超小型犬のはずが

ティーカップにすっぽり入ってしまうほど小さな超小型犬のティーカップ・プードル。ティーカップ・プードルとして購入したのに、成長してみると体重4キロ。「これはふつうのトイプードルでは…」または豆柴の子犬を飼ったはずが、ぐんぐん成長していつのまにか普通に柴犬と同じ大きさになっていた、などという話はよく聞きますね。こんな場合は「犬は可愛いけれど、話が違う」とショップやブリーダーに不審を抱くこともあるのではないでしょうか？子犬が成犬になった時に予想される標準体重を予想体重といい、標準体重は親犬の体重を基準に予想されるます。サイズが小さいほど高額になる犬種は、予想体重を少なめに表記している可能性もあります。小さなサイズを守るために給餌の量を控えめにする悪質は飼育方法をとられることもあります。サイズにこだわって小型な犬種を購入される場合は、信頼のおける販売者より購入してくださいね。

体重を予測する方法

そもそも予想体重は正確に予想できるものなのでしょうか？ブリーダーのように、何代にわたる親犬たちの体重傾向や、生まれた子犬たちの体重傾向が分かっていればある程度の予想はつくかもしれません。しかし、ペットショップは、ブリーダーから仕入れたり、せりにかけられた子犬を販売しているので、親犬たちの記録がありません。ペットショップでは小型犬の場合、生後2か月時の子犬の体重の3倍、3ヵ月時のの体重の2倍を成犬時の予想体重としているようです。我が家にも小型犬がいますので、この式にあてはめてみます。2ヵ月時の体重は2.1キロX3倍=6.3キロ、3ヵ月時の体重は3.4キロＸ2倍=6.8キロ、そして成犬時の体重が7.5キロ。どうでしょう。うーん、ちょっと微妙に太りすぎかなあ。この式で正確に成犬時の体重を予測することはできないと思いますが、やはり目安にはなると思います。

足の大きな子は大きくなる

純血腫の場合は親犬やスタンダードから、ある程度成犬時の大きさの予想はつきます。しかしスタンダードのない雑種犬の場合はどうでしょうか？まだ両親犬を見ることができればある程度予想がつきますが、保護された子犬たちの場合はどうでしょう。2ヵ月にも満たない子犬の一年後の姿は、7キロになるのか、15キロになるのか予想できるのでしょうか？「前足がたくましくしっかりしている子は大きくなる」、と言いますが、本当でしょうか？動物愛護センターの職員さんは「予想できません」と言っています。「ほっそりしていると思っていた子がぐんぐん大きくなって、毛も伸びて、育ってみたらボリューム感のある犬になって驚いた」そうです。もちろん「子犬の頃、体が小さいわりに足が大きいなと思ったら、大きな犬に育った」という例もあります。子犬の足の大きさや、骨格もまたあくまでも目安のひとつ、ということですね。

まとめ

子犬の成長には個体差があります。最初はゆっくりと成長し、ある時急に大きくなる子もいれば、早い時期にぐーんと成長し、その後はゆっくりと大きくなる子もいます。子犬を育てながら、「この子はどれくらい大きくなるのかなあ」と考えたり、自分なりに予想してみるのもまた楽しいですね。そして予想を裏切って子犬が大きくなったり、予想より小粒だったりと、それもまた犬育ての面白さです。