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コラム

猫に去勢は必要?去勢の費用やメリット・デメリットについて解説

2022.11.21 2024.03.12

オス猫を迎えた場合、去勢手術を検討する方も多いのではないでしょうか。いざ手術となると、いろいろと不安や心配を感じるかもしれません。この記事では、猫の去勢手術にかかる費用や、メリットとデメリットについて、解説していきます。手術の流れについてもご紹介するので、参考にしてみてください。

猫に去勢は必要?

生後6~12か月頃に成猫になったオス猫は、繁殖が可能になります。成猫になると、オスの行動が活発になり、脱走やマーキングといった発情行動が盛んになります。このような発情行動は、去勢手術により減らすことができます。猫は交尾を行うとほぼ確実に妊娠する「交尾排卵」という妊娠形態を持つ動物です。想定外の妊娠を防ぐためにも、去勢手術を行う必要があります。

去勢をすると性格は変わる?

去勢手術をすると、攻撃的な性格から、甘えたがりで飼い主さんに寄り添うようになることがあります。手術により、成長ホルモンが分泌されなくなり、男性ホルモンの分泌量が減少するためです。また、発情による脱走やマーキングといった問題行動がなくなることもあります。しかし、個体差があるため、一概に性格に変化が出るとは言えません。手術の前後で何も変化がない子もいます。

猫の去勢する時期

猫の去勢をする時期は、発情を迎える前の生後6~7か月が適当だとされています。発情時のマーキング行動を覚える前に行うのが良いでしょう。1歳を迎える前の早い月齢なので、去勢するタイミングを逃すことがないよう注意してください。成長のスピードは個体差があるため、具体的な手術の時期については、猫の状態に合わせて、かかりつけの獣医師さんと相談して決めましょう。

猫の去勢にかかる費用

猫の去勢手術に掛かる費用は、15,000円から30,000円程度とされています。去勢手術の場合は、日帰り手術となる場合が多いです。
手術の他に、停留睾丸に関する検査、血液検査、麻酔代、お薬代、手術後の診察代、抜糸代、エリザベスカラー代などの費用がかかる場合があります。
細かな費用は、病院によっても異なります。事前に手術を受ける病院に問い合わせしてみてください。

助成金が出る場合がある

去勢手術を行う場合、自治体によっては助成金が出る場合があります。お住いの市区町村の役場にて、助成金や補助金が支給されるかどうか、確認してみましょう。助成金の金額は、市区町村にもよりますが、一般的に3,000円~5,000円ほどです。

猫の去勢をした場合のメリット

では、猫が去勢することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

マーキング行動が減る可能性がある

オス猫を飼う際に、飼い主さんを悩ませるのが、家のあちこちに尿スプレーをしてしまう、マーキング行動です。去勢をしていないオスの尿は、自分の強さをアピールするために強いニオイを放ちます。そのため、家中にそのニオイが染みついてしまいます。去勢することで、マーキング行動を減らすことができます。

発情中のストレスが軽減できる

家の中で飼育しているオス猫は、メス猫と出会うことができず、ストレスが溜まりがちです。メス猫の発情した声に反応して、大きな声を出すことや、外が気になって脱走しようとすることも。また、発情したオス猫は、縄張り意識から飼い主さんや同居している猫に対して、攻撃的になることがあります。去勢することで、発情により起こり得るストレスを緩和することができ、穏やかに過ごせるでしょう。

病気から守ることができる

去勢手術は、前立腺の病気や精巣の腫瘍への予防に繋がります。また、交尾をしなくなることで、猫特有の感染症などの病気にかかるリスクも減らせます。

精巣の腫瘍の除去手術は、高齢の猫の場合、身体にかかる負担が大きいです。将来のことを考えて、去勢手術をする飼い主さんもいます。

望まない妊娠の予防

去勢手術をすることで、望まない妊娠を予防できます。外へ出る猫の場合、知らぬ間にメス猫と交尾してしまうことがあります。相手のメス猫が出産したことを知らなかったり、生まれた子猫を飼いきれなかったりする場合も出てきます。猫を飼育する際は、望まない妊娠を予防し、野良猫を増やさないことも大切なことです。去勢手術をすることは、命を守るための大切な手段のひとつです。

猫の去勢をした場合のデメリット

猫に去勢をする場合は、メリットだけでなく、デメリットについても、知る必要があります。どちらも踏まえた上で、去勢手術をするか検討しましょう。

赤ちゃんを作ることができない

去勢をすると、当然ながら子猫を作ることはできなくなります。去勢後に「やっぱり子猫が欲しい」となったとしても、残念ながら、その望みは叶えられません。飼い猫の赤ちゃんを育てたい気持ちがあるのであれば、去勢をすべきか慎重に検討した方が良いでしょう。

太りやすくなる

去勢手術をすると、去勢前よりも太りやすくなります。ホルモンバランスの影響によるもので、去勢前と同量の食事を与えていても、体重が増えてしまいます。肥満は様々な病気のリスクを高めます。愛猫の健康を考慮するなら、肥満にならないように、栄養バランスの取れた低カロリーのフードを利用するなど、カロリーコントロールをしてあげましょう。

全身麻酔の副反応が起きる場合がある

去勢手術は、全身麻酔で行います。年齢や体調によっては、副反応が起こる可能性があります。術前検査で問題がなければ、過剰な心配はいりません。手術時間も数十分程度なので、あまり負担がかかり過ぎることもないでしょう。全身麻酔による副反応が心配な場合は、獣医師さんとよく相談をし、不安要素を取り除いた上で、去勢手術を行うかどうかを決めましょう。

去勢手術の流れ

ここでは、去勢手術の流れについて、見ていきます。

術前準備

手術の前は、手術の予約や当日の流れの案内を受け、必要な手続きをします。麻酔前は、嘔吐や誤嚥のリスクを避けるために、絶食の期間を設けます。絶食の指示を受けた場合、前日の食事は早めに済ませてください。当日も水の摂取を禁じていることがあるため、かかりつけの獣医師の指導に従って、手術に備えましょう。

手術

当日は術前検査を行い、手術が可能であれば、病院に猫を預けます。不明点があれば、納得するまで説明を受けてから、同意書にサインをして、提出しましょう。

手術の前に、まず麻酔前投与薬を投与します。次に麻酔導入薬を投与し、意識が薄れたら気管にチューブを挿入して、酸素を送り込みます。

麻酔の処置が終わったら、手術部位の剃毛と消毒をしてから、手術が開始されます。手術自体は麻酔が覚める時間も含めて1時間以内で終わります。猫の去勢手術では、陰嚢の皮膚を切開して睾丸(精巣)を摘出します。陰嚢を縫合する場合と縫合を行わない病院があります。縫合しない方法でも、縫合する場合と同じように術後をすごせるので安心してください。

術後管理

麻酔から目が覚めたら、術後の状態を確認します。麻酔による変化はないか、痛みを感じていないか、呼吸や心拍、体温などをチェックし、丁寧に観察します。

手術からおよそ数時間から半日程度、病院で様子を見て、帰宅できます。去勢手術はほとんどの場合が日帰り手術です。

自宅で必要なケアや管理方法を確認し、処方された薬を投与して、安静に過ごしましょう。術後の出血、元気がないなど、様子がおかしい場合は、自己判断せずに、獣医師さんの指示を仰ぎましょう。

猫の去勢後に注意すること

エリザベスカラーをつけて安静にさせる

傷口や縫合部位を保護するために、エリザベスカラー(襟巻きのように首元に装着する装具)を付けて、安静に過ごしましょう。エリザベスカラーに、ストレスを感じてしまう猫には、飼い主さんが見てあげられる時間帯だけは外してあげても良いかもしれません。どうしても嫌がる場合は、市販の柔らかい布製のものや傷口を保護する術後服を着せることを検討しても良いでしょう。エリザベスカラーの付け方については、次の記事を参考にしてみてください 。

関連記事:エリザベスカラーとは?使い方と猫が嫌がる場合の対応方法

ごはんは少しずつあげる

手術の前後は、絶食になるため、空腹時間が長くなります。術後は、すぐにいつものごはんの量を食べられません。急にたくさん与えてしまえば、嘔吐や下痢をしてしまうこともあります。猫の回復状態に合わせて、獣医師さんの指示に従い、ごはんは少しずつ与えていきましょう。水も舐める程度から与えはじめ、徐々に飲ませる量を増やしていくと良いです。

食欲が回復しないなど、様子に異変を感じたら、かかりつけの動物病院で相談してみてください。

猫の体調を観察する

去勢手術の後は、ストレスから嘔吐や下痢を起こすことがあります。術後に処方された薬が合わない場合も同様の症状が見られます。猫の様子に異変を感じたら、迷わず獣医師さんの診察を受けましょう。体調が安定するまでは、飼い主さんが様子をよく観察しましょう。

まとめ

猫の去勢手術は、望まない妊娠を予防し、野良猫を増やさないためにも、飼い主の責任において、よく検討した上で、行うべきものです。

全身麻酔で行うので、愛猫に負担をかけるのではと心配があるかもしれません。ですが、去勢手術の多くが日帰りで、術後の経過も良好である場合がほとんどです。去勢手術をすることで、以前よりも性格が丸くなる、マーキング行動をしなくなるだけでなく、将来的な病気の可能性の芽も摘むことができます。

去勢手術を受ける場合は、かかる費用や愛猫の体への負担など、事前に獣医師さんから話を聞いて不安な点を解消し、よく家族間で検討した上で、受けることを決めましょう。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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