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コラム

必ず知っておきたい猫の肛門絞りについて解説します

2022.12.19 2024.03.12

猫を飼っている飼い主さんが知っておきたいケアのひとつが、肛門絞りです。
この記事では、猫の肛門腺絞りの必要性と頻度、やり方について、解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

猫の肛門腺とは?

肛門腺とは、肛門の左右にある一対の袋のことを指し、「肛門嚢」とも呼ばれる部分です。時計でいうと、ちょうど4時と8時の方向にあり、この中に悪臭がする分泌液(液体からペースト状のもの)が入っています。この分泌液は液状や粘土状、色も薄黄色から黒茶色、灰色など、個体により様々です。

この分泌液(肛門腺液や肛門嚢液)は、ウンチをする際に、肛門腺が圧迫されて、排泄物と共に排泄されるのが、通常です。しかし、生まれつき分泌液が出にくい子や、下痢や炎症があって排出する穴が塞がった状態の場合、きちんと排出されないことがあります。上手く排出されずに、分泌液が溜まってしまえば、病気を引き起こすことがあるため、定期的に絞ってあげなければなりません。

肛門腺の役割

肛門腺の分泌液は、マーキングの際のニオイ付けにも利用されます。猫同士が、お尻をくんくんと嗅ぎ合っているのを見たことはありませんか。肛門腺の分泌液には個性があり、形状からニオイまで異なります。お互いの肛門腺のニオイを嗅ぎ合う行為により、相手を認識しようとしているのです。肛門腺には、こうした個体同士の情報交換の役割を担っています。

肛門腺絞りは必要性と頻度

猫は犬よりも肛門腺が溜まることは少ないとされていますが、分泌液が溜まったまま放っておくと、肛門腺が炎症を起こしてしまうことがあります。猫の場合、普段あまりケアをしないと肛門腺破裂など、重大なトラブルになることも多いです。そうなる前に人の手で、分泌液を排泄してあげる必要があります。

肛門腺絞りは、1か月に1回程度の頻度で行うのが良いとされています。

肛門腺絞りをする目安として、次のような仕草があります。

  • ・お尻歩きをする
  • ・お尻を気にして定期的に舐める
  • ・お尻を痒がる
  • ・お尻を触ると嫌がる
  • ・お尻からくさいニオイがする
  • ・お座りしたがらない

これらの様子が見られた場合は、肛門腺に分泌液が溜まっているサインです。分泌液が溜まっていれば、絞って排出してあげてください。

肛門腺に関する病気

肛門腺に分泌液が溜まった状態のままだと、病気になってしまう場合があるので、注意が必要です。肛門腺に関する病気には次のようなものがあります。

肛門嚢炎

肛門腺が詰まったり、細菌感染を起こしたりして、肛門嚢が炎症を起こすのが肛門嚢炎です。肛門嚢炎になると、肛門腺の部分が赤くなっている、分泌液に血が混じる、ドロッとした膿が出るなどの症状が見られます。また、ニオイが強くなることや、頻繁にお尻を気にする仕草が見られる場合が多いです。

肛門腺破裂

肛門腺が詰まって分泌液が溜まり過ぎると、肛門腺破裂を起こします。肛門の脇から膿が出てきたり、お尻周りの毛が湿ってきたりすることで気づくケースが多いです。肛門腺破裂の場合は、まず破裂している箇所を確認し、皮膚の切除や洗浄を行います。一般的な外傷処置で改善することが多いですが、再発する場合もあります。

どちらの病気の治療も、肛門腺を優しく圧迫し、溜まった分泌液を出し切る処置がされます。肛門腺が詰まっている場合も、カテーテルを入れて洗浄し、抗生物質の投与で回復する子が多いです。異変が見られる場合は、早めに獣医師さんを受診してください。

肛門絞りのやり方

肛門腺の分泌液は独特のニオイがします。分泌液が勢いよく出ることや、飛び散ることがあるので、お風呂でやるか、ティッシュで押さえながら行うようにしてください。絞る前に、使い捨ての手袋や市販の消臭スプレー、ティッシュ、袋などを用意しておくと良いです。

まず肛門の下の4時と8時の位置に人差し指と親指をあてて、肛門腺を確認します。やや下側から肛門に向かって肛門嚢の分泌液を、上にキュッと押し上げるように絞ります。

1回で絞り切るのは難しいので、何度か絞り出すようにしましょう。肛門腺絞りをすると、お尻が臭くなるので、ティッシュに消臭スプレーなどを吹きかけて、お尻を拭いてあげてください。

ネコが嫌がる場合は?

猫によっては、肛門腺が固くて絞りづらい子や、触られるのを嫌がって暴れてしまうことがあります。無理に絞ろうとすると、肛門腺を傷つけてしまうことがあるので、獣医師さんやトリマーさんにきちんとやり方やコツを教えてもらうか、動物病院に依頼した方が良いでしょう。

まとめ

肛門腺には、強いニオイのする分泌液(肛門腺液や肛門嚢液)などが溜まっています。肛門腺にはニオイ付けなどのマーキングの役割があり、分泌液はウンチをするときに一緒に排泄されるものです。

中には、自力で分泌液を排泄できない子や肛門腺が塞がり、分泌液が溜まってしまう場合があります。お尻歩きをしたり、お尻を気にして舐めたりする仕草が見られる場合は、肛門腺絞りをするタイミングです。病気の原因にもなるため、定期的に絞ってケアしてあげましょう。

普段から愛猫の様子や肛門腺の状態をチェックし、清潔に保ってあげてくださいね。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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