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コラム

猫が「イカ耳」になる意味は?愛猫が出すサインで気持ちを理解しましょう

2022.04.18 2024.03.08

猫は、耳や尻尾などを使って、感情や気持ちを豊かに表現しています。中でも「イカ耳」は、猫好きの間でよく聞かれる言葉です。猫が「イカ耳」になるときは、どのような気持ちを示しているのでしょうか。

この記事では、猫がイカ耳になる理由や耳が表す猫の気持ちについて、解説していきます。猫が出すサインを汲み取ることで、愛猫との距離を近づけていきましょう。

猫の耳の特徴

猫は、聴力が優れている動物です。元々狩りをしていた猫は、たくさんの音を聞き取りつつ、聞き分けることで、身を守りながら生活していました。

周囲の環境や自分の置かれた状況を認識するために、猫に備わった能力だといえます。

猫は「耳介」と呼ばれる筋肉が発達しており、左右の耳をそれぞれ細かく動かすことができます。猫の耳は、アンテナのような役割をしていて、様々な方向に耳を向けることで、周囲の音を拾いながら、聴力をフル稼働させているのです。

猫の耳には、体温を調節する機能もあります。猫の耳には毛細血管が詰まっており、収縮や拡張をすることで、体温を調整しているのです。

また猫がバランス感覚に長けているのは、平衡感覚を司る三半規管が発達しているためです。高い場所でも難なく歩くことができ、高いところからスムーズに着地できます。

猫のイカ耳とは?

横に寝かせた耳を外側に向けてピンと張った状態が「イカ耳」です。
警戒心や不安な気持ち、イライラや不満があるときにも見られます。耳を外に向けることで、些細な物音もしっかり聞こうと身構えている状態です。

また、イカ耳をする猫の表情はムスッとしていることが多いため、怒り心頭の意味から「イカ耳」だといわれることがあります。

愛猫がイカ耳になる理由

猫のイカ耳にはどのような意味や理由があるのでしょうか。猫の心理に沿って見ていきます。

警戒している

猫がイカ耳になる理由として、周囲を警戒していることが考えられます。

不安や危険を感じて、気になる方向へ注意を向けることで、情報収集しようとしています。

ひげが前のめりになり、頭を左右にゆっくり動かす様子が見られることも。警戒中のため、不用意に触ろうとすると、攻撃されることがあります。愛猫が落ち着きを取り戻すまで、しばらく距離をおきましょう。

恐怖心を感じている

愛猫がイカ耳になっているときは、特定のものや状況に恐怖心を抱いているのかもしれません。性格が神経質な子によく見られます。

耳伏せてうずくまり、体を縮める仕草をすることも。このような様子からも怯えていることが伺えるでしょう

家に家族として迎えたばかりのときや、初めての人や動物に会ったときなどは、このような様子が見られることが多いです。少しずつ周囲の環境や人に慣れさせるようにしてあげましょう。

怒っている

猫は怒っている気持ちを表現しようとするとき、イカ耳にすることがあります。

猫同士でケンカを始める臨戦状態で、相手への威嚇を示しており、いつ攻撃をしかけてもおかしくありません。

イカ耳以外にも、瞳孔が小さくなり、口角を後ろに引いて歯をむき出している、ひげを横に引き寄せているなどの変化が見られます。

このような状態のときは、愛猫の怒りが静まるまで近寄らないようにするのが賢明です。

イライラしている・不満がある

イカ耳は、何かにイライラしていたり、不満を抱えていたりするときも見られます。

たとえば、「おやつや食事をもらえない」「飼い主さんに構ってもらえない」「今は触られたくない」といった状況のときです。

このとき、表情やしぐさにもイライラや不満の気持ちが表れています。無理なことやわがままからくる要求でなければ、できるだけ解消してあげると良いです。

飼育環境や生活パターンで見直すべきところは改善しましょう。

興味を示している・意識を集中している

イカ耳は、興味が惹かれる音や声が聞こえて集中しているときにも見られます。

気になるものを特定しようと意識を集中させている状態です。やや興奮しており、瞳孔が少し開いています。恐怖や怒りとは様子も顔つきも異なるので、飼い主さんなら、その違いにすぐに気づけるかもしれません。

猫のキモチは耳に現れやすい

耳は猫の気持ちをよく表しています。よく目にする耳の様子を見ていきましょう。

耳を前に立てている

猫が耳を前にピンと立てているときは、何かに興味津々なときやご機嫌なときです。耳だけでなく、目をキラキラさせていたり、ピクピクとひげを動かしていたりします。

飼い主さんや家族の話している声、歩いている音、キャットフードを準備している音など、猫が心地よい音を聞いているときに見られることが多いです。

耳を横に寝かせる

猫が耳を横に寝かせているときは、穏やかな状態でリラックスしているときです。

お気に入りの場所で日向ぼっこをしているとき、頭を撫でられて安心しているときなどに見られます。

イカ耳との違いは、自然に耳が横に倒れていることです。

耳が後ろに向いている

猫の耳が後ろに向いているときは、怒りや拒否する気持ちを表しています。緊張から体がこわばり、表情が固く、引きつった様子が見られるかもしれません。

また眠いときや、あまり構わないで欲しいときにも見られます。

猫にとっては落ち着かない状態です。愛猫の気持ちに配慮し、不安やストレスをできるだけ和らげてあげてください

ただし、ナーバスになっているため、威嚇されたり、攻撃されたりする可能性があるので、注意しましょう。

また、猫同士のケンカの最中で見せる降参のサインは、耳を寝かせ下に向けた状態です。

耳をピクピクと動かす

猫が耳をピクピク動かすときは、周囲の音や声をキャッチし、その出所を探ろうとしています。

自分にとって危険がないか、情報集めをしているのです。このときの愛猫は、周囲の状況に対して神経質になり、不安になっているかもしれません。飼い主さんが優しく声をかけて、不安な要素を取り除き、安心させてあげましょう。

耳を動かさない

耳を動かさずに飼い主さんを見ているときは、暇を感じているのかもしれません。おもちゃなどを使って遊びに誘うと、喜んでくれることもあります。

耳を動かさない場合、愛猫の気持ちを読み取ることは難しいです。しっぽの動きに感情が現れやすいので、表情や行動などとあわせて観察し、気持ちを探ってみましょう。

まとめ

猫のイカ耳とは、耳をピンと横に寝かせるようにした状態のことで、イカの頭の形に似ていることが名前の由来です。

聴覚に優れた猫は、常にアンテナのように周囲の音や情報をキャッチし、感情や気持ちを耳の細かな動きによって、表現します。

耳だけでなく、行動や表情などを合わせて観察してみると、猫はたくさん感情表現していることに気がつくかもしれません。

一緒に過ごす家族だからこそ、きちんと向き合い、愛情を持って接していきたいですね。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
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