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コラム

猫が毛づくろいしない?突然しなくなったときに確認したいポイント

2021.11.15 2024.03.06

猫が毛づくろいをしている姿はよく目にするものです。皮膚や被毛を健康的に維持するためにも、欠かせない日常行動のひとつです。愛猫が当たり前にしていた毛づくろいを突然しなくなったら、飼い主さんも心配になりますよね。そのような変化には問題が隠れていることが多いです。

そこでこの記事では、猫が毛づくろいするワケや毛づくろいのタイミング、毛づくろいしなくなる原因や確認しておきたいポイントについて、解説していきます。愛猫の出すサインに気づいて、適切に対応をしていきましょう。

そもそも猫が毛づくろいする理由は?

グルーミングと呼ばれる行為の毛づくろい。では、猫が毛づくろいするのはなぜなのでしょうか。その理由について見ていきます。

体を清潔にするため

猫は健康な皮膚と美しい被毛を保つために毛づくろいを行います。

毛に付いたほこりや汚れ、ノミやダニなどの寄生虫を舐めて落としたり、不要な抜け毛を除去することで毛玉ができにくくして、毛並みを綺麗に整えているのです。

猫の舌には特徴があり、「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」という小さな突起が無数についています。猫に舐められたことのある方は、ザラザラした感触を感じたことがあるでしょう。猫の舌は、毛づくろいに適したブラシに似た構造をしているのです。

体温調節

毛づくろいには猫の体温を調節する効果があります。

猫の汗腺は肉球にしかありません。そこで夏場の暑い時期は、唾液を被毛につけて(毛づくろい)、気化熱を利用することで体温を下げています。唾液が汗のような役目をしてくれるというわけです。

また冬場の寒い時期には、被毛の間に空気を含ませて層を作ります。空気層を作ることで被毛をふかふかの状態にし、体の熱を逃がさないようにしているのです。

コミュニケーション

毛づくろいは自身で行うだけでなく、猫同士の間でも行うコミュニケーション行動です。

猫は生まれたときに、母猫が覆われた胎膜を舐めとり、刺激を与えられることで肺呼吸します。これが最初に受けるグルーミング(毛づくろい)です。それ以降、母猫は子猫の排泄を促すためおしりを舐め、体が汚れていたら隅々まで綺麗に舐めとります。このような母猫の一連の行為が愛情表現なのです。

また、猫同士は「アログルーミング」と呼ばれる行動で、お互いの体を舐め合い相手との心の距離を縮めています。自分では舐めにくい頭から首の後ろや耳の後ろを舐め合うことで、信頼関係を作り上げているのです。

リラックス

血行を良くし気分を沈めるリラックス効果もある毛づくろい。

ザラザラとした特徴的な舌には、脳を活性化させる働きがあるからです。脳からセロトニンが分泌されて精神的な安定をもたらしてくれます。

猫はまったりとマイペースに毛づくろいしていますよね。そのような様子からもリラックスした状態であることが伺えるでしょう。

毛づくろいするタイミング

愛猫が毛づくろいするタイミグですが、自身の気持ちを落ち着かせたいときに行うことが多いです。リラックスさせるために、食後の落ち着いた時間や少し緊張したあとに見られます。

中でもよく目にするのは食後です。フードで汚れた口の周りを中心に、念入りに舐めていきます。さらにその後、体全体を丁寧に舐めて整えていくことが多いです。

もともと野生の獲物を捕らえて暮らしていた猫は、食べた匂いを消すという意味で毛づくろいを行っていたと考えられています。

他にはトイレのあとや寝る前、遊んだあとなど一息つくタイミングで行うことが多いです。また興奮したり驚いたりしたときや、強いストレスを感じたときも冷静な気持ちを取り戻すように毛づくろいをする行動が見られます。

猫がどんなタイミングで毛づくろいするのか知っておくと、ちょっとした体調の変化にも気づきやすくなります。

ずっと毛づくろいをしているのは大丈夫?

愛猫が終始毛づくろいをしている場合は、注意が必要かもしれません。

猫は繊細な動物なので、ストレスを溜めやすい体質です。

表情から読み取りにくいですが、毛づくろいを執拗にしているなど行動に異変が見られたら危険信号です。

毛づくろいをずっとしている場合は、ストレスによる「転移行動」である可能性があります。特に短時間に同じ場所に執着して舐めているようなら、愛猫の様子や変化に気を付けてあげてください。

毛づくろい以外にも、ふけや浮き毛が目立つのもストレスのサインです。ストレスに起因するものをできるだけ排除したり、改善したりする必要があります。

愛猫が暮らす環境の変化にできるだけ気を配るようにしましょう。飼い主さんが感じているよりも、猫は神経質なところがあります。できるだけ過ごしやすい環境を整えてあげてください。

また、過度の毛づくろいにより舐めた箇所が脱毛してしまうこともあります。さらに、脱毛が広がって皮膚炎を起こす可能性もありますので、早めに獣医師さんに診てもらいましょう。

毛づくろいをしなくなる原因

猫の毛づくろいの頻度の減少は、注意すべきサインである場合があります。原因としていくつか考えられますので、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

老化

高齢化した猫は、若い頃に比べて毛づくろいをしなくなってきます。体力が落ちて、自身の体を手入れする余裕がなくなってしまうからです。加齢に伴い、今まで当たり前にやっていた行動も難しくなってしまいます。

飼い主さんからするとまだ若いと感じていても、猫は人間の4倍のスピードで年をとっていきます。またシニア猫は、不安を感じやすくなる傾向もあります。飼い主さんは被毛のケアだけでなく、心に寄り添った暮らしで愛猫をサポートしていきましょう。

肥満

肥満が原因で、毛づくろいしなくなることがあります。

太ってしまうと、お腹周りの脂肪が邪魔をして体を曲げにくくなり、思うように毛づくろいができなくなるのです。

肥満は毛づくろいをしづらくなるだけでなく、他の病気を引き起こすきっかけにもなります。もしも動物病院で、肥満傾向があると指摘されたら、健康のためにもダイエットを考えた方が良いでしょう。

病気

何らかの病気が隠れていると、毛づくろいが減ることがあります。

体調が悪くて、毛づくろいをする元気がないのかもしれません。特に年齢を重ねた猫は、心臓病や腎臓の病気にかかりやすいので注意が必要です。体が弱っている場合もありますので早めに獣医師さんの診察を受けましょう。

飼い主さんのブラッシングも重要

日常的に毛づくろいをしている猫ですが、飼い主さんがブラッシングをしてあげるのも重要です。定期的なブラッシングは愛猫への愛情表現にもなりますし、健康状態を保つことにも繋がります。

また毛球症(飲み込んだ毛が、毛玉として消化管に溜まってしまう病気)対策としても、飼い主さんのブラッシングは有効です。特に長毛種の猫や毛量の多い猫は、たくさん毛を飲み込んでしまいやすいです。

ブラッシングをすることで、飲み込む毛の量を減らすことができるため、毛玉をよく嘔吐する愛猫にも効果的です。

特に年2回の冬毛と夏毛に抜け替わる時期は大量に毛が抜けます。愛猫自身の毛づくろいだけでは間に合わないこともありますので、抜け毛の具合を見て念入りにブラッシングしてあげてください。

ブラッシングの注意点として、しっぽやお腹は嫌がることがあるので嫌がったら止めてあげましょう。

まとめ

猫の毛づくろいには、皮膚や被毛を健康に維持する他、体温調節や仲間とのコミュニケーション、リラックス効果などがあります。

注意すべきサインが、毛づくろいをしなくなったときです。老化や肥満だけでなく、病気が隠れている可能性がありまので、気になることがあれば獣医師さんに診てもらいましょう。

また猫はストレスを溜めやすいため、愛猫のきもちに配慮した安心して過ごせる環境作りを心がけましょう。

猫は自身で毛づくろいをして手入れをしますが、飼い主さんが毎日こまめにブラッシングをしてあげることが大切です。愛猫の体調の変化や様子に気づくきっかけにもなり、健康管理だけでなく、愛猫へのスキンシップにもなります。ぜひ愛猫とゆっくり一緒に過ごす時間をとって、ケアしてあげてくださいね。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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