ミニチュアダックスフンドの病気と怪我!種類と症状、予防法について詳しく解説
販売中のミニチュアダックス
ミニチュアダックスフンドを家族として迎えるとき、一番大切なのはその子の健康ですよね。ミニチュアダックスフンドには犬種特有の注意すべき病気や怪我があります。この記事では気をつけたい病気や怪我の種類、そしてどうすれば予防できるかについて詳しく解説していきます。
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は?
ミニチュアダックスフンドは、その小さな体からは想像できないほどの活動的な犬種であり、平均的な寿命は12~15年とされています。適切なケアや健康管理により、長寿を迎えることができる犬も少なくありません。しかし、長生きするためには、飼い主さんの継続的なサポートと愛情が不可欠です。
かかりやすい病気について
ミニチュアダックスフンドは、小さく特徴的な体型のため、特定の病気にかかりやすい傾向があります。以下の病気に特に注意が必要です。
椎間板ヘルニア
ミニチュアダックスフンドの独特の長い胴体は、その構造上、椎間板ヘルニアという背骨の問題に特にかかりやすくなっています。椎間板ヘルニアは、脊椎の間にあるクッションの役割を果たす椎間板が変性し、突出することにより発症します。
主な症状として、歩行困難や運動時の痛みが現れることが多いです。特に、階段の昇降や飛び跳ねる動きをした後に症状が強くなることがあります。また背中が丸くなる姿勢をとることが多くなったり、触れただけで痛がる様子が見られたりすることも。日常の中で、犬が突然立ち上がるのをためらったり、普段の活動量が減少することも警戒ポイントです。
眼の病気(緑内障や白内障)
犬の中でも特に目の大きなミニチュアダックスフンドは緑内障や白内障などの眼の病気にかかりやすい特性も持っています。緑内障は眼球内の圧力が高まり、視神経を損傷させる病気であり、白内障は眼の水晶体が濁ってくる状態を指します。
初期段階では気づきにくいことが多いのですが、目が赤くなる、目やにの増加、視界が悪化するなどの症状が徐々に現れてきます。光に敏感になり、日差しや部屋の明かりを避けるような行動をとることが見られるようになることもあります。また犬が目をこする動作を頻繁に行うようになった場合は注意が必要です。
心臓疾患
心臓疾患はミニチュアダックスフンドにとっても見逃せない健康問題となっています。特に、加齢に伴い心臓の筋肉や弁の働きが弱まることが考えられ、これによりさまざまな心臓疾患が発症する可能性があります。
心臓の働きが弱まると、犬の体のさまざまな部分に影響が出てきます。特に、息切れや咳が頻発するようになることが一般的です。散歩時に急に立ち止まる、元気がなくなるなどの変化を飼い主さんが感じることが多いでしょう。また、体重減少を伴った食欲低下がよく見られます。
病気の予防法について
ミニチュアダックスフンドの健康を長く維持するため、病気の予防は非常に重要です。飼い主さんができる予防法を以下でご紹介します。
定期的な健康診断を受ける
獣医さんによる健康診断は、病気の早期発見や予防に繋がります。特に高齢の犬や特定の病気を持つ犬の場合、定期的な健康診断が非常に重要となります。診断を通じて、犬の健康状態を把握し、必要に応じて適切なケアや治療を受けることができます。
バランスの良い食事をとる
適切な栄養摂取は、病気の予防と健康の維持に欠かせません。高品質のドッグフードや必要な栄養成分を確保した手作り食を与えることで、犬の免疫力を強化することができます。また肥満を避けるための適切な食事量の管理も大切です。
適切な運動量を確保する
ミニチュアダックスフンドは活発な犬種であるため、日常的な運動が必要です。適切な運動により、筋肉の健康を維持して関節や骨の問題を予防することができます。しかし、過度な運動は避けるようにしましょう。
予防接種を受ける
予防接種は、様々な感染症から犬を守る非常に効果的な手段です。獣医さんと相談し、必要なワクチンを定期的に接種することで、病気のリスクを大幅に減少させることができます。しっかりとスケジュールを立て、飼い始めてすぐから予防接種をスタートしましょう。
注意すべき怪我について
ミニチュアダックスフンドが気をつけるべき怪我には以下のようなものがあります。
耳の怪我
ミニチュアダックスフンドの大きな耳は特徴の一つですが、他の犬や物に引っかかったり、遊びやけんかの際に怪我をしやすくなります。耳は血管が多いため、一度傷つくと出血が多くなることがあります。また外耳炎や耳ダニによる掻き傷も考えられます。犬が耳を何度も掻くようになったときには、耳の状態に注意しましょう。
目の怪我
ミニチュアダックスフンドの目は外向きに少し突出しているため、木の枝や草、他の犬の足などに触れて傷つけるリスクがあります。また眼瞼炎やドライアイなどの目の病気によって、目が傷つくことも考えられます。目の周りの赤み、涙や目やにの増加、目を細めるような行動などが見られた場合、獣医さんの診断を受けることが推奨されます。
足の怪我
ミニチュアダックスフンドの短い足は、特に高い場所からの飛び降りる際に怪我をしやすいです。高い場所からの飛び降りる行為によって、関節への負担や骨折のリスクが高まります。また冷たい地面やアスファルトでの長時間の散歩は足の裏を傷つけることがあります。定期的な足のチェックと、適切な地面での散歩を心がけることが大切です。
背中の怪我
ミニチュアダックスフンドの長い胴体は、背骨や筋肉に関連した怪我のリスクを持っています。特に高い場所からのジャンプや急な動き、不適切な抱き方は、背骨や筋肉に大きな負担をかける可能性があります。背中に怪我をすると、歩行障害や痛みを引き起こすことが考えられるため、日常の動きや行動に注意を払い、犬の安全を確保することが必要です。
怪我の予防法について
ミニチュアダックスフンドの特有の体形は、特定の怪我を引き起こしやすいというリスクを持っています。以下に、具体的な予防法を詳しく紹介します。
高い場所への登るのを避ける
ミニチュアダックスフンド特有の体形は、高い場所からの落下や物がぶつかる等の強い衝撃を受けた時に、骨折や内臓の損傷といった重大な怪我を引き起こすリスクが高くなります。家の中に犬が自由に登れる高所を作らないように注意しましょう。例として、ソファやベッドへ登る行為を制限することが考えられます。
ジャンプを繰り返さないように注意する
ジャンプの際、背中や足に過度な負荷がかかることが考えられます。特に何度も繰り返されるジャンプは、関節や筋肉にダメージを与える可能性があります。遊びや運動時に不必要なジャンプををしないようにすることで、怪我のリスクを減少させることができます。
床を滑りにくいものにする
滑りやすい床は、犬が急に動いた際や走ったときに転倒の原因となります。特にミニチュアダックスフンドのような短足の犬種は、バランスを崩しやすくなる可能性があります。滑り止めのマットを使用したり、フローリングの上にカーペットを敷くなど、滑りにくい環境を整えることが推奨されます。
まとめ
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は12~15年です。特徴的な体型から起こりやすい特定の病気や怪我に注意しつつ、飼い主さんの継続的なサポートで愛犬の健康を守ることが大切です。定期的な健康診断や適切なケア、そして獣医さんとの連携を強化することを心がけましょう。また怪我について家の中の環境を整えるなど飼い主さんができることはたくさんあります。飼い主さんがサポートをしっかりと行い、愛犬との長く幸せな生活を送りましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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