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マルチーズが気をつけるべき病気や怪我は?寿命を伸ばすポイント、病気怪我の種類や対策、予防策まで

2023.12.07 2024.03.17

大切な愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいですよね。この記事ではマルチーズを家族に迎えた方に向けて、マルチーズの病気や怪我について解説していきます。寿命を伸ばすための生活習慣や気をつけたい病気怪我の種類、さらにはその対策や予防策までも詳しくお伝えしていきます。

マルチーズの寿命と長生きのポイント

マルチーズが健康で長生きするためには、以下のようなことが関係しています。

 

マルチーズの寿命は13年前後

マルチーズの平均寿命は13年前後とされており、大型犬と比較して長い寿命を持っています。長い時間を一緒に過ごすことができる犬種ですので、家族として迎えるにはぴったりです。

 

寿命と生活習慣の関係

しかし、13年前後というのはあくまで平均であり、様々な要因でその寿命は変動します。ここからは、マルチーズが一般的に享受する長い生涯と、それに影響する要因について詳しく見ていきましょう。

 

遺伝的特徴

マルチーズに限りませんが、純血犬種は犬種毎に健康に影響する遺伝の要素を持つことが多いです。また、遺伝形質により免疫力や体力等にも個体差が現れます。

 

栄養と食事管理

マルチーズの寿命を左右する大きな要素の一つが食事です。バランスが取れた食事や体の大きさ、運動量に合った食事量がとれているかによって、健康状態も左右されます。

 

定期的な運動

マルチーズは活動的で、適度な運動が必要です。毎日の散歩で運動ができていれば体の筋肉も発達して健康体でいられますが、運動不足で肥満になってしまうと様々な健康リスクに晒されてしまいます。

 

予防ケア

予防的な健康管理は寿命に大きく影響します。定期的なワクチン接種、フィラリア予防、定期的な歯磨きや歯科チェックは、生活習慣病や感染症の予防に不可欠です。

 

ストレスの管理

ストレスは、犬の健康に悪影響を及ぼすことが知られています。自宅の環境がマルチーズに合っているか、飼い主さんとのコミュニーケーションが十分に取れているかでストレスの度合いも左右されます。

 

マルチーズの病気の種類と症状

ではここから、具体的にマルチーズがかかりやすい病気について解説していきます。

 

マルチーズがなりやすい病気とは?

マルチーズが罹患しやすい病気には特有のものがいくつか存在します。これらに早期に気づき、適切な対応をすることがとても大切です。

 

遺伝的な要因による病気

マルチーズは遺伝的に循環器系疾患やパテラ(膝蓋骨脱臼)などの疾患を発症しやすいと言われています。これらの病気は遺伝的な要素が強いため、飼い主さんは購入時にブリーダーから健康状態について詳しく確認するようにしましょう。

 

皮膚疾患

皮膚がデリケートなマルチーズは、アレルギーや皮膚炎を起こしやすい傾向にあります。食事の内容や環境の変化によって皮膚の状態が変わることもあるため、愛犬の皮膚状態を毎日のブラッシングの時などによく観察するようにしましょう。

 

歯と口腔の問題

小型犬種であるマルチーズは、歯周病や口内炎になりやすいです。適切な歯磨きや定期的な歯科検診を心がけることで、これらの問題を予防することが可能です。

 

消化器系の疾患

マルチーズを含む家庭犬は胃腸が弱い個体も多く、消化不良や食欲不振などを発症しやすいです。飼い主さんは食事の管理に注意し、獣医さんと相談の上で最適な食事を選ぶようにしましょう。

 

見逃しやすい病気の初期症状

マルチーズの病気は初期段階では見逃されがちですが、早期発見が愛犬の健康を守るカギとなります。

 

変わりやすい食欲と体重

食欲不振や体重の変化は、多くの病気のサインとして現れることがあります。マルチーズがいつもと違う食事の様子を見せたら、その後の様子を注意深く観察する必要があります。

 

行動の変化

普段と異なる行動や無気力、過度の舐める行為なども病気のサインであることが多いです。犬は不調を直接訴えることができないため、こうした変化に敏感になりましょう。

 

排泄の異常

排尿時の苦しそうな様子や、便の状態の変化も見逃してはならない警告信号です。定期的な排泄の様子のチェックは、健康管理においてとても大切です。

 

呼吸や咳

呼吸が荒い、咳をする、呼吸音が変わるなどの症状は、呼吸器系の病気が隠れていることがあります。特にマルチーズは心臓疾患を患いやすい犬種なので、このような変化を見つけた時には獣医さんへ早めに相談しましょう。

 

マルチーズの怪我の種類と対応

ここではマルチーズが遭遇しやすい代表的な怪我とその原因を紹介し、飼い主さんが注意すべき点を解説いたします。

 

よくあるマルチーズの怪我

マルチーズは小型犬種で骨が脆いため、以下のような怪我をしやすいことがあります。

 

スキンシップ中のアクシデント

マルチーズは人懐っこく、飼い主さんとのスキンシップが大好きな犬種です。しかし、その際に抱き上げて落下してしまったり思いがけない転倒などにより、骨折や脱臼といった怪我を負うことがあります。特に小さなお子様がいるご家庭では、犬への正しい接し方を教え、常に大人が目を離さないようにすることが重要です。

 

運動時のトラブル

活発なマルチーズは運動をすることが大好きですが、過度な運動は関節や筋肉に負担をかける原因となります。また、滑りやすい床での急な方向転換やジャンプは、膝の蓋が外れる膝蓋骨脱臼のリスクを高めます。適切な運動量の把握と、犬の動きを制限しない安全な環境作りが求められます。

 

外出時の事故

外出時には、他の動物との争いや交通事故に遭遇する可能性があります。リードの管理を徹底し、他の犬との適切な距離を保つことが不測の事故を防ぐためには不可欠です。またマルチーズは好奇心旺盛なため、不慣れな環境では特に注意が必要です。

 

万が一の怪我にどう対応する?

万が一、マルチーズが怪我をしてしまった場合の正しい応急処置の方法と、その後の対応について解説します。

 

応急処置の基本

マルチーズが怪我をした場合は、まず落ち着いて状況を把握しましょう。出血がある場合は清潔な布で優しく圧迫し、怪我の程度によっては冷やしてあげることが良いでしょう。ただし冷やす処置は短時間に留め、犬が過度にストレスを感じないように注意が必要です。

 

獣医さんへの連絡

怪我の程度によっては自宅での対処だけでは十分でないこともあります。特に、骨折や脱臼が疑われる場合や、出血が止まらない時は、迷わず獣医さんに連絡しましょう。獣医さんに事前に連絡をすることで、病院側も迅速な対応をする準備ができます。

 

獣医さんを訪れた際の注意点

病院に到着したら、事前に怪我の状況を詳しく伝えることが大切です。これには怪我をした経緯や、マルチーズの日頃の行動、食事状況なども含まれます。正確な情報が適切な診断と治療へと結びつきます。

 

アフターケアの重要性

獣医さんから指示された治療を自宅でしっかりと行い、必要に応じて家庭でのプラスのケアを行うことが回復を早めます。完治までの間、安静を保ち、怪我の悪化を防ぐためにも、獣医さんの指示には細心の注意を払いましょう。また、定期的な通院で回復状況をチェックすることも忘れてはなりません。

 

マルチーズの病気予防に役立つケア方法

ここからは具体的なケアの方法についてご紹介していきます。

 

日常でできる病気予防のケア

マルチーズを健康に保つためには、日々のケアが非常に重要です。以下で、病気予防のために飼い主さんが日常生活の中で取り入れられるケア方法をご紹介します。

 

適切な栄養管理

バランスの取れた食事は、マルチーズの健康を維持する上で基本となります。獣医さんと相談し、年齢や活動量に合わせたフード選びが大切です。また肥満を防ぐためにも、定められた量を守るようにしましょう。

 

日々のブラッシングと清潔な環境

マルチーズの美しい被毛は、定期的なブラッシングで健康を保つことができます。皮膚病の予防にもつながりますし、ブラッシングを通じて皮膚の異常を早期に発見することも可能です。また清潔な生活環境を維持することで、皮膚病などのリスクを減らすことができます。

 

適度な運動

日々の散歩や適度な運動は、マルチーズの体力維持に欠かせません。肥満を防ぎ、筋肉を適切に保つことで、関節病などの予防にも繋がります。

 

定期的なワクチンと予防薬の投与

感染症を予防するためには、ワクチンの定期接種が不可欠です。また、季節に応じた寄生虫の予防薬を投与することで、様々な病気からマルチーズを守ることができます。

 

定期的な健康チェックとその重要性

マルチーズの健康を長期にわたって維持するためには、定期的な健康チェックが欠かせません。なぜそれが重要なのかを詳しく見ていきましょう。

 

早期発見と早期治療

病気の早期発見は、早期の治療につながりますので、マルチーズの苦痛を軽減し、さらに治療費の節約にもなります。例えば、心臓病は初期のうちに発見することで、簡単な治療で回復することができ、さらに愛犬の負担も飼い主さんの負担もどちらも減らすことができます。

 

自宅での健康状態の把握

日常の健康チェックでは、体重測定や歯のチェック、爪の長さなどを定期的に確認しましょう。これらはマルチーズの日々の健康状態を把握して、異変に気づく手がかりとなります。

 

獣医さんとの定期的なコミュニケーション

定期的に獣医さんのチェックを受けることで、飼い主さんだけでは気づかない健康上の問題を発見できます。また健康管理に関する最新の情報やアドバイスを得ることができ、予防医学の観点からマルチーズの健康を守ることができます。

 

生活習慣の見直し

獣医さんのチェックを通じて、マルチーズの生活習慣に問題がないかどうかを評価し、必要に応じて飼い主さんの生活習慣も見直すきっかけとなります。適正な運動量や食事、休息のバランスを保つことで、マルチーズの健康をサポートします。

 

マルチーズの怪我予防できる生活環境とは?

ここからは怪我をしないために飼い主さんができる環境づくりについて解説していきます。

 

安全な室内環境を作るポイント

マルチーズが安全に過ごせるように、室内環境を整えることが重要です。以下のポイントを押さえて、愛犬の安全な生活空間を作りましょう。

 

適切なスペースの確保

マルチーズは活発で好奇心が強いため、室内で自由に動き回ることを好みます。家具の配置はマルチーズが安全に遊べるように十分なスペースを確保することが大切です。狭い場所や隅っこはマルチーズが挟まってしまったり、身動き取れなくなる原因にもなってしまうため、物や家具が密集してしまわないようにしましょう。

 

危険物の排除

電気コードや小さな物を口にしてしまうと、窒息や感電のリスクがあります。また薬品や掃除用具などの有害物質を誤って飲み込むことのないよう、マルチーズの手の届かない場所に保管することが肝心です。

 

快適な休息の場所の提供

マルチーズには、柔らかく快適なベッドを用意してあげましょう。これにより、犬が落ち着いて休むことができ、ストレスを減らすことにも繋がります。ベッドは清潔に保ち、定期的に洗濯することも忘れないようにしましょう。

 

適切な温度管理

犬は人間よりも体温調節が苦手なため、室内の温度管理には特に注意が必要です。特にマルチーズのような小型犬は寒さに弱いので、冬場は暖房を適切に使用し、夏場は涼しい場所を確保することが大切です。

 

外出時のマルチーズが怪我をしないために

マルチーズとの外出は楽しみの一つですが、同時に怪我のリスクも伴います。以下のポイントを心掛けて、マルチーズが外の世界を安全に楽しめるようにしましょう。

 

リードとハーネスの使用

首輪ではなく、体にフィットするハーネスを使用することで、首への圧迫を減らし怪我を予防できます。リードは手元でしっかりとコントロールできるタイプを選び、マルチーズが予期せぬ動きをしても安全に対応できるようにしましょう。

 

天候に応じた対策

暑すぎる日は散歩の時間を短くしたり、早朝や夕方の涼しい時間帯を選んだりすることが大切です。また寒い日や雨の日は防寒着やレインコートを着用させ、マルチーズの体温調節をサポートしてあげましょう。

 

定期的な健康チェック

外出前には、マルチーズの足をチェックして、怪我や異物がないか確認してください。帰宅後も足を洗って乾かし、何か異常がないかを見ることで、問題を早期に発見し対応することができます。

 

獣医さんとの連携

万が一の事態に備えて、普段から獣医さんと連携を取り、救急時の連絡先を把握しておくことも重要です。これにより、緊急時にも迅速に対応できるようになります。

 

まとめ

マルチーズの健康と寿命を守るためには、遺伝的特徴への理解、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、予防ケア、そしてストレス管理が重要です。平均寿命が13年前後とされるマルチーズですが、日々のケアや定期的な獣医さんのチェックによって、より健康で長生きする可能性を高めることができます。病気のサインを早期発見できるように日々のケアを心がけ、怪我をしないようにマルチーズに合った環境づくりをしていきましょう。

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この記事の監修者

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