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猫の餌台の高さで吐き戻し防止に!高くする理由やベストサイズをご紹介

猫の食事の際に、吐き戻してしまう場合や食事を嫌がる場合は、餌台の高さを調整することで、症状が改善するかもしれません。
この記事では、猫の餌台を高くする理由と正しい姿勢、ベストな高さ等について、解説します。高さ以外の食器を選ぶポイントも紹介していますので、参考にしてみてください。
もくじ
猫の餌台を高くする理由
猫の餌台を高くする理由は、吐き戻しを防ぐことと、関節への負担を減らすためです。猫の食道は、口から胃までまっすぐ繋がっている構造になっています。猫が餌を食べるときは、餌皿に顔を近づけた体勢になるため、床に置かれた皿から餌を食べると、食道が折れ曲がった状態になります。胃に食べたものが届きにくくなるため、食べたものを吐きやすくなってしまいます。さらに、胃が圧迫されることで、容量が狭くなり、食べる量も減ります。
また、床に置かれた状態で餌を食べると、前かがみな姿勢になるため、関節に負担がかかります。特にシニア猫の場合、関節炎になっている子も多く、筋力の衰えもあり、かがんで食べる姿勢は辛く感じるものです。シニアに限らず、かがんだ低い姿勢は、体に痛みを感じやすいため、次第にご飯や水飲みを嫌がるようになる場合があります。
猫の吐き戻しが改善されない、加齢により姿勢が辛そうである場合は、餌皿の位置を高くすることで、症状が緩和されるかもしれません。
猫の餌皿の高さのベストサイズ
猫の餌皿の高さは、5~8㎝がベストです。この高さは、猫が食事をする際に、首を曲げ過ぎない高さなので、餌も食べやすくなるでしょう。また、高さがあることで、餌をこぼしにくくなる利点もあります。猫によっては、立って食べるよりも、座って食べるのを好む子もいます。愛猫の食事スタイルに適した高さに微調整し、ベストな高さにしてみてください。
ご飯を食べる時の正しい姿勢
ご飯を食べる時の正しい姿勢は、猫の頭が胃よりも下がっていないこと、首が床と平行になっているのが大切なポイントです。口から胃まで食道がまっすぐ伸びた状態にすることで、スムーズにご飯やお水が飲み込めるので、吐き戻しが減ります。
猫の餌皿を高くする方法
猫の餌皿はある程度高さを作るのがポイントです。餌皿を高い位置に設置して、愛猫の負担を軽減してあげましょう。ここでは、餌皿の位置を高くするための方法をご紹介します。
箱や本を積み重ねて高さを出す
猫の餌皿を高くするために最も簡単な方法が、段ボールなどの箱や雑誌などの本を積んで高さを出すことです。ただし、食べこぼしで汚れてしまったり、食べている最中にズレてしまったりすることがあります。
高さのある餌皿を購入する
長期的に使用することを考えれば、高さのあるタイプの餌皿を購入するのがおすすめです。愛猫に合った高さを空き箱などで確認したあと、その高さのある餌皿を用意してあげましょう。高さがあることで、体にかかる負担を軽減でき、無理なく食事をすることができます。台と餌皿が一体化しているため、手入れがしやすく便利です。
専用の台を購入する
ご飯を置く専用の台やスタンド、テーブルを使用すれば、無理な姿勢を強いることがなくなります。台の高さは調節できるので、愛猫に合わせた高さにセットして餌皿を置けば、正しい姿勢で、スムーズに食べることができます。窮屈そうな姿勢をしていたら、高さのある餌台を導入してみてください。
高さ以外の餌皿の選ぶポイント
餌皿を選ぶ際は、高さ以外にも、素材やサイズも大切な要素です。ここでは、餌皿やフードボールを選ぶポイントについて見ていきます。
ステンレス
猫の餌皿として一般的なのが、ステンレス製です。テンレス製の食器は汚れや衝撃にも強く、壊れにくいのが特徴です。手入れもしやすいため、長持ちします。ただし、素材が薄いものだと軽くて、餌を食べているときに動いてしまうことがあります。また、ステンレス独特の臭いや反射を嫌がる子もいるため、実際に試してみてください。
プラスチック
プラスチック製は安価で、軽くて壊れにくいのがメリットです。汚れには強いので、手入れがしやすそうですが、猫の爪や歯により傷がついてしまうと、そこから雑菌が繁殖したり、餌の臭いが残ってしまったりします。
陶器
汚れが落ちやすくて、傷にも強いのが陶器製です。重さがあるので、餌を食べる際も動きにくく、滑り止めがついたものもあり、安定感があります。ただし、落とすと割れてしまうこと、値段が高めなのがデメリットです。また、いざ購入しても、猫が気に入ってくれない場合もあります。
食器は猫の顔よりも大きいものにする
餌皿の大きさは、猫の顔よりも大きいものがおすすめです。小さい食器だと、首輪に鈴などの付属品をつけている子の場合、食器のフチに当たってしまい、餌を上手に食べられません。餌をきれいに全部食べられるように、大きめの餌皿を用意してください。また、餌皿の深さにも注意して選びましょう。深さが3~5㎝程度で、直径は顔の大きさよりも一回り以上大きいものが理想です。
まとめ
猫の体の構造上、前かがみの無理な姿勢で食べると、吐き戻しの原因になったり、関節に負担がかかったりしてしまうため、猫の食事の際は、餌を置く高さに配慮する必要があります。食事が上手く食べられない、食事をしたがらない、窮屈そうに食べている場合は、改善するための対策をしてあげましょう。
猫の餌皿のベストの高さは、5~8㎝です。これを目安に、愛猫の食事スタイルに適した高さにセッティングしてみてください。高さを出す方法には、箱や本を重ねる、高さのある餌皿を使う、餌台を使うなどがあります。長期的に使用することを考えれば、餌皿や餌台といった食事用品の購入を検討した方が良いでしょう。
愛猫が健康で元気に過ごすためには、食事をしっかり食べてもらうことが大切です。食事をより快適に楽しめるように、飼い主さんはできるサポートをしてあげてくださいね。
犬の家&猫の里 編集部
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