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犬とハムスターは一緒に暮らせる?一緒に飼うときの注意点を解説
ハムスターを飼っている方には、犬との同居を考える方もいるかもしれません。では、犬とハムスターが一緒に生活することは可能なのでしょうか。
この記事では、ハムスターと犬を同居させるコツや飼育の際の注意点について、解説していきます。犬との同居を検討されている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
もくじ
犬とハムスターは一緒に暮らせる?
ハムスターと犬を一緒に飼うことは可能です。ハムスターを飼っている家庭に、あとから犬を迎え入れることは珍しいことではありません。ハムスターも犬もペットとして人気なので、同居するシチュエーションは十分あり得るでしょう。
一緒に暮らす場合は、犬のしつけがきちんとできており、注意点を押さえた上で飼育すれば問題ありません。ですが、かつて狩猟犬として活躍していたラブラドール・レトリーバー、トイプードル、イングリッシュセッター、イングリッシュポインターなどの犬種も存在します。本能や習性は残っているため、ハンター気質に目覚めると、ハムスターを追いかけたり、襲ってしまったりする可能性もあります。狩猟犬だったからといって、ハムスターとの同居ができないとはいえませんが、注意を払わなければなりません。
犬はハムスターにとって天敵
犬に限らず、鳥類や哺乳類などのあらゆる動物が、ハムスターからすると天敵に値します。野生の中では、ハムスターはあらゆる動物に狙われやすい存在です。犬の祖先である狼は、ハムスターと同じげっ歯類のネズミを獲物として狩っていました。現代のドッグフードに適応し、ペットとして飼われている犬の場合は、ハムスターを捕食動物として襲う心配は少ないでしょう。ただし、しつけとしてハムスターを襲わせないようにし、ハムスターが脱走した際にトラブルにならないように注意してください。
犬とハムスターを同居させるコツ
犬と一緒にハムスターを飼育するためには、次のような点を押さえておくと良いです。
愛犬へのしつけ
他の動物との飼育を前提に、子犬の頃から社会化トレーニングをして、様々な刺激や動物に慣れさせておきましょう。また、飼い主さんとの信頼関係を築けていること、愛犬がいつでも飼い主さんの指示に従うことができることも大切なポイントとなります。
飼い主さんの余裕と理解
犬とハムスターの同居に際して大切なのは、飼い主さんの精神的、体力的な余裕です。さらに、犬の生態や愛犬の性格をよく理解すること、愛犬とハムスターの様子を監視し、常に気を配る必要があります。
生活スペースが十分あること
犬とハムスターを一緒に生活させる場合は、必要に応じて、過ごす場所を分けられると良いでしょう。愛犬がハムスターを捕食しないとしても、ハムスターは犬の好奇心をそそる動きをするため、犬のおもちゃになってしまうことがあります。ハムスターにとっては、ダメージが大きく、飼い主さんも心配で目を離すことができなくなってしまいます。ハムスターを同室で飼うならば、室内であっても愛犬を放し飼いにせず、ケージ内で飼うのがおすすめです。
ハムスターへのストレス軽減
捕食対象であるハムスターは、警戒心が強い動物です。目の前に大きな体の犬がいるだけで、ハムスターにとって脅威となります。ハムスターは視覚が弱い分、嗅覚が鋭いため、同じ部屋にいる犬の匂いを感じることでもストレスになり得ます。ハムスターのストレスを軽減できる環境を用意し、愛犬と安心して住み分けできるようにしましょう。
犬とハムスターを一緒にしたときのトラブル
犬とハムスターを一緒に飼う場合は、次のようなトラブルが起こる可能性があるため、注意が必要です。
犬がハムスターに吠える場合がある
同じ室内で犬とハムスターを飼育すると、ケージ内で動くハムスターに対して、愛犬が興奮して吠えることがあります。好奇心旺盛で警戒心が強い性格の犬ほど、吠えやすいです。
愛犬の無駄吠えの原因にもなるため、愛犬が近づけず、目が届かない位置にハムスターのケージを設置するなど、できる対策を実践しましょう。
犬がハムスターを噛む場合がある
ネズミ科であるハムスターは、捕食対象となることの多い動物です。もともと犬は狩りをしていた肉食動物のため、動くものを追う習性が残っています。そのため、目を離した隙に、ハムスターを追い回したり、噛みついたりする可能性も十分考えられます。
愛犬に悪気はなく、遊びのつもりだったとしても、夢中になってしまえば、ハムスターの命を奪ってしまうケースもあります。最悪の事態を避けるためにも、同室での飼育はおすすめしません。
犬とハムスターを一緒に飼うときの注意点
犬とハムスターを同居する場合は、十分に注意しなければなりません。特に以下のことに重点を置いて、飼育しましょう。
部屋は別々にする
犬とハムスターを安全に飼うために最も有効なのが、別々の部屋で飼育することです。ハムスターのいる部屋には愛犬を立ち入らせないようにしてください。
万が一ハムスターが脱走したとしても、別の部屋で飼育していれば、大きなトラブルにはなりません。また、鋭い嗅覚を持つハムスターは、犬と同じ部屋にいるだけでも、ストレスを感じてしまいます。部屋を別々にすることで、ハムスターのストレスの緩和にも繋がるでしょう。
ハムスターがケージの外にいるときは会わせない
ハムスターと愛犬をケージの外で直接会わせてはいけません。犬には逃げるものを追いかける習性があります。普段はどんなに大人しい性格で、きちんとしつけられていたとしても、ハムスターのちょこまかした動きに反応して、犬の狩猟本能のスイッチが入ってしまい、追いかけ回してしまうかもしれません。また、ハムスターも防衛するために愛犬に噛みつく場合があります。
お互いに怪我などのトラブルを避けるためにも、直接会わせることや、一緒に遊ばせることはしないようにしましょう。
同じ部屋にいるときは目を離さない
犬とハムスターを同じ部屋で飼育する場合は、飼い主さんが目を離すことなく、よく監視する必要があります。両者を近づけさせることがないように気を配りましょう。
両者の性格や相性などを見定め、ハムスターがいるケージに愛犬が寄っていったら、すぐに止めに入るようにしてください。
まとめ
犬と一緒にハムスターを飼うことは可能です。一緒に飼っている方も意外と多いですが、基本的に相性はあまり良くありません。もしも一緒に飼う場合は、事前に愛犬の性格や習性、ハムスターの生態を理解した上で、飼育しましょう。トラブルが起きる可能性もあるので、飼い主さんは両者の動向に注意してください。
家族として迎え入れた場合は、どちらも落ち着いて過ごせる環境作りをし、できるだけストレスがかからないように配慮してあげてください。
犬の家&猫の里 編集部
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