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貴重な日本犬は何種類?特徴や飼い方について紹介します!
海外からの外来犬が増えている昨今は、日本犬は貴重な存在となっています。素朴で忠誠心のある日本犬を飼ってみたいという方も少なくありません。
この記事では、日本犬の一種である和犬について、特徴や飼い方をご紹介します。あわせて地犬やそれ以外の日本犬についてもお伝えしますので、日本犬持つ気質を理解した上で、迎え入れを検討してみてくださいね。
日本犬とは?
日本犬とは、古くから日本に住んでおり、日本を原産とする犬の総称です。
キリッとして凛々しい佇まいが魅力の日本犬は、昔から根強い人気があります。
日本犬は昔から狩猟犬や家庭犬として飼われていた歴史があり、在来犬種としては古いです。
その歴史は、縄文時代の遺跡から出てくる犬の骨や、古墳時代の埴輪などから、推測することができます。
現代においても、犬本来の美しさを持っているのが日本犬です。
日本犬は、大きく3種類に分けられます。
- ・純血種の和犬
- ・特定の地域に生息する地犬
- ・外来犬との交配で生まれたそれ以外の日本犬
純血種の日本犬を守るために、各地で保護活動が続けられています。
和犬の種類
和犬とは、文部科学省から国の天然記念物として指定されている、純粋な日本犬です。過去に「越の犬」も含めて7種類の和犬がいましたが、1971年に絶えてしまいました。現在、純血種である和犬は6種類となっています。それぞれの特徴や飼い方について見ていきましょう。
秋田犬
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秋田犬は、6種の日本犬で唯一の大型犬種です。体高は58~70㎝、体重は35~50㎏になります。秋田マタギ犬が祖先です。
特徴
かつて猟犬や闘犬であったことから、高い身体能力と力強さがあります。三角の立ち耳と、太い巻尾、赤や白、胡麻の被毛が特徴です。
飼い方
運動欲求が高いので、十分に運動させることが必要です。知らない人に対して攻撃的になることもあるため、注意しましょう。しつける上で、飼い主さんがしっかりとリーダーシップを取ることが大切です。
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柴犬
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柴犬は、日本犬の中でも唯一の小型犬であり、名前に地方名が付いていない犬種です。現在飼育されている日本犬の8割が柴犬で、長らく番犬として飼われてきました。
特徴
短毛で立ち耳、尾は多くが巻尾ですが、傾斜したまっすぐな差し尾の子もいます。飼い主さんへの忠誠心が強く、従順で愛情深いですが、べったりした関係を好みません。
飼い方
警戒心が強いため、飼い主さん以外には懐きにくい傾向があります。子犬の頃から社会化を身に付けると良いでしょう。また、頑固で独立心が強いため、しつけが難しい場合もあります。飼い主さんがリーダーであることを認識させることがポイントです。被毛が密な柴犬は、皮膚トラブルが生じやすいので、注意しましょう。
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紀州犬

柴犬に次いで日本での飼育頭数が多いのが、紀州犬です。日本犬の中でも家庭犬としての適性が高いとされています。
特徴
紀州犬は、面長で鼻筋がすっきりしており、がっしりとした骨格で引き締まったバランスの良い体型と、狼のような差し尾が特徴です。被毛は大半が白色ですが、赤毛や胡麻毛もいます。元々穏やかな性格ですが、狩猟犬として活躍していたこともあり、気性が荒い一面もあります。
飼い方
紀州犬は素直で賢く、真面目で忍耐強い性格のため、しつけやすい犬種です。しつけをきちんとすれば、落ち着いて過ごすことができます。ただし、しつけを怠ると、攻撃性の高い性格が優位になる場合があるため、気をつけましょう。知らない人に触られるのを嫌がることがあります。小さいうちから、色々な人に会わせて刺激に慣れさせておくと良いです。
甲斐犬

甲斐犬は、古来より日本に現存していた日本犬です。山岳地帯でシカやイノシシ猟をし、狩猟犬として活躍していました。
特徴
甲斐犬は、別名虎毛犬と呼ばれており、黒虎毛、虎毛、赤虎毛が特徴です。発達した筋肉を持っており、足腰がしっかりしています。甲斐犬は「一代一首」と称される、生涯で決めた飼い主のみに一生忠誠を尽くすとされるほど、飼い主に忠実な性格です。
飼い方
狩猟犬であった甲斐犬には、十分な運動量が必要です。警戒心が強い面があるため、攻撃的な態度をとることがあります。他の人や犬にケガをさせないように注意しましょう。大きな遺伝病がない甲斐犬は、病気知らずと言われており、健康で丈夫な犬が多いです。
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四国犬
四国犬は、高知県を中心に四国山脈の山間部で暮らしていた犬種です。「ヤマイヌ」という野犬が発祥とされています。
特徴
筋肉質な引き締まった体で、野性味に溢れた狼のような姿が印象的です。猟犬として、判断力に長けており、冷静沈着な性格も四国犬の特徴といえるでしょう。飼い主には忠実ですが、他の人には心を開かない面があります。
飼い方
四国犬は、賢くてしつけやすい反面、警戒心が強く、リーダーとして認められるまでに時間がかかります。リーダーとして認めないと、一切受け入れないこともあるため、しつけが難しい場合は、専門家にトレーニングを依頼してください。闘争心が強いため、他の犬と接するときは気をつけましょう。体力と持久力を持ち合わせているため、かなりの運動量が必要です。
北海道犬
北海道犬は、古くからアイヌの人々と暮らしてきた純粋な日本犬です。北海道の厳しい気候に耐えられる被毛を持っています。
特徴
北海道犬は、何千年という昔から原始的な姿を保ってきました。ヒグマやエゾシカなどの大きな獲物に立ち向かう、勇敢さと逞しさがあります。飼い主さんには忠実ですが、知らない人や犬に対しては、警戒心を抱きやすく、吠えたり攻撃的になったりしやすいです。
飼い方
家庭犬として飼育する場合は、子犬の頃からのトレーニングが大切です。飼い主に従わせる服従訓練や犬の社会性を備えさせることで、忠実な家庭犬になれます。
他の犬種と同様に、リーダーとして主従関係を明確にした上で、信頼関係を築くようにしてください。
地犬の種類
地犬とは、代々土地で飼われた固有の特色を持った犬のことです。特定の地域にのみ生息しています。
- ・川上犬(長野県)
- ・琉球犬(沖縄県)
- ・大東犬(沖縄県)
- ・薩摩犬(鹿児島県)
- ・十石犬(群馬県、長野県)
- ・美濃柴犬(岐阜県)
- ・山陰柴犬(鳥取県、島根県)
- ・肥後狼犬(熊本県)
- ・岩手犬(岩手県)
- ・三河犬(愛知県)
和犬以外の日本犬の種類
天然記念物に認定されている和犬の他にも、外来犬との交配で生まれた日本原産の犬もいます。
- ・狆(ちん)
- ・土佐闘犬
- ・日本テリア
- ・日本スピッツ
日本犬を飼う際のポイント
ここでは、日本犬を飼うときに気をつけたいポイントについて見ていきます。
運動量を確保する
日本犬を飼う際は、運動量をしっかりと確保することが大切です。日本犬の多くは、かつて狩猟犬として、野山を駆け回っていました。
持久力があり、身体能力が高いため、十分な運動が欠かせません。運動不足になると、ストレスが溜まって、無駄吠えなどの問題行動の原因にもなります。
心身の健康を保つためにも、毎日朝夕30~1時間は、散歩をさせましょう。
ブラッシングをする
日本犬は、四季のある日本の気候に適応した、二重構造の被毛を持つダブルコートです。年2回の換毛期には、毛が大量に抜けます。
死毛を放っておくと、かゆみなどの皮膚トラブルの元になるため、こまめなブラッシングが必要です。
きちんとしつけをする
日本犬は、飼い主さんがきちんとしつけることが大切です。
日本犬は主人に忠実で、警戒心が強く、他の人と距離を置く性格です。保守的な性格が目立つようになると、攻撃的な一面を見せることがあります。
しつけるのが難しいとされる日本犬ですが、賢くて、理解力や記憶力も抜群です。きちんと向き合ってしつければ、すぐに言葉や動作を覚えてくれます。
日本犬は飼い主さんをリーダーとしての見極めがシビアです。飼い主さんがリーダーであることを認識させ、常に主導権を握ることが重要になります。
まとめ
日本犬は、凛々しい姿と忠誠心の強さが魅力です。多くの外来犬の中でも、根強い人気を誇っています。
日本犬は、かつて狩猟犬として活躍していた犬種が多いため、運動量を十分に確保してあげる必要があります。被毛がダブルコートのため、換毛期は特にブラッシングをこまめにしてください。
また、日本犬は賢くてしつけやすい反面、独立心が強い性格を持っています。飼い主さんはリーダーとして毅然とした態度で、しつけをしっかり行うことが大切です。
日本犬との暮らしは、本来の特性を理解して、活かしてあげることがポイントになります。飼い主さんに忠実な性格を引き出すことができれば、良い信頼関を保つことができるでしょう。


犬の家&猫の里 編集部
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