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コラム

犬にフローリングは危険?リスクや対策方法を解説

2023.01.23 2024.03.12

フローリングは手入れがしやすい床材なので、使われている家も多いと思います。ですが、フローリングの床は滑りやすく、犬の足腰には負担がかかるため、リスクを踏まえた対策が必要です。

この記事では、犬へのフローリングのリスクや、起こりやすい病気、対策方法について解説していきます。

犬にとってフローリングは危険?

フローリングの床材は、表面がツルツルしていて滑りやすいため、犬にとっては危険性があります。

犬がフローリングの床の上を歩く場合、常に四肢を踏ん張りながら歩いている状態になっています。つまり、人間がスケートリンクで滑らないように歩いているイメージです。そのため、足腰に余計な負担がかかりやすくなります。

また、滑って転倒し、ケガをするリスクもあり、関節の病気を引き起こす要因にも繋がります。ソファや段差からフローリングに飛び降りる際も、衝撃が膝や腰に伝わり、ダメージを受けやすい床材です。

フローリングで注意したい犬の病気

フローリングで生活している犬は、どのような病気になる危険があるのでしょうか。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、トイプードルやチワワ、ヨークシャーテリアなどの小型犬に発症しやすい病気です。膝蓋骨と呼ばれる膝の皿が、衝撃などにより本来の位置からずれてしまうことで、足を引きずって歩く、触ると痛がる、片足を上げて歩くなどの歩行異常の症状が見られます。
後天性の膝蓋骨脱臼は、どの犬種でもなり得るため、転倒対策などの注意が必要です。

股関節形成不全

股関節形成不全は、ゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬に多い病気です。骨格が形成される時期に骨の変形、関節のゆるみなどの異常が原因で起こります。後足のふらつき、ジャンプや階段を嫌がるなどの様子が見られる場合は、股関節に異常がある可能性があります。重度になると、歩行困難の症状が現れるため、早めに獣医師さんの診察を受けましょう。

遺伝的なものと環境による原因がありますが、環境的要因としては、激しい運動や関節への負担がかかる生活環境、肥満などがあげられます。症状の発現や度合いは生活環境によって変わるため、まず生活環境を整えてあげることが必要です。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、ダックスフンドやビーグル、ウェルシュ・コーギー、フレンチブルドッグなどの胴が長い犬や老犬に多く見られる病気です。椎間板とは、背骨と背骨の間にあるクッションのような役割をしている部分で、その椎間板が飛び出し、脊髄神経が圧迫されることにより症状が現れます。

初期症状としては、抱っこを嫌がる、背中を丸める、段差を嫌がる、歩行でふらつくなどが見られます。進行すると、足が麻痺して、歩くことも立つことも難しい状態になる場合も少なくありません。椎間板が神経細胞に刺さり、症状が進行し脊髄軟化症を起こすと、命を落とす可能性もあるため、初期症状が見られる段階で、動物病院へ連れていきましょう。

フローリングで滑らない対策方法

ここでは、犬がフローリングで滑らないための効果的な対策方法をご紹介します。

爪を切る

犬がフローリングで滑りにくくするためには、爪を短く切ることが大切です。爪が伸びていると、歩行時に滑りやすくなってしまいます。爪の伸び方にもよりますが、月1回程度の頻度で、足を横から見たときに肉球からはみ出さない長さを目安に切りましょう。爪を切るときは、爪の血管や神経を傷つけないように注意してください。

肉球の間に生えている毛を切る

肉球の間に生えている毛を切ることで、滑りにくくなります。肉球の間の毛が長いと、肉球を覆ってしまうため、滑りやすくなってしまいます。こまめに肉球の毛をチェックし、月1回程度のカットするといいでしょう。毛を切るときは、ハサミを使うと、犬が動いた際にケガをさせる危険があるため、ペット用のバリカンを使うのがおすすめです。バリカンを使うときは、縦に当てた刃を、肉球からやや浮かせた状態で平行に当て、奥の毛まで切ろうとしないのがポイントです。

犬専用の滑り止めシューズや靴下をはかせる

犬専用の滑り止めシューズや靴下を履かせると、滑りにくくなり、負担を軽減できます。選ぶときは、柔らかく伸縮性があり履かせやすいことや、サイズがフィットしていること、蒸れにくい素材で水洗いできるものが良いでしょう。シューズは、ボタンや面ファスナーで留めるタイプのものを選ぶと脱げにくいです。高いグリップ性のあるラバー素材を使用したものもおすすめです。シューズ、靴下共にサイズが合うものを選んであげてください。

フローリングの上に敷物をする

フローリングの上に、クッションフロアやカーペット、ジョイントマット、コルクマットなどを敷くことで、滑り止め対策になります。クッションフロアは、塩化ビニール素材で撥水性のあるものが多いです。表面が絨毯状になっているカーペットはクッション性があり、保温性や防音性にも優れています。ループパイル(毛先が輪状になっているもの)は爪が引っかかりやすいため、カットパイル(毛先がカットされているもの)の方が良いでしょう。ジョイントマットは、粗相したり、汚れたりしたときに、部分的に外して手洗いしたり、交換できたりするので便利です。コルクマットは、摩擦に強く、しっかりとした歩行感が得られます。

マットを選ぶときは、撥水・防ダニ・消臭などの機能がついたものや、手入れしやすい素材のものを選ぶのがポイントです。裏面に滑り止めがついているかも確認しましょう。

滑り止めシートを貼る

滑り止めシートをフローリングに貼る方法もあります。滑り止めシートは薄く、フローリングに吸着させるため、境目に段差ができにくく、転倒防止にも有効です。反面、滑りにくくするための表面の加工が摩擦により剥がれてしまうため、定期的に交換する必要があります。

滑り止めワックスを塗る

フローリングに滑り止めワックスを塗装することで、滑りにくくすることもできます。フローリングの外観はそのままで、部屋の雰囲気を変えないのが利点です。市販のものを購入し、自分でできる手軽な方法ですが、耐久性が低いため、定期的にワックスのかけ直しが必要です。また、ワックスの成分は主にウレタンやアクリルなどの合成樹脂ですが、安全性も考慮した上で、選ぶようにしてください。

フロアコーディングをする

フロアコーディングの主成分はシリコンやガラスなどですが、被膜が硬くワックスよりも耐久性に優れています。ワックスと比較すると、費用はかかりますが、一度塗れば数カ月~数十カ月ほど効果が維持されます。ただし、皮膜が厚く、塗りムラができやすいため、施工はプロにお願いしましょう。

まとめ

フローリングは、滑りやすいため、転倒してケガをしたり、足腰への負担が原因で病気になったりする可能性があります。そのため、飼い主さんは犬の視点に立った、住まいの環境づくりと対策が必要です。

床の滑り止め対策として、日常的な愛犬への爪や肉球の毛のケアをしましょう。加えて、費用や手間などを考慮した上で、住環境に合わせて、フローリングにマットを敷く、滑り止めシートを貼る、ワックスを塗る、フロアコーディングを行うなどを検討してみてください。愛犬への負担をできるだけ軽減させるためにも、犬にやさしい快適で安心な住まいづくりを実践してみてくださいね。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
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