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コラム

子猫のミルクはいつまで?与え方や注意点について

2022.09.26 2024.03.11

子猫にとって、ミルクは成長に欠かせない栄養源です。ですが、いつまで与えれば良いものか、迷う方もいるでしょう。

この記事では、子猫のミルクはいつまで与えれば良いのかと、ミルクの与え方と注意点について解説します。あわせてミルクを卒業させる方法もご紹介しますので、新しい家族を迎える際の参考にしてみてください。

子猫のミルクはいつまで?

子猫がミルクを卒業する目安は、乳歯が生えそろう生後8週頃です。

それまでの時期の子猫には、ミルクが必要です。生後4週頃までの子猫は、高脂肪・高たんぱくで栄養たっぷりな子猫用ミルクのみで育てます。乳歯が生えてくる生後4~8週頃の時期に、ミルクから離乳食へと移行していきます。

ただし、子猫の成長が悪い、体が弱いなど、体の状態によっては、獣医師さんと相談の上、期間を決めずにミルクを継続して飲ませる場合があります。

成猫になってもミルクは問題ない

成猫がミルクを飲むことは、問題はありません。年齢を問わず、ミルクを好む子は多いです。栄養価が高いため、授乳中の母猫や病後の猫の栄養補給としても役立ちます。

ですが、成猫に子猫用のミルクを与えるのはNGです。カロリーが高く、肥満に繋がることがあります。ミルクを卒業した子猫や成猫にミルクを与える場合は、成猫用のミルクを与えてください。成猫用のミルクであれば、特に与える期間を決める必要はなく、フレキシブルに活用できます。

子猫にミルクの与える方法

子猫のミルクには、粉と液体の2種類あります。液体ミルクはそのまま与えられますが、開封したら保存がききません。授乳の度に作る手間はありますが、日常的に与えるのであれば、粉ミルクの方が使いやすいです。災害時や忙しいときなどのために、液体ミルクを常備しておくと便利でしょう。

用意するもの

ミルクを作る際は次のものを用意してください。授乳グッズもいろいろなものがあるので、使いやすく、子猫に合ったものを選ぶと良いでしょう。

  • ・子猫用哺乳瓶
  • ・子猫用ミルク
  • ・お湯

ミルクの作り方

子猫用ミルクは、パッケージに記載してある通りに作ります。ポイントは、量を正確に計ること、お湯は必ず沸騰させたものを使い、人肌より少し温かい程度(38~40℃)に冷まして与えましょう。

お湯が熱すぎるとミルクの栄養が壊れてしまいますし、低いと脂肪分の溶け方が不十分になります。調乳する際は、お湯の温度に気をつけましょう。

ミルクを与える回数や量

子猫の成長に合わせて、ミルクの回数や量を増やしていきます。

以下の表は、子猫の生後日数ごとのミルクの回数と量です。基本的には子猫が欲しがったら、飲みたいだけ与えても問題ありません。が、与えすぎると下痢や嘔吐を起こす場合があるので、注意してください。

生後日数

1回量

1日量

回数

1~10日

5~8ml

40~80ml

8回

11~20日

8~12ml

60~80ml

8回

20~30日

10~20ml

80~100ml

6回

生後4週以降は、少しずつ離乳食を混ぜながら、慣らしていきましょう。

ミルクを与えるときの注意点

子猫にミルクを与えるときは、次の点に注意しましょう。

ミルクの作り置きはしない

ミルクの作り置きはしないようにしてください。放置されたミルクは雑菌が繁殖するため、腐敗や酸化が進んでしまいます。抵抗力のない子猫に与えるのは大変危険ですので、作り置きしたものは絶対に与えてはいけません。子猫に与えるミルクは、授乳の度に作るのが大前提です。もしも作るのが大変という場合は、液体ミルクを使いましょう。缶入りのものを数本ストックしておくと、いざというときも助かります。

子猫の態勢に気を付ける

子猫にミルクを与えるときは、お腹が下になるように、うつ伏せの状態で与えるのが基本です。仰向けで与えてしまうと、気管や肺に入って、誤嚥性肺炎を起こしてしまう可能性があります。子猫に少し上を向かせて、哺乳瓶を斜め上から子猫の口に入れると、飲ませやすいです。

子猫の体温が低いときは温める

子猫の体温が低いと、ミルクを飲まなくなることがなります。子猫のうちは、体温調整がうまくできません。身体が冷えないように、毛布やタオルなどを巻いて保温してあげる必要があります。湯たんぽやペットヒーターなどを使用しても良いでしょう。ミルクだけでなく、室内の環境も大切です。授乳する際は、暖かい場所で行うようにしてください。

排泄ができていないと飲めない可能性がある

排泄が上手くできていないと、お腹が張ってしまい、ミルクが飲めなくなることがあります。生後3週頃までは、自力で排泄が上手くできないため、飼い主さんのサポートが必要です。ミルクを与える前に肛門を刺激し、排泄を促してあげてください。

吐き出した場合は少しずつミルクを与える

ミルクを吐き出す場合は、口に入るミルクの量が多いのかもしれません。哺乳瓶を押すと、ミルクが一気に出てしまうため、吐き出す原因になります。また、哺乳瓶の吸口が大きいと、むせやすいです。ミルクは少量ずつ、時間をかけて飲ませるようにしましょう。

少量ずつ与えても吐き出してしまう場合は、何らかの病気の可能性もあります。獣医師さんに相談してみてください。

牛乳や人間用ミルクは与えない

子猫に牛乳や人間用ミルクは与えてはいけません。牛乳や人間用ミルクには、乳糖という成分が含まれています。猫は乳糖を分解する酵素を持っていないため、お腹を壊してしまう心配があります。また、牛乳にアレルギーを持つ子もいるため、与えるのは避けましょう。子猫には子猫用ミルクを、成猫にも猫用ミルクを与えるようにしてください。

子猫のミルクを卒業させる方法

子猫は成長と共に、ミルクから徐々に離乳食へと移行していきます。

離乳食に変える

ミルク以外の食べ物に興味を示し始めたら、柔らかくて食べやすい離乳食を用意しましょう。子猫用のウェットフードでも良いですし、ドライフードをお湯やミルクでふやかしてペースト状にしたものでも良いです。

怖がって食べようとしない子猫には、手の平にのせてあげたり、指ですくって鼻先に近づけたりすると、ペロペロと舐めてくれることがあります。

子猫が安心して食べられるように、いろいろな方法を試してみてください。

ミルクをお皿に入れてあげる

離乳食を食べている時期に、少量のミルクを与えるのは問題ありません。その際、哺乳瓶の吸口を噛みちぎってしまうことがあるため、ミルクはお皿に入れて与えましょう。

離乳食の開始時は、これまで飲んでいたミルクを離乳食に振りかけたり、混ぜたりすると違和感を抱きにくく、食べてくれることが多いです。

まとめ

子猫は生後4週目頃まではミルクのみで育てます。栄養豊富な子猫用ミルクを子猫用哺乳瓶で与えますが、その際、衛生面や調乳方法、与え方に注意してください。

生後4~8週頃に少しずつ離乳食へ移行し、生後8週頃を目安にミルクを卒業できるようにしましょう。離乳のタイミングは猫によって違います。焦らず、愛猫のペースで離乳を進めていくことも大切です。

子猫の授乳のお世話やケアは大変ですが、あっという間に成長します。たくさんミルクを飲んで丈夫で元気に育ってもらいましょう。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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