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コーギーは2種類いる?ペンブロークとカーディガンの違いと見分け方を紹介
コーギーにもペンブロークとカーディガンの2種類の犬種がいることをご存じですか?
さらには、フラッフィーと呼ばれる第3のコーギーもいるといいます。それぞれどのような違いや特徴があるのか、気になりますよね。
この記事では、ペンブロークとカーディガンの違いと見分け方に加えて、第3のコーギー、フラッフィーについてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
コーギーは2種類
コーギーには、ペンブロークとカーディガンの2種類の犬種が存在します。外見がよく似ていることから、同じ犬種として扱われていましたが、1934年イギリスのケンネルクラブによって、それぞれ別の犬種として登録されました。
一般的によく知られているのはペンブロークです。カーディガンはペンブロークの100分の1の頭数しかおらず、日本では珍しい犬種です。
牧畜、牧羊犬としての歴史があるコーギーは、状況判断能力や身体能力に優れており、訓練されればしっかりいうことを聞く賢さがあります。
ペンブロークとカーディガンは毛色が違う
ペンブロークとカーディガンでは、毛色の種類が異なります。
ペンブロークの毛色
ペンブロークの基本の毛色はレッド、フォーン、セーブル、ブラック&タンの4種です。
レッド
レッドは、ベースカラーの赤茶に白い被毛が入った、日本で人気・知名度ともにナンバーワンの毛色です。ホワイトのマーキング箇所は、額、口元から胸元、首周り、お腹など、個体により異なります。
フォーン
フォーンは、レッドのような濃い茶色ではなく、明るい黄色味のある金髪のような色をしており、日本では特に珍しい毛色です。
セーブル
セーブルは、ベースのレッドに似た毛色に、黒い毛先が特徴です。白が入ると、セーブル×ホワイトになり、レッドホワイトにうっすらこげ茶のシェーディングを施したようなカラーになります。個体よって、色の出方が異なり、セーブルの部分が成長とともに濃くなったり、薄くなったりします。
ブラック&タン(トライカラー)
ブラック&タンは、ブラックがベースの毛色に、白がはいることで、ブラックタン&ホワイト、またはトライカラーと呼ばれています。頭部の色合いにより、レッドヘッドタイプと希少なブラックヘッドタイプの2種がいます。
カーディガンの毛色
カーディガンの毛色は、バリエーション豊富です。イエロー、シルバー、グレー、タンなどのセーブルのほか、ブラック、ブラック&タンなどさまざまなタイプがいます。毛色に特に制限はなく、ほとんどがスタンダードカラーとして認められています。
ペンブロークとカーディガンの見分け方
見た目がそっくりなペングロークとカーディガンですが、見分ける際は、尻尾と体つきに注目しましょう。
尻尾
ペングロークは家畜に踏まれないようにするために、断尾する慣習があるため、尻尾は短く、丸いお尻をしているのが特徴です。一方のカーディガンは断尾しないため、キツネのような長いふさふさとした尻尾をしています。
最近では、断尾しないペングロークも増えたため、後ろ姿で判別するのは難しいかもしれません。
体つき
カーディガンは、ペングロークよりもサイズがひと回り大きく、骨太でがっしりとした体つきをしています。どちらも胴長短足の体型ですが、カーディガンの方がより胴が長めです。
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
体高・体重と平均寿命
体高 | 26~31㎝ |
---|---|
体重 | 11~14㎏ |
平均寿命 | 11~14歳 |
飼い方
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、明るく活動的で、遊び好きな性格です。社交的で初めて会う人やほかの犬とも仲良くできます。牧畜・牧羊犬の気質から、ほかの犬や小動物を追いかけ回す行動を取ることも。子犬の頃から、基本的なトレーニングをしっかり行うことが大切です。やや頑固な性格の犬種なので、根気よくしつけてください。運動量も豊富なので、しっかり運動させる必要があります。
注意点
大きな胴体を短い足で支えているため、「椎間板ヘルニア」や「股関節形成不全」などの足腰の病気にかかりやすいです。フローリングにマットを敷く、階段などの上り下りを少なくするなど、足腰に負担がかからない環境を整えてあげてください。運動不足により、肥満になりやすいため、適度に運動させましょう。また、皮膚炎にかかりやすいため、定期的なブラッシングによるお手入れが必要です。ほかにも、尿路結石になりやすいため、水分を多く摂取させ、尿の状態を確認するようにしてください。進行性網膜萎縮症にもなりやすいため、物にぶつかるなどの症状が見られたら、獣医師さんの診察を受けましょう。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの子犬を探す
関連記事:ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴や性格について紹介します!
ウェルシュ・コーギー・カーディガン
体高・体重と平均寿命
体高 | 27~32㎝ |
---|---|
体重 | 11~17㎏ |
平均寿命 | 12~15歳 |
飼い方
ウェルッシュ・コーギー・カーディガンは、ペンブロークよりもやや大人しめな性格です。好奇心旺盛で活発、頑丈な体つきで、体力もあります。散歩や運動に付き合える体力がある方に向いている犬種です。見知らぬものに対して警戒心が強く、攻撃的になりやすいですが、穏やかな面も持ち合わせています。主従関係を築き、きちんとしつけできれば、飼い主さんに忠実な愛犬になるでしょう。
注意点
かかりやすい病気は、ペンブロークと同じです。足腰への負担を軽減し、肥満を予防するためにも、食事管理と適度な運動が必要です。「椎間板ヘルニア」「股関節形成不全」「変性性脊髄症」になりやすいため、足腰の負担がかからないように、生活スペースを工夫しましょう。「尿路結石」になりやすいため、日頃から排尿に異変がないかチェックしておくと良いです。気になる症状があれば、動物病院を受診してください。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの子犬を探す
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3種類目のコーギー「フラッフィー」とは
「フラッフィ―」とは、ふわふわ、綿毛という意味で、その名の通り、ふわふわの毛で覆われた長毛のコーギーのことです。ペンブロークとカーディガンの2種のほかに存在する、第3のコーギーとも呼ばれています。
フラッフィ―は、ポメラニアンのようなボリューミーな被毛が特徴で、劣性遺伝により生まれた犬種です。ブリーダーにとっては偶然繁殖された産物で、めったに生まれない希少価値の高さが魅力だといえるでしょう。
劣勢といっても、ほかの2種と比べて、病気にかかりやすかったり、体が弱かったりといったことはないので、遺伝的な影響は心配いりません。
まとめ
コーギーにも、尻尾が短いペンブロークや、長いふさふさの尻尾を持つカーディガン、ふわふわの被毛のフラッフィ―など、それぞれ特徴の異なる犬種がいます。犬種ごとに違った魅力があり、毛色によってもまた印象が違います。
コーギーは愛らしい見た目で、賢く飼い主さんに忠実なので、家庭犬としても飼いやすいです。活発で運動量も豊富なので、一緒にアクティビティを楽しむこともできます。
違いや特徴などを比較した上で、ぜひ自分好みの子を見つけて、家族としてお迎えしてくださいね。
犬の家&猫の里 編集部
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