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ビションフリーゼを迎えた初日の過ごし方!初日の接し方や子犬成犬それぞれの場合、事前準備などについて解説

2025.06.25 2025.06.25

ふわふわの毛並みと人なつっこい性格で人気のビションフリーゼ。新しい家族としてお迎えする日は、飼い主さんにとっても特別な1日です。

実は、その初日こそがこれからの関係づくりにとってとても大切な時間になります。

この記事では、ビションフリーゼを迎えるための事前準備から、初日の過ごし方、子犬と成犬それぞれの場合の注意点、そしてその後の接し方のポイントまで詳しくご紹介します。

ビションフリーゼを迎える前に準備しておくこと

ビションフリーゼが新しい環境に安心してなじむためには、事前の準備がとても大切です。必要なグッズやルールを家族で確認しておきましょう。

安心できる居場所を整える

初めての家では、ビションフリーゼも不安や緊張を感じやすくなります。

そのため、落ち着いて休める専用スペースを作っておくことが大切です。クレートやサークルの中にベッドや毛布を用意し、周囲は静かで人の出入りが少ない場所にしましょう。

引き取り先で使っていたタオルなど、慣れたにおいのついたものがあると安心感が増します。

また、隠れられる空間があるとより気持ちを落ち着けやすくなります。

初日に必要なグッズとは?

初日から必要になるのは、フードと食器、水飲み、トイレ用品(シーツ・トレー)、ケージやベッド、おもちゃなどです。

ビションフリーゼは被毛が繊細なので、ブラシやタオル類もあると安心です。

また、移動に使ったキャリーもそのまま使えるように、快適なタイプを選んでおきましょう。

グッズは事前にすべて揃えておくと、当日は落ち着いて対応できます。

初期費用の目安

ビションフリーゼを迎えるときにかかる初期費用は、およそ3万円〜10万円ほどが一般的な目安です。

ただし、選ぶ用品のグレードや医療処置の内容によっては、それ以上になる場合もあります。

  • ・登録料:3,000円前後
  • ・生活用品(ケージ・食器・トイレ用品など):10,000円〜30,000円
  • ・健康管理(ワクチン・健診・マイクロチップなど):10,000円〜30,000円
  • ・移動用品(キャリー・リードなど):5,000円〜15,000円
  • ・環境整備(マット・空調・安全対策など):5,000円〜20,000円

これらはあくまで最低限の費用ですが、快適に暮らすためには追加費用が必要になることもあります。優先度の高いものから計画的に揃えていくと安心です。

家族みんなでルールを確認しておく

ビションフリーゼを迎える前に、家族の中で役割分担やしつけの方針を確認しておくと混乱が少なくなります。

「食事の時間」「声かけの仕方」「寝る場所」などを統一しておくと、犬が混乱せずにルールを覚えやすくなります。

また、初日はなるべく家族全員が在宅して、静かに見守るように心がけましょう。


室内環境を整えるポイント

ビションフリーゼは体が小さく、被毛が豊かで皮膚が繊細な犬種です。

快適に暮らすためには、家の中の環境を整えることがとても大切です。

迎え入れる前に家具の配置や段差への配慮、温度や湿度の管理について見ておきましょう。

家具の配置と安全対策

ビションフリーゼは明るく活発な性格をしていますが、骨が細く関節にも負担がかかりやすいため、家具の配置には注意が必要です。

特にソファやベッドなど高い場所へのジャンプや飛び降りは、膝蓋骨脱臼や骨折の原因になることもあります。

高低差がある場所にはスロープやステップを設置し、安全に上り下りできるようにしましょう。

また、家具のすき間に入り込んでしまうとケガや事故の原因になることがあるため、小さなすき間にはクッションなどでふさいでおくと安心です。

段差の工夫

ビションフリーゼは体のバランスが良く、運動も好きな犬種ですが、急な段差や滑りやすい床は関節や腰に負担をかけやすくなります。

膝への負担を減らすためにも、室内の段差をなくす工夫が必要です。

フローリングなど滑りやすい床には、犬用の滑り止めマットやカーペットを敷くと足腰への負担が軽減されます。

特に子犬やシニア期の犬は注意が必要です。階段の昇り降りをする習慣がある場合は、ゲートで進入を制限することも検討しましょう。

温度と湿度の管理ポイント

ビションフリーゼは被毛が豊かで体温調節が苦手な傾向があるため、温度と湿度の管理がとても大切です。

夏も冬も、エアコンや加湿器などを上手に使って環境を整えましょう。

冬場は20℃〜25℃前後の室温を保ち、暖かいベッドや毛布を用意すると快適に過ごせます。

暖房の風が直接当たらないようにしつつ、乾燥しすぎないよう加湿器で湿度も50〜60%に保つと、皮膚や被毛にも優しい環境になります。

一方で夏は、毛量が多いビションフリーゼにとって蒸れやすく、熱中症のリスクも高まる季節です。

室温が25℃を超えるときはエアコンを使用し、涼しい場所や冷感マットなどを用意してあげましょう。

水分補給もしっかりできるように、複数の場所に水を置いておくと安心です。

初めてのおうちでビションフリーゼが感じること

環境が大きく変わると、ビションフリーゼは強い緊張を感じることがあります。どんな気持ちで初日を迎えているのかを知っておくことは、接し方を考えるうえでも重要です。

環境の変化によるストレス

犬にとって「住まいが変わる」「知らないにおい」「初めての音」などは大きなストレスです。

ビションフリーゼは感受性が豊かで、人や環境の変化に敏感に反応しやすい犬種でもあります。

ストレスが強くなると、体調を崩したり食事を食べられなかったりすることもあるため、慎重な対応が必要です。


緊張しているときに見られるサイン

耳を後ろに倒していたり、しっぽを下げていたり、動きがぎこちなかったりする場合は緊張しているサインかもしれません。

また、ケージの隅でじっとしていたり、呼んでも反応が薄いときも、不安な気持ちの表れです。そうしたときは、無理にかまったりせず、そっと見守ってあげることが大切です。

落ち着ける環境をつくる工夫

テレビや掃除機などの音が大きいものはできるだけ避け、静かな空間を保ちましょう。

照明もやわらかめにすることで、より安心感を与えられます。

声をかけるときも、大きな声よりもやさしく静かなトーンで話しかけると安心しやすくなります。

最初の数日は特に「静かで安心できる場所づくり」を意識しましょう。

初日の過ごし方のポイント

初日は喜びも大きいですが、犬にとっては緊張の連続です。

距離感を大切にしながら接するようにしましょう。

無理にかまいすぎないことが大切

ついついかわいさから抱っこしたくなったり、写真を撮りたくなったりしますが、犬にとっては落ち着けない原因になることもあります。

特にビションフリーゼは、繊細な性格の子も多いため、まずは「見守る」ことを心がけましょう。

触れるのは犬が自分から寄ってきたときにとどめ、最初は「そっとしておく」ことが基本です。

食事・水分・トイレの様子をそっと観察

初日は緊張から食事を食べなかったり、水を飲まなかったりすることがありますが、無理に食べさせようとはせず、そっと見守るのが大切です。

数時間たっても飲まず食わずが続く場合は、軽く声をかけたりして様子を見てみましょう。

トイレは失敗しても叱らず、成功したらやさしく静かな声でほめてあげることで、よい印象を持ってもらえます。

休憩できる静かな時間をつくる

新しい環境ではたくさんの刺激があります。

少し慣れてきたように見えても、犬にとってはかなりのエネルギーを使っています。

こまめにケージの中で休める時間をつくってあげましょう。

無理に起こしたりせず、眠っているときはそっとしておくことが回復の助けになります。

子犬のビションフリーゼを迎えた場合の注意点

月齢の低い子犬を迎える場合には、体調面やしつけのスタートについても特に注意が必要です。

ワクチン接種前の散歩や外出の制限

ワクチンがすべて終わっていない子犬は、外のウイルスや細菌に対して免疫が十分ではありません。

そのため、散歩はまだ控え、外の環境に少しずつ慣れさせる「抱っこ散歩」などを取り入れるとよいでしょう。

外出は最小限にとどめ、まずは室内での安心感を育てることが優先です。

トイレトレーニングの始め方

子犬のうちからトイレの習慣づけを始めることで、将来のしつけがスムーズになります。

失敗しても叱らず、成功したらすぐにやさしくほめることが大切です。

寝起きや食後など、トイレに行きやすいタイミングを見計らって誘導してあげると成功率が上がります。

噛み癖・夜泣きなどの子犬に多い行動

乳歯が生え変わる時期の子犬は、かゆみからいろいろなものを噛みたがります。

噛んでいいおもちゃを与え、家具や手を噛んだときには「噛んだら遊べない」と伝える姿勢が大切です。

また、夜泣きは寂しさや不安から起こることが多いので、安心できる寝床を用意し、無理に構いすぎず、静かに見守りましょう。

成犬のビションフリーゼを迎えた場合の注意点

成犬を迎えるときには、これまでの経験や性格に配慮した対応が必要になります。

性格を見極めるための観察ポイント

成犬はすでに性格や生活リズムがある程度できあがっています。

はじめの数日は無理に触れ合うよりも、行動をよく観察してその子の傾向をつかむことが大切です。

落ち着いて過ごせるか、人との距離のとり方はどうか、音や動きにどんな反応をするかを静かに見守りましょう。

新しい環境への慣らし方

成犬は環境の変化に戸惑いやすいため、毎日のスケジュールをできるだけ一定に保つことが重要です。

食事・散歩・トイレのタイミングを決め、繰り返しを意識することで安心感を与えることができます。

慣れるまで時間がかかる場合もあるので、焦らず少しずつ信頼関係を築いていくことが大切です。

猫や小さな子どもと仲良く暮らすためには

ビションフリーゼは人懐っこく明るい性格で知られる犬種ですが、環境や相手によっては距離の取り方が難しい場合もあります。

ここでは、猫や小さな子どもと仲良く過ごせるようにするためのポイントをご紹介します。

猫と仲良くさせるコツ

ビションフリーゼは好奇心が強く、猫にも興味を持って近づこうとする傾向がありますが、猫は静かな空間を好むため、最初は距離を保つことが大切です。

直接触れ合わせるのではなく、ゲートやケージを使ってお互いの空間を分けるところからスタートしましょう。

猫には高い場所や隠れられるスペースを用意して、自分のタイミングで近づける環境を整えると安心感が生まれます。

ビションフリーゼが興奮しすぎないよう、最初は短時間の顔合わせを少しずつ増やしていくのがポイントです。

慣れてくると、猫のペースに合わせて落ち着いた関係を築けるようになります。

小さな子どもと仲良くさせるコツ

ビションフリーゼは穏やかでフレンドリーな性格の子が多いですが、急な動きや大きな音に敏感に反応することもあります。

特に小さな子どもは、犬との接し方がわからず、強く触ったり追いかけたりしてしまうことがあるため注意が必要です。

まずは、子どもに「やさしく触る」「無理に抱きしめない」といった基本的な接し方を伝えることが大切です。

また、一緒に遊ぶときは大人がそばで見守り、遊び時間は短めにして、犬が落ち着ける休憩スペースを確保しておきましょう。

ビションフリーゼは家族とのつながりを大切にする犬種なので、子どもとの信頼関係ができればとても仲良くなれる犬種でもあります。

無理をせず少しずつ距離を縮めよう

ビションフリーゼは基本的に社交的ですが、環境の変化や相手によってはストレスを感じることもあります。

「仲良くさせよう」と焦らず、自然に関係を築いていく姿勢が大切です。

お互いに安心できる空間や時間を確保しながら、少しずつ距離を縮めていくことで、無理のない共生が実現できます。

それぞれのペースを尊重しながら、信頼関係を築いていきましょう。

初日以降に向けた接し方のコツ

新しい生活が始まったばかりのビションフリーゼにとって、継続した安心感が何よりも大切です。

少しずつ関係性を築いていく

犬との信頼関係は一日でできるものではありません。

お世話を通じて、少しずつ「この人は安心できる存在だ」と感じてもらうことが大切です。

無理に距離を詰めようとせず、犬のペースに合わせて関係を深めていきましょう。

「安心」と「信頼」のベースを築く

毎日同じリズムで生活することは、犬にとっての安心材料になります。

食事や散歩の時間、声のかけ方、接し方などをできるだけ一定に保ち、わかりやすい環境をつくることで、ビションフリーゼもリラックスしやすくなります。

翌日以降の予定はゆとりを持って

迎えてから数日間は、外出を控えめにし、犬の様子をしっかり観察できる時間を確保しましょう。

病院やトリミングの予定がある場合も、環境に慣れてから行くようにすると負担が少なくてすみます。

まとめ

ビションフリーゼを迎えた初日は、これからの暮らしのスタートとしてとても大切な1日です。
安心できる居場所や生活用品の準備を整え、無理にかまいすぎず、静かに見守ることが信頼関係の第一歩になります。
子犬と成犬で接し方に違いはありますが、共通して大切なのは「安心できる環境づくり」と「飼い主さんのやさしい気配り」です。焦らずゆっくりと、ビションフリーゼとの穏やかな毎日を育んでいきましょう。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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