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コラム

猫が爪とぎをする理由と対策方法について紹介します

2022.05.24 2024.03.08

猫が爪とぎをする理由と対策方法について紹介します

猫の爪とぎは習性でもありますが、部屋の壁や柱、家具などが傷だらけになってしまうと困りますよね。適切な対策をすることで爪とぎによるトラブルを防ぐことができます。

この記事では、猫が爪とぎをする理由と、対策方法について解説していきます。愛猫に合わせた方法を実践していきましょう。

猫が爪とぎをする理由

なぜ猫は爪とぎをするのでしょうか。その理由を探っていきましょう。

お手入れをして鋭く保つ

猫は鋭い爪を保つために、爪のお手入れが欠かせません。

猫の爪とぎは、獲物の捕獲や自分の身を守るために、鋭い爪を維持する本能的な行動のひとつです。狩りや外敵との戦い、木登りなど、あらゆる場面で重要な役割を担っています。

猫の爪は何層にも重なっているのが特徴です。爪とぎをすることで表面の古い爪がはがれ、新しい爪が出てきます。また、長すぎる爪は、起毛素材のカーペットなどの上で引っかかりやすい為、安全に動けるよう、爪をケアする目的で爪とぎをすることもあります。

マーキングしている

猫の爪とぎには、マーキングの意味もあります。

マーキングといえば、おしっこをかけるイメージが強いですが、顔をこすりつける、爪をといで爪痕を残すことで、自分の臭いをつけて縄張りを主張しようとすることもあります。

猫の肉球の間には強いにおいを放つ臭腺があり、爪とぎをすることで、壁や柱に自分の臭いをこすりつけることができます。

爪をとぐ際は、できるだけ高い位置にマーキングをしようと、精一杯背伸びをして爪痕を残し、自分の強さをアピールしようとします。

いつも行動している範囲内に爪とぎをして自分の臭いを残すことで、安心できる環境を作ろうとしているのです。

気分転換やストレス発散

気分転換したいときやストレスを発散させたいときにも、猫は爪とぎをします。

不安な気持ちを落ち着かせようと、爪とぎをするのです。いつでもひとりになれるリラックススペースを用意しておくと、安心して過ごすことができます。

また、遊んでいてうまくいかなかったときや、飼い主さんに叱られたときにも、爪とぎをして、イライラや不満を解消しようとします。

爪とぎがよく見られる場合は、ストレスが溜まっているサインです。愛猫の生活環境を見直したり、愛猫の気持ちに配慮して接するようにしましょう。

飼い主さんへのアピール

愛猫が爪とぎをしているときは、飼い主さんに構って欲しいのかもしれません。

飼い主さんの関心を引こうと、そばで様子を伺いながら爪とぎをしている場合は、「構って欲しい、遊んで欲しい」という猫なりの自己主張です。

そのような場合は、愛猫の好きなおもちゃでたくさん遊んであげて、気持ちを満たしてあげましょう。

他にもごはんや水を欲しがっている場合もあるため、愛猫の様子をよく見て、愛猫の要求に応えてあげてください。

猫の爪とぎをやめさせることは出来る?

本能的な行動でもある猫の爪とぎは、基本的にやめさせることは難しいです。猫にとって爪とぎは、マーキングやストレスを解消する手段でもあります。そのため、無理に爪とぎをやめさせようとすることは、かえってストレスを与えてしまう可能性があるのです。

ですが、部屋のあちこちで自由に爪をとがれてしまうのは、困りものです。猫は気に入った場所や自分の生活スペースで爪をとぐ習性があるため、部屋の壁や柱を爪とぎにしてしまえば、習慣的にその場所で爪をとぐようになってしまいます。

愛猫の爪とぎに対して、飼い主さんができる対策をしていくことで、トラブルを未然に防いでいくことが大切です。

猫の爪とぎ対策方法

ここでは、猫の爪とぎに対する具体的な方法について見ていきましょう。

爪切りをする

愛猫の爪を飼い主さんが定期的に切ってあげましょう。

猫は爪が長くなると、爪をといでお手入れをします。ですが、飼い主さんが定期的に爪を短く切っておけば、愛猫も爪をといでお手入れをする必要がなくなります。それにより、爪とぎ防止に繋げることが可能です。

また、鋭い爪はカーペットやカーテンに引っかけてケガをしやすく、人を傷つける恐れがあります。安全面の観点からも、爪を短くしておくことにはメリットがあるといえるでしょう。

愛猫の爪を切るときは、爪の先だけカットするようにし、神経や血管を切らないように注意してください。

保護シートを活用する

猫の爪とぎで傷つけられやすい、部屋の壁や柱など、愛猫が爪とぎをしている箇所に保護シートを貼りましょう。保護シートは、壁や柱を爪とぎのダメージから守ることができるアイテムです。

表面が滑らかな素材の保護シートは、爪がとぎにくく、爪とぎの抑止効果があります。

猫が立ち上がった状態で、前足が届かない範囲に保護シートを貼って保護します。愛猫のマーキングポイントであれば、少し厚めにカバーをしておくと良いでしょう。

爪とぎする場所を作る

愛猫が爪とぎをして良い場所を作ってあげるのも有効な方法です。

そのためには、飼い主さんが愛猫の爪とぎに適した場所を見極める必要があります。設置場所は安定感や高さがあり、愛猫がマーキングしたがる場所がおすすめです。普段の猫の行動をよく観察すると、設置ポイントが分かるでしょう。

爪とぎは、床に置くタイプや壁や柱に合わせたコーナー型のものと、壁に設置できるタイプのものなど、インテリアに馴染みやすいものもあります。組み合わせて使うと良いでしょう。その際、しっかりと固定して設置します。キャットタワーとセットになっている爪とぎもあるので、検討してみてください。

爪とぎは古くなるととぎ心地が悪くなるため、その都度新しいものに交換するようにしましょう。

猫の好みに合わせた爪とぎを用意する

愛猫が好む爪とぎ器を用意してあげると、爪とぎによるトラブルが解消されやすいです。

ダンボールは爪とぎに格好の素材ですが、耐久性が低く、爪をといだあとのカスの掃除に手間がかかります。市販の爪とぎ器を購入して設置するのがおすすめです。

爪とぎの素材や形状にもさまざまな種類があります。適度に爪が引っかかる素材でとぎ心地の良い爪とぎを用意しましょう。

安定感のある体に合ったサイズや機能性、使っている素材をよくチェックして、グッズを選ぶと良いです。

用意した爪とぎを設置して、爪とぎする場所であることを愛猫に教えてしつけてください。爪とぎを前足で触らせて愛猫の匂いをつけることで、爪とぎを自分の場所であると認識させることができればOKです。

愛猫が爪とぎをしない場合は?

愛猫が爪とぎをしない場合、病気かもしれないと心配になる飼い主さんもいるかもしれません。ですが、基本的に問題ありません。

愛猫の年齢、性格や生活環境によっては、爪をとがない子もいます。生後12か月未満の子猫は爪とぎをしません。猫が爪とぎをするようになるのは、12か月過ぎてからです。

また、おっとりしたマイペースな性格の子は、爪とぎをしない子もいます。他の猫やペットとの争いを好まないため、縄張り意識も低めです。爪とぎをしてマーキングすることもなく、ケンカや争いに備えて爪を鋭くとぐ必要がないのでしょう。

不満やストレスがほとんどない場合も、爪とぎをしないことがあります。食事や生活環境に満足していれば、ゆったりと落ち着いて暮らせるので、爪とぎで気分転換やストレスを発散する必要がないのかもしれません。むしろ愛猫が、ストレスフリーな暮らしをしている証です。

まとめ

猫が爪をとぐときは、普段の愛猫の行動や様子から、どのような理由で爪とぎをしているかが探ってみてください。

マーキングやストレスの発散のためにしている場合は、余計に悪化させることもあるため、無理にやめさせないようにしましょう。

爪とぎされたくない箇所には保護シートを貼り、お気に入りの爪とぎを用意してあげると良いです。飼い主さんが爪とぎ場所を与えて、本能的な欲求は満たしてあげることがポイントです。

ストレスによる爪とぎは、ストレスの原因を取り除く必要があります。生活環境を見直すことや、愛猫とたくさん遊んであげることで、愛猫の不満やストレスを解消してあげるようにしてください。

愛猫の爪とぎに対して理解をし、対策を取ることで、飼い主さんも愛猫もストレスなく過ごせる環境を整えましょう。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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