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犬にセロリを食べさせても大丈夫?効果と与え方の注意点について
独特の香りがするセロリは、低カロリーで栄養価が高い野菜ですよね。人間が食べると健康に良いとされていますが、犬に与えても良いのか気になりますよね。
この記事では、犬にセロリを与えた場合の効果と与え方、注意点について、解説していきます。セロリの持つ健康効果と愛犬への適切な与え方をしっかり押さえておきましょう。
セロリは犬が食べても問題なし
セロリは、犬が食べても基本的に問題のない食材です。育成の状況によっては、毒素が含まれているものもありますが、大量に食べることはないため、犬の身体に影響はないとされています。
セロリは食物繊維などの栄養素を多く含むので、適量を守って与えれば、健康効果が期待できます。低カロリーな食材なので、体重が気になるダイエット中の子や肥満気味な子におすすめです。
犬に与える場合は、生でも加熱してもどちらでも大丈夫です。食べやすい調理法で与えてみてください。セロリは茎も葉も食べられます。茎のシャキシャキとした素材の食感を好む子もいます。セロリの葉の部分にも栄養素がたくさん含まれているので、茎と一緒に与えましょう。
またセロリの独特な香り成分である「アピイン」や「セネリン」には、リラックス効果があります。少し気持ちが高ぶっているときに愛犬に嗅がせると、落ち着くかもしれません。
犬が食べても良いセロリの量
犬にセロリを与える場合、1日の必要カロリーの10%程度に留めるようにしましょう。以下は、体重別の1日に与えるセロリの目安量です。セロリ1株910g(茎8本)で137kcal、100g当たり12kcalを元に算出しています。
体重 | セロリの量 |
---|---|
3㎏ | 約200g(茎1.6本) |
5㎏ | 約300g(茎2.4本) |
10㎏ | 約525g(茎4.6本) |
15㎏ | 約708g(茎6.2本) |
20㎏ | 約883g(茎7.7本) |
25㎏ | 約1041g(茎1株と茎1.2本) |
※食品データベース より
あくまで目安量なので、体調や年齢によって与える量は調節してください。いつもの食事にトッピングしたり、おやつとして与えたりしてみてください。セロリは低カロリーなので、カロリー過多になる可能性は少ないです。ですが、与えすぎるとお腹が緩くなることがありますので、与える際は適量を守るようにしましょう。
犬にセロリを与えるメリット
セロリには、食物繊維をはじめ、カリウム、ビタミン類などの栄養素が豊富です。セロリを与えることで得られるメリットについて、見ていきます。
便秘の改善
セロリは食物繊維を多く含むため、便秘改善に繋がります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらも含みますが、特に不溶性食物繊維が多いです。便の量を増やし、腸の蠕動運動を助け、排泄を促す働きがあります。
腸内環境を整える作用があるため、便秘がちな子に与えると良いでしょう。ただし、与え過ぎると、下痢を起こす場合があるので、注意してください。
余分な塩分の排出
セロリには、カリウムが多く含まれており、体内に残った余分な塩分を排出する働きがあり、高血圧の予防に繋がります。利尿作用があり、むくみの改善にも良いです。また、心臓機能や筋肉機能の調節にも作用します。
健康維持や抗酸化作用
セロリは、ビタミン類が豊富です。ビタミンCとビタミンEをバランスよく含んでおり、皮膚や被毛を健康に保ち、免疫力のアップに繋がります。犬はビタミンCを体内で合成できますが、老犬や体の大きな犬は不足しがちなので、食べ物から摂取すると良いでしょう。
体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンも含んでいます。視力の維持や活性酵素を除去する働きがあり、老化防止やアンチエイジングに効果的です。
犬にセロリを与えるときの注意点
犬にセロリを与えるときは、次のような注意点に気をつけて与えましょう。
アレルギーに注意
セロリを食べるとアレルギー反応を起こすことがあります。口の周りや目を痒がる、下痢や嘔吐などの症状が見られたら、与えるのを中止して、獣医師さんの診察を受けてください。いつ、どのくらいの量を食べたか、現在の症状などをまとめて伝えるようにしましょう。
病気がある場合は与えない
腎臓病や心臓病などがある子には、セロリを与えないでください。セロリにはカリウムが多く含まれており、腎機能が低下していると、体外にカリウムが排出されません。それにより、血中カリウム濃度が上がり「高カリウム血症」を起こすことがあります。
また、高齢で消化機能が弱っている場合や内臓疾患のある場合も、体に悪影響が出ることがあるため、避けましょう。食べさせたいときは、自己判断せずに、獣医師さんに相談してみてください。
スジを取り除く
犬にセロリを与えるときは、必ずスジを取ってから与えましょう。スジは固い繊維質です。消化に悪く、胃腸に負担がかかるため、消化不良や腸閉塞を起こす原因になります。
茹でたものでもスジは残っているので、加熱した場合も取り除くようにしてください。スジを取るときは、包丁を茎に当てて、スジに沿って上に引っ張るのがポイントです。
細かく刻む
セロリは繊維質な食材なので、細かく刻んで与えてください。犬の歯は、野菜をすり潰すのに適していません。大きめサイズにカットしただけだと、喉に詰まらせる恐れがあります。生でも加熱したものでも、細かく刻んだものを用意しましょう。
特に子犬や小さな犬の場合は、ミキサーなどを使用して攪拌したものをドッグフードに混ぜると安心です。食べやすいだけでなく、消化吸収もしやすくなります。
少量ずつ与える
セロリをはじめて与える場合は、少量ずつ与えるようにします。アレルギー症状が出ないとも限りません。体質によっては、下痢などの体調不良を起こすこともあります。
愛犬の体調や様子をよく観察しながら、与えましょう。食後の便の状態もチェックし、消化できているか確認するようにしてください。
まとめ
セロリは、犬にとっても健康に良い栄養素が豊富に含まれています。生でも加熱してもOKなので、食べやすい形を選びましょう。茎だけでなく葉も食べられる低カロリーな健康フードなので、ダイエット中や肥満気味な子にも最適です。
愛犬に与えるときは、繊維質なスジを取り、細かく刻んだものを少量から与えましょう。ペースト状にして食事のトッピングとして、また刻んでおやつとして与えるのがおすすめです。食べさせたあとは、体調や便に異常がないかをチェックしてください。
愛犬の健康をサポートするために、いつもの食事にセロリを取り入れてみてはいかがでしょうか。
犬の家&猫の里 編集部
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