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噛み合せがアンダーの小型犬は成長に悪影響あり?
犬の歯の噛み合わせ
ペットショップで子犬を購入する時、チェックリストの中に、(口、アンダー、オーバー)という項目がありますが、これは歯の噛み合わせのことです。、歯の嚙み合わせの状態が、子犬の価格を決定する要素の一つになるそうです。アンダーバイトとオーバーバイトの噛み合わせは不正咬合なので、子犬の価格も安く設定されます。ではアンダーバイトは、犬の成長に影響があるのでしょうか?犬の歯の噛み合わせについて調べてみました。犬の歯の噛み合わせには4つの状態があります。1.シザーバイト、正常な噛み合わせです。鋏状咬合とも呼ばれ、上顎の前歯が下顎前歯の外側に、1/3接触する噛み合わせ。2.レベルバイト、水平咬合、切端咬合とも呼ばれ、上下の前歯の端がきっちりと嚙み合っている状態です。3.アンダーバイト、いわゆる受け口のことです。下顎突出咬合、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせ。4.オーバーバイト、いわゆる出っ歯のことです。下顎に対して上顎が長い状態で、下顎の歯が上顎の口蓋を傷つけてしまうことがあります。
アンダーの矯正の必要は?
犬の場合は人と違い、不正咬合だからといって、矯正したりはしません。アンダーバイトを矯正しようとするなら手術しかないそうです。しかし、手術は全身麻酔になり、リスクや犬に与える苦痛が大変大きいものです。上の歯が歯肉を傷つけてしまう場合をのぞいて、日常の生活に支障がない程度なら、特に処置はしません。歯並びは遺伝する確率が高いので、繁殖やショードッグのラインからは外れますが、一般家庭で飼われるのであれば、まったく何の問題もないからです。それにロープの引っ張り合いで矯正されたり、乳歯から永久歯に生え変わるときに自然に矯正されることもあるようですよ。逆に買った時にアンダーでなくても、永久歯に生え変わった時にアンダーになっていることもあるようです。しかし、これも日常生活に支障がない程度なら問題なく、健常なワンちゃんです。
アンダーバイトが理想の犬もいる
ブルドッグ、ペキニーズ、パグ、ボストンテリア、フレンチブルドッグ、鼻ぺちゃのワンちゃんたち。みんな愛嬌があって可愛いですね。このワンちゃんたちはアンダーバイトなんです。アンダーバイトが理想で、犬種の標準となっているんです。もちろん程度がありますが、5ミリ程度のアンダーなら生活に問題ないということです。それより長い場合は上顎の歯が歯肉を傷つけてしまうこともありますので、注意が必要です。生きていくのに邪魔にならないなら、なぜアンダー、オーバーと気にする必要があるのでしょうか。犬種のスタンダードなぞ、人間が勝手に決めた基準にすぎません。繁殖するワンちゃんと、ドッグショーでがんばるワンちゃんたちの飼い主さんにお任せすればいいのです。あなたのワンちゃんは世界に一頭だけの犬、一頭として同じ犬はいないから、NO.1になれなくてもいい、もともと特別なオンリーワンちゃん。ですよね。
まとめ
程度の差はありますが、最近のトイプードルにはアンダーバイトのワンちゃんがかなりいるようです。、健康に影響はないのか、ちゃんと育つのかと心配されている飼い主さんをネットでよく見かけます。少しくらい受口だからと言ってもちろん問題はありませんが、それとは別に繁殖の面では問題があります。小型犬に不正咬合が多いのは、小さな顎と歯の大きさが合わないためですが、それは犬の小型化を目指した、人間の品種改良の代償と言えるのではないでしょうか。
犬の家&猫の里 編集部
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