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猫の睡眠時間は長い?平均睡眠時間と病気との見分け方について
猫は基本的によく寝て過ごす動物ですよね。寝てばかりいる愛猫を気にかける飼い主さんもいるかもしれません。一般的に猫はどのくらい寝るものなのでしょうか。
この記事では、猫の睡眠時間や特徴、病気との見分け方について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
猫の平均睡眠時間は?
子猫と老猫の場合の平均的な睡眠時間について、見ていきます。
子猫の平均睡眠時間
子猫の平均睡眠時間は、1日18~20時間とされています。
子猫は1日の大半を寝て過ごします。子猫が成長するためには睡眠は必要不可欠な要素になります。熟睡しておらず、ウトウトしている時間がほとんどです。
老猫の平均睡眠時間
年齢を重ねると体力が衰えるので、起きているよりも眠っている時間が長く、老猫の睡眠時間は、20時間程度です。
高齢期は11歳からとされていますが、長時間寝るようになった場合は、シニアの仲間になったと捉えて良いでしょう。
雨の日は睡眠時間が長い?
猫は雨の日の方が睡眠時間が長くなる傾向があります。
猫は、元々狩りをして暮らしていた動物です。晴れの日に比べて、雨の日は獲物となる生き物が見つかりにくい上、被毛が雨に濡れると、体力を消耗します。
そのため、雨の日は不必要に体力を消耗しないよう眠って過ごしていたようです。現代の家猫にもその名残があり、雨の日は眠って過ごすことが多いと考えられています。
猫の睡眠時間が長い理由
狩りをして暮らす肉食動物だった猫は、睡眠時間が長いです。
猫は群れずに単独で狩りをして暮らしていたため、狩りが上手くできないと生き残ることができませんでした。狩りでは、たくさんのエネルギーを消耗します。いざというときに瞬発力を最大限に発揮するためには、体力を温存しておかなければなりません。
狩りを成功させるための準備として、睡眠や休息をしっかり取ることは、猫の本能的な行動です。
猫の睡眠の特徴
たっぷり睡眠を取る習性がある猫ですが、猫の睡眠には特徴があります。
夜行性ではない
猫は日中寝ていて夜に活動的になるため、夜行性だと捉える方も多いです。ですが、実際は夜行性ではありません。
猫は「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」で、昼間はよく眠り、明け方と夕暮れ時に活動します。これは、猫の獲物であったネズミの生態に合わせた活動をしているためです。
家猫として飼われている猫は、このサイクルが少し変わります。明け方に活動しても、ご飯がもらえないため、大人しくしていることが多いです。
家猫で夜に活発に走り回る場合は、持て余したエネルギーを発散しようとしているのかもしれません。
レム睡眠とノンレム睡眠
人間と同じように、猫にもレム睡眠とノンレム睡眠があります。
猫は警戒心が強く、野生の本能が残っているため、無防備な状態でいることは少ないです。猫の睡眠は、深い眠りであるレム睡眠の時間は短く、眠りが浅いノンレム睡眠の時間が長くなります。いつでもすぐに起きることができる体制を整えておくためです。
ですが、猫も熟睡する時間が長い方が長生きするとされています。一方、野良猫は常に周囲を警戒して眠りが浅いため、寿命も短くなる傾向があるようです。
寝起きでも活発
猫は寝起きでも活発に行動します。睡眠のリズムに関係しており、猫の睡眠の80%が眠りの浅いノンレム睡眠です。
寝ていたとしても、誰かが近づく気配がしたり、物音がしたりしたら、パッと目を覚ますことができます。周りの環境の変化にも瞬時に対応できる俊敏性を持っており、いつでも起きてすぐに動けるような姿勢で寝ているのです。
病気の場合も睡眠時間が長くなる?
睡眠時間が長くなる原因として、体調不良や病気の場合もあります。
猫は身体に不調を感じても、弱いところを見せまいと隠しがちです。長時間寝ている原因が、眠いだけなのか、体調不良が原因なのか判断するためには、異変がないかチェックしてみてください。
また、急な変化は要注意です。ずっと横たわっている、食事の時間になってもご飯を欲しがらない、活動が鈍くなった、いつもと寝姿が違うなども病気の可能性があります。動物病院を受診してください。
快適な寝床を作るポイント
愛猫の良質な睡眠には、快適な寝床が必要不可欠です。ここでは、快適な寝床を作るポイントについて見ていきます。
ベッドなどの睡眠グッズ選び
良質な睡眠には、ベッドなどの睡眠グッズの選び方も大切です。元々身体にぴったり収まる 空間を寝床にしていた猫は、身体にフィットするものを好みます。
大きすぎるベッドは落ち着かない場合があり、やや閉塞感のあるものを好む傾向があります。愛猫の身体に合ったサイズ感のものを選びましょう。
心地よい場所に寝床を作る
心地よい場所に寝床を作ることも、重要なポイントです。
猫が日頃どのような場所で過ごしているか、観察してみてください。猫は心地よい場所を見つけるのが得意で、暖かく日当たりの良い場所を好みます。
愛猫が昼寝をするお気に入りのスポットを見つけましょう。その場所に寝床をセッティングするのがおすすめです。
季節や時間帯によっても変わるので、設置場所はいくつか作っておくと良いです。 愛猫の行動に合わせて、定期的に設置場所を見直しましょう。
まとめ
かつて狩りをして暮らしていた猫は、寝ているときも敵に襲われないよう常に警戒しながら、睡眠を取っていました。また、エネルギーを消耗しないように眠る習性があります。
その名残から、現代の家猫も寝る時間が長く、そのほとんどが浅い眠りのノンレム睡眠です。
特に子猫や老猫は、平均18~20時間程度の睡眠時間を要します。
睡眠時間が長いだけでなく、他にも異変がある場合は、病気の可能性もあります。睡眠以外も気になる症状があれば、動物病院を受診してください。
猫が元気で健康的に過ごすためにも、愛猫に合わせた快適な寝床を作ることで、ぐっすり眠れる環境を整えましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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