アラスカンマラミュートの毛色やお手入れ方法
アラスカンマラミュートの被毛について
毛色の種類
毛色の種類は、下記のようにライトグレーからブラックまでの黒系と、セーブルからレッドまでの茶系とさまざまです。
・ライトグレー&ホワイト
・グレー&ホワイト
・ブラック&ホワイト
・セーブル&ホワイト
・レッド&ホワイト
・ホワイト
基本的にホワイトとの2色で構成されており、許容される単色はホワイトのみです。
被毛のタイプ
アラスカンマラミュートは寒い地域で生まれ育ったので、厳しい寒さにさらされても耐えられるよう、豊かな被毛に覆われています。実は犬の毛というのは、犬種によって毛が二重構造になっているものとそうでないものに分かれています。二重構造になっているタイプは「ダブルコート」と呼ばれ、下記の2種類の毛が生えています。
オーバーコート
硬くて長いオーバーコートは、紫外線や寄生虫、汚れなどから皮膚を守る役割があります。触ったときにキメの荒さを感じます。
アンダーコート
柔らかく、短いアンダーコートは密集するように生えていて、体の熱を逃がさないようにする役割があります。いわばダウンコートの中に入っている羽毛のような働きをしています。
アラスカンマラミュートは抜け毛が多い?
アラスカンマラミュートは大型犬の中でも特に抜け毛が多い犬種です。なぜそんなに多いかというと、ダブルコートの犬種には「換毛期」というものがあります。1年中もこもことした被毛があると、暑い季節は体から熱が逃げずに熱中症になってしまいます。そのため、冬から春、夏から秋と気温や日照時間が大きく変化する時期に毛が生え替わります。冬から暖かな春になると、密集するように生えていたアンダーコートが大量に抜けて、オーバーコートの割合が多くなります。こうすることで密度が低くなり、通気性がよくなります。逆に夏から秋になると、オーバーコートの下から新たなアンダーコートが生えてきて、オーバーコートは押し出されるように抜けていきます。1年に2回ある換毛期では想像以上に抜け毛が増えるので、覚悟が必要です。
お手入れ方法
ブラッシング
何気なく愛犬に行っているブラッシングですが、毛並みを整えるだけが目的ではなく、皮膚の血行促進、ノミ・ダニ予防にもなります。さらに、ブラッシングしながら愛犬の体を触ってあげることでコミュニケーションをとることもできますし、皮膚の異常などを早期に発見しやすくなります。
ただ、正しい方法でブラッシングをしないと、逆効果となってしまうこともあります。ブラッシングで大切なのは、愛犬にあったブラシ選びです。毛が長く、毛量が多いアラスカンマラミュートの場合はスリッカーブラシというワイヤー製のブラシがおすすめです。先がとがっているので、綿のように密集しているアンダーコートの抜け毛もしっかり除去することができます。
シャンプー
犬は人間と違って汗腺がないので、汗をかきません。そのため、夏場でも汗臭くなるということはありませんが、被毛には汚れが付きやすく、だんだんと犬特有のニオイを放ちます。ちょっとにおうかも…と思ったら、シャンプーをしてあげましょう。
シャンプーの頻度ですが、犬は自分のニオイがなくなってしまうことを嫌うので、月に1~2回くらいで十分です。
人間にとってシャンプーはごく当たり前のことですが、犬にとってはそうではありません。初めてのシャンプーとなれば不安も多いと思います。一度シャンプーは嫌なもの、怖いものと認識されてしまうと今後が大変になってしまうので、丁寧に行っていく必要があります。シャワーの音に怖がっているようであれば、水流を少し弱くし、シャワーヘッドを体に近づけるようにすると音はだいぶ軽減されます。ぬれることに抵抗がある場合は、焦らず後ろ足あたりからゆっくりお湯をかけてください。
※爪のお手入れも忘れず
アラスカンマラミュートのように体が大きい犬は爪に負担がかかりやすくなります。折れたりするのを防ぐためにも、地面を歩いたときにカチカチ音が鳴りだしたら爪を切ってあげてください。個体差はありますが、3週間~1か月に1回ほどの頻度で爪切りを行うようにしましょう。
まとめ
アラスカンマラミュートは大型犬の中でも抜け毛が多い犬種です。換毛期には通常時よりもさらに抜け毛が多くなってしまうので、ブラッシングやシャンプーで抜け落ちてしまう前に除去してしまいましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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