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コラム

犬に山芋を食べさせても大丈夫?与え方と注意点について

2022.08.22 2024.03.11

昔から薬膳料理でも親しまれていた山芋は、栄養豊富な食べ物です。健康に良いとされている山芋ですが、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

この記事では、山芋の栄養素や成分、山芋を犬に与えるメリットや注意点について、解説していきます。

犬は山芋を食べても問題なし

山芋は犬が食べても問題のない食材です。犬に有害な成分は含まれていないため、中毒を起こす心配もありません。

山芋は、「山のうなぎ」とも呼ばれるほど、栄養価が高い食材です。優れた栄養バランスで、健康を幅広くサポートしてくれます。愛犬に与えれば、人間と同じようにさまざまな健康効果が得られるでしょう。

愛犬に山芋を与える際は、生のままでも、加熱したものでも大丈夫です。ただし、健康に良いからといって、与えすぎてはいけません。あくまで犬はドッグフードが主食なので、適量に留めてください。アレルギーの心配もあるため、注意点を守って与えることが大切です。

山芋に含まれる栄養素

以下の表は、山芋(長芋)100g(塊根、生)に含まれる栄養素です。

栄養素

含有量(100g当たり)

エネルギー

119kcal

水分

66.7g

タンパク質

4.5g

炭水化物

27.1g

ビタミンB1

0.13mg

ビタミンB2

0.2mg

ビタミンC

5mg

カリウム

590mg

食物繊維

2.5g

食品データベースより

山芋には、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどのビタミン類、カリウムなどのミネラル、食物繊維などの栄養素がバランスよく含まれています。

山芋のかゆみの原因

山芋を触ると手がかゆくなることがありますが、その原因は山芋にシュウ酸カルシウムが含まれているからです。シュウ酸カルシウム結晶は矢が尖った針のような形をしているため、肌に触れるとかゆみを生じます。犬も人間と同じように、山芋が肌に触れるとかゆくなります。

かゆみを抑える方法

かゆみを抑えるのに有効なのが、山芋を酢やレモン水に浸すことです。シュウ酸カルシウム結晶は、酸に触れると溶けて、成分が薄まります。犬は酸っぱいものが苦手なので、酢やレモン水に浸した山芋を与える場合は、水で洗ってから与えてください。また、シュウ酸カルシウム結晶は皮に近い部分に多いため、中心部だけ与えるのも良いでしょう。

犬が食べても良い山芋の量

一般的に犬に主食以外の食べ物を与える場合の目安量は、1日に必要なカロリーの10~20%以内とされています。ご飯のトッピングやおやつとして与えるのがおすすめです。

長芋100g当たりのカロリー119kcal(食品データベース参照)を元に、避妊、去勢済みの健康な成犬の場合の目安量を算出しています。長芋100gは長さ5㎝程度です。

体重

1日の摂取目安量

5㎏

21.5~43g

10㎏

52.9~105.8g

20㎏

88.9~177g

30kg

71.7~143g

シュウ酸カルシウムやミネラルの摂りすぎは、尿路結石の原因にもなるため、与えすぎに注意してください。

犬に山芋を与えるメリット

山芋には、健康に良い成分が豊富に含まれています。犬に山芋を与えると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

消化を助ける

山芋には消化酵素である「アミラーゼ」が、大根の3倍も含まれています。アミラーゼには、消化を助け、胃腸の調子を整える作用があり、食欲不振や胃もたれの改善、新陳代謝の促進などに効果的です。アミラーゼは熱に弱いため、生のまま食べて摂取しましょう。

高血圧の予防

山芋は、ミネラルのひとつである「カリウム」も豊富です。カリウムは、ナトリウムと一緒に細胞の浸透圧を調整する役割があります。ナトリウムの排出を促し、血圧の上昇を抑えるため、高血圧の予防に繋がります。

疲労回復や免疫力アップ

山芋に含まれている必須アミノ酸の一種である「アルギニン」は、体内のアンモニアを解毒するため、疲労回復に有効です。また、免疫細胞を活性化することで免疫力をアップさせるほか、体脂肪の代謝を促進し、筋肉を作ります。

また、ビタミンB1やB2も含有しており、糖質や脂質、たんぱく質などの分解を助けてエネルギーに変換することで、疲労回復や滋養強壮に繋がります。

皮膚や被毛の健康維持

山芋にはビタミンCも含まれており、コラーゲンの生成を助けます。ビタミンCには抗酸化作用があり、加齢や運動による酸化ストレスを改善、皮膚や毛並みの健康を維持し、免疫力の向上やストレス軽減にも効果的です。

整腸作用

山芋は水溶性と不溶性のどちらの食物繊維もバランスよく含んでいます。水溶性食物繊維は、腸内の悪玉菌や毒素を排出し、善玉菌を増やす整腸作用があり、不溶性食物繊維は便の量を増やし、腸を刺激して便通を促す働きがあります。

犬に山芋を与えるときのアレルギーや注意点

犬にとって健康効果が高い山芋ですが、次のような点に注意して与えてください。

アレルギーに注意

山芋アレルギーを持っている子もいます。はじめて与える際は少量にし、体調や様子に異変がないか、確認しましょう。山芋を与えたあと、下痢や嘔吐、皮膚の赤みやかゆみ、目の充血などが見られたら、獣医師さんに診てもらってください。

皮膚に触れないように与える

犬に山芋を与えるときは、皮膚に付着するとかゆみが出るため、触れないように注意しましょう。山芋をすりおろしたとろろをスプーンにのせて、口に直接入れて与えるのもひとつの方法です。アトピーなどで皮膚疾患のある犬は、かゆみが強く出る可能性があるため、念のため与えるのは避けてください。

小さくカットして与える

犬は食べ物を丸のみする習性があるため、大きい塊のまま与えると、喉に詰まらせる心配があります。山芋は食べやすいように、小さくカットして与えましょう。皮にはかゆみの原因となる成分が含まれているため、取り除いてから与えてください。

水分を加えて粘り気を減らす

すりおろした山芋を与える場合は、水やスープなどを加えて粘り気を減らしたものを与えてください。そのまま与えると、喉に詰まらせてしまう子もいるため、注意が必要です。

まとめ

山芋は、健康な犬であれば、与えても問題のない食材です。さまざまな栄養素や成分をバランスよく含んでおり、体に良い効果が期待できます。生のままや加熱したものなど、いろいろな形で使用できるのが利点です。食事のトッピングやおやつとして、適量を与えましょう。

山芋に含まれるシュウ酸カルシウム結晶はかゆみの原因となるため、扱いには注意が必要です。また、愛犬に与える際は、アレルギーが出ないことを確認し、皮を取り除き、食べやすい大きさにカットしたものを与えてください。

愛犬の健康のためにと、無添加の手作りごはんを与える方も少なくありません。栄養効果の高い山芋を、愛犬の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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