白くてふわふわした見た目が可愛いマルチーズですが、迎え入れるにあたり一番気になるのは健康についてだと思います。この記事ではマルチーズの寿命や長生きしてもらうためのコツ、そして気をつけるべき病気や怪我について詳しくお伝えしていきます。これからマルチーズを飼いたい方も、もうすでに家族に迎えている方もマルチーズの健康を知りたいなら是非参考にしてみてくださいね。

マルチーズの平均寿命は？

マルチーズの寿命はどのくらいでしょうか？以下で解説していきます。

マルチーズの平均寿命は12~15年

マルチーズ等の小型犬は、大型犬と比較して長寿である傾向があります。平均寿命は13年前後とされていますが、大きな傷病等やその子自身の生命力によって大きく前後します。もちろん健康状態や生活環境によって変動することもありますが、12~15年という範囲内での生涯を過ごすことが一般的です。

個体差の影響

13年前後とされるマルチーズの寿命ですが、様々な要因により個体差が大きく現れます。以下に、寿命に影響を与える要因や飼い主さまが知っておくべきポイントを詳しく説明いたします。

遺伝的要因による影響

マルチーズの寿命には遺伝的要因が大きく関係しています。親や祖先が持つ遺伝的な特性や疾患のリスクが、その子孫にも引き継がれることがあります。マルチーズを家族に迎えるときには信頼できるペットショップやブリーダーさんを選ぶようにしましょう。

生活環境やケアの違い

マルチーズの生活環境や飼い主さんのケアの質も、個体差を生む要因となります。例えば生活環境、室内飼いと室外飼い、定期的な獣医さんの診察の有無など、これらの要因が組み合わさった結果、寿命に差が生じることが考えられます。特に日常の食事や適切な運動、定期的な健康診断などが、マルチーズの健康や寿命を大きく左右する要因となっていますので、しっかりと健康管理するようにしましょう。

マルチーズを長生きさせるコツ

ここからはマルチーズに長く健康に生きてもらうために飼い主さんが意識したい事についてお伝えしていきます。以下のことを心がけるようにしましょう。

適切な食事のバランス

マルチーズが健康に過ごすためには、適切な食事のバランスが非常に重要です。

必要な栄養成分のバランス

マルチーズも人間と同じようにバランスのとれた栄養を摂取することが大切です。タンパク質、脂肪、炭水化物はもちろん、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も欠かせません。飼い主さんは犬用のフードを選ぶ際に、栄養バランスをしっかりとチェックするようにしましょう。

食事の頻度と量

小型犬のマルチーズは一日の食事の量が少ないため、過食や欠食には注意が必要です。適切な量を確保しつつ、一日の食事回数も適切に分けて与えることが大切です。フードの量は多すぎにも、少なすぎにも注意するようにしましょう。

手作り食における注意点

愛情こもった手作り食はほとんどの愛犬たちが喜んでくれますが、栄養バランスや有害食物の判断が必要で、非常に難しくもあります。獣医さんやペット栄養管理士と相談しながら、必要な栄養素を摂取できる食材を取り入れていきましょう。

日常の運動

マルチーズの体調やストレス発散には、日常の運動が欠かせません。

散歩の頻度と時期

マルチーズは活発な犬種ではありますが、無理な運動は避けたいところです。一日数回の短い散歩を心がけるようにし、特に暑い時期や寒い時期には、暑すぎたり寒すぎたりしない適切な時間帯を選んで散歩をするようにしましょう。

お家での遊び方

外出が難しい日だとしても、室内での遊びやトレーニングを取り入れることでマルチーズの運動量を確保できます。おもちゃを使用した遊びや簡単なコマンドのトレーニングを行うことで、体だけでなく頭の運動も促進されます。心と体の健康のために、飼い主さんとマルチーズがたくさん触れ合える時間をつくるようにしましょう。

定期的な健康診断が重要

マルチーズの健康を維持するためには、定期的な健康診断が大切です。

年に1回の健康診断

犬の健康診断は年に一度行うのが基本です。これにより初期段階での病気の発見や必要なワクチンの接種など、マルチーズの健康管理を適切に行うことができます。

病気の早期発見と治療

もしもマルチーズに異常が見られた場合、すぐに獣医さんに相談することが大切です。早期発見・早期治療によって、より多くの治療選択肢が利用可能となりマルチーズの健康を守ることができます。健康診断も早期発見につながりますが、まずは飼い主さんが毎日愛犬の様子をしっかりと観察してあげることからはじめましょう。

予防接種のスケジュール管理

マルチーズの健康を守るための予防接種も、獣医さんと相談しながら適切なタイミングで実施していくことが大切です。飼い主さんは接種のスケジュールをしっかりと管理しましょう。またペットショップなどで購入した場合は、購入前にマルチーズがどんな予防接種を受けたのかもしっかりと確認しておきましょう。

マルチーズが気をつけたい病気

ここからはマルチーズが注意すべき病気について説明していきます。

歯周病

マルチーズが歯周病になりやすい理由とその予防策について解説します。

歯周病の主な原因

歯周病は、歯垢や歯石の蓄積が原因で進行する疾患です。マルチーズのような小型犬は狭い口腔内に歯が密集しており、歯垢や歯石が溜まりやすいのです。

予防方法

歯周病が進行すると歯の喪失や口臭、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。飼い主さんは定期的な歯ブラシや専用の歯磨き粉を使用し、マルチーズの口腔ケアを心掛ける必要があります。

目に関わる疾患

目に関わる疾患の主な原因

マルチーズは涙やけや白内障など、特定の目の疾患にかかりやすいと言われています。目やまぶたの赤み、異物感、目やにの増加などの症状が見られた場合は早めの対応が必要です。

日常ケアの方法

日常のケアとして目の周りを清潔に保つことが大切です。柔らかい布や専用のアイケア商品を使用して、目やにや汚れを取り除くことがおすすめです。

胃腸に関する疾患

マルチーズを含むすべての家庭犬は、消化器疾患でのトラブルが多いと言われています。

胃腸に関わる疾患の主な原因

食物の変更や食べ物の中の異物、感染症などが、胃腸疾患の原因となることが多いです。マルチーズは胃腸がデリケートで、食べたことがない食べ物を食べたり冷たすぎる食べ物を食べたりすると、胃腸のトラブルを引き起こしやすい傾向があります。

食事の管理

飼い主さんは、マルチーズの食事を一定に保ち、新しい食物を導入する際は徐々に混ぜて慣らすよう心掛けることが大切です。また、適切な量の水分摂取を促すことも重要です。胃腸の不調や異常な便の状態を確認した場合、速やかに獣医さんに相談してアドバイスを受けるようにしましょう。

マルチーズが気をつけたい怪我や事故

以下のような事故や怪我にも十分に注意しましょう。

関節の負担

犬が元気に走り回ることには脚への負担や怪我のリスクが潜んでいます。

足を痛めるリスク

犬が飛び跳ねるときや高い場所へのジャンプや急な方向転換は、脚や関節に大きな負担をかけることがあります。また滑るような地面での飛び跳ねは、足を滑らせるリスクが高まります。

脚の怪我の予防

犬が飛び跳ねる場面を減少させるためには、家の中でジャンプする場所を少なくすることや、外での遊び方の見直しを行うことが有効です。また犬の体調や年齢に合わせた適切な運動量を意識し、無理な動きをさせないようにすることも大切です。さらに、家の床が滑る場合にはジョイントマットを敷くなどして対策するようにしましょう。

誤飲・誤食

意図しない物を飲み込んでしまうと窒息してしまう危険性があります。以下のことに注意しましょう。

窒息の原因となる食べ物

大小さまざまな食べ物が窒息のリスクとなり得ますが、特にひも状のものや口内に収まってしまう程度の大きなもの、犬が一気に飲み込むことができるものは要注意です。

窒息を防ぐ食事のポイント

犬に与える食べ物は、噛みやすく飲み込みやすい形になるように工夫しましょう。また一度に大量を与えるのではなく、少量ずつ与えることが大切です。犬が食事をしている際は、その様子を確認しておくようにしましょう。

外出時の事故

外出は楽しい時間ですが、他の犬や車などトラブルが起こりやすい場所でもあります。以下のことを気をつけましょう。

外出時の主なリスク

交通量の多い道路、他の犬や人々、さらには天候や地形などの環境要因も、犬の安全を脅かす要因となり得ます。他の犬に遭遇したときに噛まれてしまう、車と接触してしまう、などが特に考えられるリスクです。また夏の暑い日はコンクリートで足をやけどしてしまうこともあるでしょう。

安全な外出のためのポイント

外出時にはリードをしっかりと使用し、犬の動きを飼い主さんがコントロールすることが重要です。また他の犬や人々との距離を適切にとり、予期せぬトラブルを回避するための意識を持つことが必要です。さらに天候や気候もしっかりとチェックして、犬の負担にならないように気をつけましょう。

まとめ

マルチーズの寿命は13年前後といわれていて、その寿命や健康を保つためには適切な食事、運動、定期的な健康診断が必要です。特に食事のバランスや口腔ケア、目のケアを大切にしましょう。さらに怪我のリスクとして足の負担や窒息、外出時のトラブルに気を付ける必要があります。愛犬のケアを適切に行い、なるべく長い時間マルチーズとの楽しい時間を過ごせるようにしていきましょう。

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