺伝子の影響で、骨軟骨異形成症という病気を発症することがあります。若齢や成長期に多く発生し、関節の痛みや歩行障害等の症状を引き起こすことがあります。

関節の問題 マンチカンの短い足は、関節に過度なストレスをかけることがあります。特にかかりやすい病気に、膝蓋骨脱臼といって、膝の骨が正常な位置から外れる病気があります。これが繰り返されると関節が炎症を起こして猫の歩行に支障をきたすことがあるため、注意が必要です。

遺伝的にリスクが高い病気

遺伝的要因から、マンチカンは特定の病気のリスクが高くなっています。

呼吸器系の病気 マンチカンの顔の形状は、鼻腔が狭くなることがあります。狭い鼻腔は、鼻腔内の空気の流れを制限してしまうため、それが原因で鼻水や喘鳴を引き起こすことがあります。このような状態が長く続くと、慢性的な呼吸器系の問題に発展する恐れがあるため、早めに獣医さんの診察を受けることをおすすめします。

心疾患 マンチカンは遺伝的に心疾患にかかりやすいとも言われています。心疾患とは心臓の筋肉や弁の機能が低下する病気で、これが進行すると呼吸困難や活動量の低下などの症状を引き起こします。そのため、異変を感じたらすぐに専門家の意見を求めることが大切です。

短い足が関連する可能性のある疾患

マンチカンの短い足は魅力的な特徴の一つですが、その特性が疾患の原因となることもあります。

関節炎 短い足のため、歩行時には他の猫種と比較して異なる動きや筋肉の使い方をします。これが関節や筋肉への過度なストレスとなり、関節炎などの疾患を引き起こすことがあります。

歩き方の異常や痛み マンチカンの短足は、地面との摩擦や衝撃を受けやすくなります。これが原因で不自然な歩き方になったり、歩く時に痛みが生じることがあります。不自然な歩き方をして痛みが発生すると、猫は体重をかけたくない足を浮かせる傾向があります。これらの症状が現れた場合、早めに獣医さんの診察を受けることをおすすめします。

マンチカンがしやすい怪我

マンチカンは以下のような怪我に注意が必要です。

高い場所からの転落による怪我

マンチカンが高い場所から転落した場合に起こる可能性がある怪我には以下のようなものがあります。

骨折や打撲 マンチカンは短い足と特有の骨格を持っており、高い場所からの転落時、特に四肢や背骨に重大なダメージを受ける可能性が高まります。その結果、短期的には激しい痛みを伴うことが多く、長期的には歩行の困難さや生活の質の低下が考えられます。飼い主さんは、窓辺や家具の上など、マンチカンが登らないように対策をするなど、環境づくりに注意する必要があります。

内臓の損傷 高い場所からの転落は、内臓にもダメージを与えることが考えられます。特に頭部を打った場合、脳へのダメージや内出血が起こるリスクが増加します。飼い主さんが気づかない間に内臓を損傷している場合もありますので、定期的な獣医さんの診察が非常に重要です。

関節や筋肉に関連する怪我

マンチカンの関節や筋肉に関連する怪我は以下の通りです。

関節の異常 マンチカンの短い足は、関節に過度な負担をかける可能性があります。このため、日常の活動中に突然の関節の痛みや動きの制限を引き起こすことがあります。飼い主さんは、日常の活動範囲や運動量を適切に管理することで怪我の予防をしていきましょう。

筋肉の疲労や筋肉痛 活発に動き回るマンチカンは、過度な運動や不自然な動きから筋肉の疲労や筋肉痛を感じることが考えられます。特に後脚や背中の筋肉には注意が必要で、継続的な筋肉の痛みが見られる場合は、獣医さんの診察を受けることをおすすめします。

他の猫種との遊び中での怪我

他の猫種とマンチカンが遊んでいる際に起こりやすい怪我は以下の通りです。

体格差による怪我 マンチカンは体が小さく、他の大型の猫種との遊びのなかで体の大きな猫に圧迫されてしまうことが考えられます。このような時には、内臓へのダメージや骨折のリスクが高まります。特にしっぽや足が他の猫に挟まれることによる怪我の可能性もあるため、遊びが激しい時には注意が必要です。

相性の問題 猫同士の相性は一概には言えませんが、マンチカンは比較的人懐っこい性格が多いため、他の猫種との関わり方には飼い主さんはよく注意してください。他の猫種は警戒心が強いため、人懐っこいマンチカンの急な動きや突発的な行動に驚いてしまい、他の猫が攻撃してくることで思わぬ怪我を招く可能性もあります。特に爪や歯による傷には注意が必要です。

マンチカンの病気への対策

病気を未然に防ぐために飼い主さんにできることはたくさんあります。

定期的な健康診断が重要

定期的な健康診断はマンチカンの健康を維持する上で欠かせません。

安心して受診できる動物病院を確立するため 定期的な健康診断を受けることで、獣医さんとのコミュニケーションの機会を増やすことができます。その結果、獣医さんがマンチカンの体調の変化を早期に察知してくれることも増え、必要な対応を適切なタイミングで行うことができるようになります。

早期発見、早期治療のために 病気の早期発見は治療成功率を上げる鍵です。特に、マンチカンは他の猫種と比べて骨格に関する病気にかかりやすいため、早期のチェックが必要とされます。

適切な食事と運動のバランス

マンチカンの健康を保つためには、食事と運動のバランスが大切です。

食事の質と量の管理 飼い主さんは、マンチカンの年齢や活動量に応じた適切な食事を提供することが求められます。過剰な摂取や不足が健康に悪影響を及ぼすため、注意が必要です。愛猫の運動量を考慮して食事の量を調整しながら、良質な栄養素の入ったペットフードを選ぶようにしましょう。

適切な運動量を確保 マンチカンは活動的な猫種ではありませんが、適切な運動は筋力維持や関節の健康に必要です。飼い主さんは日常の中での遊びや散歩を通して、適切な運動量を確保することが大切です。地上での遊びが好きなマンチカンに合わせて、猫じゃらしなど飼い主さんも一緒に遊んであげることで運動量を増やすようにしましょう。

予防接種と薬の役割

予防接種や薬の投与は、マンチカンの健康維持に欠かせません。

予防接種の重要性 予防接種は、さまざまな感染症からマンチカンを守るためのもっとも基本的な手段です。特に、幼いマンチカンや高齢のマンチカンは、感染症にかかりやすいため、定期的な接種が推奨されます。予防接種のスケジュールをしっかりと把握して、受け忘れのないようにしましょう。

日常の薬の役割 外部、内部寄生虫の予防のために、日常的に与えることができる薬があります。飼い主さんは獣医さんのアドバイスに従い、愛猫にとって必要な薬を適切なタイミングで投与することが重要です。

マンチカンの怪我への対策

マンチカンに合った環境づくりを行えば怪我を未然に防ぐことができます。

住環境の工夫

マンチカンの怪我を予防するための住環境の工夫について詳しく説明します。

家具の配置 マンチカンは短い足が特徴的なため、家具や障害物との衝突、落下による怪我のリスクが考えられます。家具の配置を見直し、猫が移動できるルートを広く取るよう心掛けると良いでしょう。

また家具にのぼってマンチカンが高いところから飛び降りてしまうことがないように、家具にのぼりやすくならないような配置も考える必要があります。

滑り止めの導入 特に床が滑りやすい場合、マンチカンが走っている最中に滑って怪我をする可能性があります。また歩くときに床が滑ってしまうと股関節に負担がかかってしまうため、滑り止めマットやラグの導入を検討すると安全です。

外出時の安全対策

一般的に完全室内飼育が推奨される猫ですが、どうしても外で気分転換させたい場合の安全対策には以下のようなポイントがあります。

全身をカバーするハーネスを使う 首輪を使用すると、マンチカンが急に走った際に首に負担がかかり、怪我の原因となることがあります。猫用首輪の中にはセーフティ機能がついている物も多いですが、肝心な時に首輪が外れる可能性も高いです。そうしたリスクを考えると、全身をカバーするタイプのハーネスを選択し、全身に均等に力がかかるよう心掛けると良いでしょう。

外敵からの保護 外出中は犬や他の動物、車などの危険からマンチカンを守る必要があります。飼い主さんは外に出る時は必ずリードとハーネスでしっかり脱走防止を行い、常に周囲の状況を確認し、危険が迫っている場合は迅速に対処することが大切です。

遊び方の指導とおもちゃの選び方

マンチカンとの安全な遊び方と、おもちゃの選び方についてご紹介します。

遊び方の基本 マンチカンは好奇心が旺盛でどんな小さな刺激にも興味を示すことが多いが、飼い主さんは猫の体の負担にならないように高いジャンプなどをしないように誘導する必要があります。例えば、遊びの中でも高い位置へ行かないように制限する、または柔らかなマットなどで落下の衝撃を和らげる工夫が求められます。飼い主さんはマンチカンの特性を理解した上で、安全な遊び環境を整えるようにしましょう。

おもちゃの選び方 おもちゃ選びではマンチカンのサイズや口の大きさを考慮し、飲み込んでしまうリスクのある小さなおもちゃは避けるようにしましょう。また、耐久性のあるおもちゃを選ぶことで、破壊して誤飲するリスクも低減しましょう。

まとめ

マンチカンは特有の体型や特性から、様々な病気や怪我のリスクが考えられます。背骨や骨格に関する病気、遺伝的な疾患、短い足に関連する疾患などが主な病気として挙げられます。また怪我のリスクをおさえるためには、住環境の工夫や外出時の安全対策、遊び方やおもちゃの選び方が重要です。これらのポイントを押さえ、飼い主さんがマンチカンの健康を守るための対策やケアを行うようにしていきましょう。

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この記事の監修者

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