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犬に蕎麦を食べさせても大丈夫?与え方と注意点について
蕎麦は栄養価が高く、健康効果のある食べ物です。犬にも与えたいという飼い主さんもいるでしょう。ですが、犬も人間と同じように蕎麦を食べても大丈夫なのか心配ですよね。この記事では、犬が蕎麦を食べるメリット、与え方と注意点について、解説していきます。
犬は蕎麦を食べても問題なし
蕎麦は犬が食べても問題のない食材です。そばの実やそば殻が主成分である蕎麦には、犬の身体に悪影響を与える成分は含まれていません。
蕎麦は栄養豊富なので、健康効果が期待できます。たくさん与えたくなりますが、適量を守り、おやつやご飯のトッピングとして与えると良いでしょう。
犬に蕎麦を与える場合は、念のため、食べたあとも体調に異変がないか様子を見られるようにしておきましょう。
蕎麦に含まれる栄養素
蕎麦には次のような栄養素が含まれています。蕎麦(ゆで)100g当たりの栄養素です。
栄養素 | 蕎麦(ゆで)100g |
---|---|
エネルギー | 130kcal |
タンパク質 | 4.8g |
炭水化物 | 24.1g |
カルシウム | 9mg |
ビタミンB1 | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
食物繊維 | 2.9g |
※食品データベースより
蕎麦は炭水化物が少なめの低GI食品(食後の血糖値の上昇が緩やか)です。良質なたんぱく質が豊富で、ビタミンB群や食物繊維を含みます。
犬が食べても良い蕎麦の量
犬に蕎麦を与えるときは、1日の必要カロリーの10%以下が目安です。主食であるドッグフードを10%程度減らして、トッピングとして与えてください。食物繊維が多いので、与えすぎると消化不良を起こすこともあります。適量を守りましょう。
以下は体重別の1日に与える蕎麦の目安量です。
体重 | ゆでそばの量 |
| 乾麺の量(1束100g) |
---|---|---|---|
3~5㎏ | 19.2~28.4g | 0.07~0.1束 | |
6~10㎏ | 32.3~48.4g | 0.1~0.17束 | |
11~20㎏ | 51.5~80.7g | 0.2~0.3束 | |
21~30㎏ | 83.8~110g | 0.3~0.4束 |
※食品データベース より
犬に蕎麦を与えるメリット
ここでは、犬が蕎麦を食べることで得られるメリットについて見ていきましょう。
抗酸化作用で老化防止
蕎麦に含まれるルチンは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。活性酵素を除去し、酸化を抑えることで、老化防止に効果的です。また、血液循環をスムーズにし、血圧降下の作用があることから、動脈硬化や高血圧の予防も期待できます。
疲労回復
蕎麦はビタミンB1とB2が豊富です。ビタミンB1は、脳や神経機能の維持、ビタミンB2は粘膜や皮膚を健康に保ち、栄養の代謝を助ける作用があります。
ビタミンB群には疲労回復効果があるため、散歩や運動後に少量の蕎麦湯を与えると、効果を得やすいです。
便秘予防
食物繊維を多く含む蕎麦には、便秘を改善する働きがあります。便秘気味な子に適量の蕎麦を与えると、腸の働きを促進し、排便がスムーズになります。
水分補給を兼ねて、栄養素が溶け出た蕎麦湯を与えるのもおすすめです。
スタミナアップ
良質なタンパク質が含まれている蕎麦には、必須アミノ酸も豊富です。必須アミノ酸には、発育に欠かせない成分やスタミナ源になる成分が含まれています。元気の源になり、スタミナアップに効果的です。
犬に蕎麦を与えるときのアレルギーや注意点
犬に蕎麦を与えるときは、アレルギーや与え方に注意する必要があります。
蕎麦アレルギー
蕎麦は食物アレルギーのひとつで、犬も蕎麦アレルギー症状出ることがあります。場合によっては、重篤な症状を引き起こすこともあるため、注意してください。
また蕎麦だけでなく、小麦アレルギーにも注意してください。商品によっては小麦を含むものがあります。成分表示を確認して与えるようにしてください。小麦アレルギーのある子には、十割蕎麦がおすすめです。
はじめは少量から与え、体調や便などの状態に異変がないかチェックし、体調が悪いときや免疫が下がっているときに与えるのは避けてください。
食べやすくする
犬に蕎麦を与える際は、できるだけ消化に負担がかからないように、よく茹でて柔らかくしたものを与えましょう。茹でた蕎麦を熱いまま与えるのは危険です。犬は噛まずに飲み込んでしまうため、口の中を火傷してしまう恐れがあります。冷ました状態のものを食べやすくカットしてあげてください。
味つけはしない
つゆなどの調味料で、味付けはしたものは与えないでください。塩分を多く含むつゆと一緒に摂ると、塩分過多になり、高血圧に繋がります。味付けはせずに、麵だけを与えるようにしましょう。
薬味は与えない
人間は蕎麦にネギやわさびなどの薬味をつけて食べますが、犬に薬味は絶対に与えないでください。ネギには犬が中毒を起こす有害な成分が含まれており、わさびなどの香辛料も胃炎や下痢の原因になります。
まとめ
蕎麦は犬も食べられる食材です。おやつやトッピングとして与えれば、健康効果が期待できます。ただし蕎麦は、犬もアレルギー症状が出ることがあり、重篤になる恐れもあるため、注意してください。
蕎麦を犬に与える際は、量や与え方に気を配る必要があります。柔らかく茹でたものを食べやすいようにカットして与えましょう。少量からはじめて、体調などの様子を観察しながら、適量を与えてください。
愛犬と一緒に食べるときは注意点を守って、美味しく安全に蕎麦を楽しんでくださいね。
犬の家&猫の里 編集部
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