ミニチュアダックスフンドの寿命となりやすい病気について
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ミニチュアダックスフンドの平均寿命
一般的に、犬の寿命は小型犬ほど長く、大型犬になるほど短命と言われています。
大型犬に分類されるゴールデンレトリバーは平均寿命が10~12歳ほどと言われていますが、ミニチュアダックスフンドは13~16歳。確かに小型犬の方が長生きのようですね。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、小型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。
犬の年齢 | 人に例えた年齢 |
---|---|
1歳 | 12歳 |
2歳 | 25歳 |
3歳 | 29歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 37歳 |
6歳 | 42歳 |
7歳 | 46歳 |
8歳 | 50歳 |
9歳 | 55歳 |
10歳 | 59歳 |
11歳 | 63歳 |
12歳 | 68歳 |
13歳 | 72歳 |
14歳 | 76歳 |
15歳 | 81歳 |
16歳 | 85歳 |
17歳 | 89歳 |
18歳 | 94歳 |
19歳 | 98歳 |
20歳 | 102歳 |
ただ、環境や普段の接し方によっては、愛犬との大切な時間に早く終わりが来てしまうことも・・・。
愛犬に長生きしてもらうためには、ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気を知っておくことが大切です。
気を付けたい病気
椎間板ヘルニア
胴長短足な体型から、ミニチュアダックスフンドは椎間板ヘルニアにかかりやすいと言われています。
椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある「椎間板」が神経側に飛び出して背骨の中の脊髄を圧迫してしまう病気です。
脊髄が圧迫されるため、椎間板ヘルニアになると、腰を中心に痛みや麻痺など様々な症状が現れます。
以下のような症状がみられたら、椎間板ヘルニアの可能性がありますので動物病院を受診しましょう。
- 少し触られたり、動いたりするだけで痛がる
- 抱っこや散歩を嫌がる
- ふらふらとした歩き方をしている
軽度の場合は炎症を抑える薬やステロイド剤を投与して様子を見ますが、重度の場合は手術を検討する必要があります。
愛犬が椎間板ヘルニアにならないよう、全力疾走や高いところからのジャンプあまりさせないようにして予防してくださいね。
外耳炎
外耳炎とは、耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こる病気です。ミニチュアダックスフンドは垂れ耳で耳の中が蒸れやすいため、外耳炎になりやすいと言われています。
外耳炎になると耳を痒がったり、べとべとした臭いのある耳垢がたまったりするため、そういった症状がみられたら動物病院を受診してください。
外耳炎の原因は細菌や寄生虫、ダニ、アレルギーなど様々で、原因に合った治療をすることになります。例えば細菌が原因の場合は抗菌薬を使って殺菌し、寄生虫が原因の場合はしっかりと耳の洗浄を行ってから寄生虫を駆除する薬を使用します。
外耳炎の予防としては、耳の中の毛を短くカットしてあげたり、定期的にイヤークリーナーで清潔にしてあげたりすることが挙げられます。ミニチュアダックスフンドは垂れ耳で耳の状態が分かりにくい犬種のため、日頃のチェックが大切です。
白内障
白内障とは目の水晶体が濁り、視力が低下する病気で、遺伝的に発症する場合と後天的に発症する場合があります。
白内障になると物につまずいたり、よろけるなどの行動がみられます。
早期発見できれば点眼薬などで進行を送らせることができますので、愛犬の様子がおかしい場合には直ちに動物病院へ連れていきましょう。症状が進行すると外科手術が必要になるケースもあります。
進行性網膜萎縮(PRA)
進行性網膜萎縮はミニチュアダックスフンドの遺伝性疾患のため、予防法がないと言われています。
進行性網膜萎縮とは網膜細胞が徐々に萎縮していき、視力が失われていく病気です。
最初は夜間や暗いところで目が見えにくい程度なので気づきにくいかもしれませんが、進行すると昼間や明るいところでも物につまずいたり、障害物にぶつかったりするようになります。最終的には失明に至る、怖い病気です。
確かな治療法がないため、もしも発症してしまった場合は、床に極力物を置かないなど、未然に怪我を防いであげることが大切です。
パターン脱毛症
ダックスフンドはパターン脱毛症になりやすいと言われています。
パターン脱毛症とは左右対称に脱毛する脱毛症で、生後半年~1歳頃までに発症します。
遺伝性疾患の可能性が高く、短毛種に多い疾患と考えられていますが、原因は明らかになっていません。
パターン脱毛症は耳、首、腹、胸、尻尾に生じることが多いとされています。
原因が不明なため確かな予防法、治療法はありません。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
クッシング症候群(別名、副腎皮質機能亢進症)とは、腎臓のすぐそばにある「副腎」から分泌するコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで健康に悪影響を及ぼす病気です。
クッシング症候群になると以下のような症状がみられます。
- ・多飲多尿
- ・お腹が膨れる
- ・全体的に毛が薄くなる
- ・左右対称に抜け毛が生じる
- ・皮膚に異常がみられる
クッシング症候群には有効な予防法がないため、早期発見を心がけることが重要です。治療に関しては薬物治療が一般的ですが、症状によっては外科手術や放射線治療が必要になることもあります。
長生きの秘訣
与える食事に気をつかう
人間と同じように、犬も成長段階に応じて食べるものや食べる量が変化します。
そのため、若い時と同じものを同じ量与え続けるのではなく、年齢に合った食事内容にする必要があります。
食事量が減ることで得られる栄養が減ってしまうのが心配、という場合は犬用のサプリメントも売られているため、サプリメントで補うのも一つの手です。
また、人間が食べるものを愛犬に与えるというのは、寿命を縮めることに繋がります。人間にとっては問題ない食べ物であっても、犬にとっては塩分が強すぎたり、中毒症状をおこしたりすることもあります。たとえ催促してきたとしても、決して与えないようにしてください。
散歩の時間の調整
ダックスフンドはもともとアナグマ猟をしていた狩猟犬ですので、たくさん運動させてあげる必要があります。
運動不足やそれに伴うストレスの蓄積は健康に悪影響を及ぼしますので、毎日の散歩は欠かせません。
散歩は運動不足や気分転換になるので年をとっても続けていく必要がありますが、散歩の時間や運動量は調整していかなければなりません。
年をとると疲れがたまりやすくなるため、外に連れ出す時間は少し短くしてあげましょう。
予防、早期発見、早期治療を心がける
ミニチュアダックスフンドに長生きしてもらうためには、病気の予防と早期発見、早期治療が非常に重要です。
最低でも1年に1回は動物病院で健康診断を受けて、愛犬の健康状態を確認しましょう。
老犬期に入ると病気にかかるリスクが高くなりますので、日頃から愛犬の様子をよく観察し、何か異変を感じたらすぐに動物病院へ連れていくようにしてくださいね。
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まとめ
ミニチュアダックスフンドは7~8歳頃から老化が始まると言われています。もちろん個体差はありますが、この時期から食事や散歩の調整を始めてみても良いかもしれません。
ただし、急激に変化させるとストレスになってしまうこともあるため、様子を見ながら変えていってあげるようにしましょう。
また、ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気と予防法をしっかり把握しておくことも大切です。
犬の家&猫の里 編集部
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