コラム・豆知識
注目のワンちゃん、ネコちゃん
小型犬を飼う際に気を付けたい事
歩き方がへんだったら
小型犬に特有というわけではありませんが、特に小型犬に多く見られるのが膝蓋骨脱臼です。子犬の最初の健康診断で獣医さんに「この子は膝がゆるい」と言われることがあります。膝関節周辺の形成異常のため、膝の関節がはずれる病気です。関節がはずれたり、自然に元に戻ったり、はずれたままだったりと進行の程度があります。日常生活に支障が出ないこともありますが、放置しておくと進行していることもありますので、「歩き方がおかしいな」と思ったら獣医さんに診てもらってくださいね。治療は手術になり、先天性のものですので予防はできませんし、残念ながら繁殖もあきらめることになります。しかし、飼い主ができることもあります。たとえば体重を増やさない、ソファなど高いところから飛び降りさせない、フローリングにはカーペットを敷く、抱き方に注意する、それに適度な運動をさせて筋肉をつけるとこなど。症状が出たら運動は控えることになります。いつまでも元気に歩けるようにうまくつきあっていきましょう。
肥満にならないように
小型犬の1日に必要なカロリーは驚くほど少ないのです。フードの表示には、6キロの体重の子で1日365kcal。豚肉100gが386kcalとすると、100gも食べられません。「いい子だから今日は特別ね」なんておまけのごほうびをあげたら、あっというまにカロリーオーバーに。食の細い子も心配になるものですが、食いしん坊な子の食欲にどう対処するか、というのも飼い主の技量にかかってきますね。なにしろ肥満は、心臓に負担をかけ、関節炎やヘルニアを悪化させ、糖尿病になりやすく、手術の麻酔のリスクを高くします。コロコロと太っている子は可愛いのですが、それにしても危険がいっぱいです。飼い主の目の前にお行儀よくおすわりして、「もっと食べたいの」と一途な瞳で見上げてくるわが子のおねだりどうするか。本当に栄養が足りなくて欲しがっているのか、ただの食べたがりなのか、ちゃんと見抜けるようがんばってくださいね。
ヒヤリ、事故にご注意
小型犬は意外にも飼い主の不注意による事故が多いのです。抱っこしている時の落下事故、自転車のかごから飛び降り、飼い主の足元をウロウロして踏まれる等等。ちょっとしたことで打撲、脱臼、骨折などしやすいので、日常生活でも油断は禁物です。またお散歩に行くとき、犬は人間よりも地面に近いので暑い時は要注意です。夏は朝晩の涼しい時に出かけるのはもちろんですが、夕方涼しくなってもアスファルトは熱を持っています。小型犬に限らず、犬の肉球がやけどしないように、地面に触れて温度を確認してから歩かせるようにしましょう。またお散歩には水を携帯するといいですね。犬の脚元が熱い時は水をかけて脚を冷やしたり、熱中症にならないようにこまめに水分補給しましょう。逆に寒い日のお散歩は服を着せて防寒対策してあげましょう。特にトイプードルやマルチーズなどシングルコートの犬種は寒さが苦手です。
まとめ
小型犬は大型犬よりも平均寿命が長く、中には20歳を超える子もいるようです。普段の日常生活でちょっとした心がけで、愛犬の病気や事故を防ぐこともできます。できることなら病気などにならずに健康なまま寿命を全うしてもらいたいと誰もが願います。毎日愛犬の体に触れて、いつもと違うところはないかチェックしてくださいね。早期発見早期治療が大切です。
犬の家&猫の里 編集部
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