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コラム

2匹目の犬を飼うときの注意点、良い準備し迎える方法

2017.01.22 2024.03.01

先住犬の性格を考えてみよう

長い間ひとりっことして暮らしきた犬の家に、ある日突然子犬が来たら、犬はどう思うのでしょうか?わが家の体験談を少しお話ししてみますね。わが家には12歳の愛犬がおりまして、理由あって2匹目の犬を飼うことになりました。愛犬は他の犬やお子さんにもとても優しい子だったので、母性本能が豊かな子ではないかと勝手に思っていました。なので、子犬が来たら、可愛がって子犬を舐めてあげたり、寄り添って眠る2匹の姿を見られるかな、と楽しみにしていたのです。でも、現実はそんなに甘くなかったのです。初めて子犬を迎えた日、子犬を見るなり、愛犬はショックを受けたようでした。私の膝にすりすりして、「お母さんは私のお母さんでしょ」と必死に目で訴えてきました。そして、なかなか子犬を受け入れようとはしなかったのです。わが家の犬の居場所はリビングで、子犬のゲージを隅に置いたのですが、愛犬はじっとゲージを見張っておりました。子犬がおとなしく眠っている時はいいのですが、子犬が動き出して、こちらにこようとするたびに怒っていました。子犬が部屋に出て遊ぶ時も、決してそばには近寄らせませんでした。子犬は大人の犬に甘えたくて、必死で近寄っていくのですが、そのたびに怒られていました。若い頃は遊び好きで、他の犬ともよく遊んだ愛犬も、もう12歳、もはや犬同士の遊びにも興味はなく、最近はのんびりまったりと過ごしてきた老犬なのです。その上飼い主にべったりの、ものすごい甘えん坊でした。今さら、新しい兄弟ができても、彼女にはなかなか受け入れられなかったのは当然かもしれません。

犬の相性

そんなわけで、わが家の場合は、なかなかうまくいかなかった多頭飼。でも、犬同士の相性が良ければ、もっとスムーズだったかもしれません。若くて遊び好きの先住犬なら、多少やんちゃな子犬が来ても大丈夫でしょう。臆病で他の犬と遊びたがらない子でしたら、新しい犬は活発な犬種よりも、大人しい犬種を選んだほうがいいですね。遊びたい子犬につきまとわれるのはけっこうなストレスかもしれません。犬種ごとに性格の傾向がありますので、同じ犬種を飼うのもいいですね。同じ犬種は遊び方も似ています。性別が違う方がうまくいくという話も聞きます。確かにオス同士はテリトリー意識が高いので、注意が必要ですね。体の大きさについては違いがあっても問題はないようです。小型犬と大型犬の仲良し兄弟も少なくありません。やはり、性格、相性が大切ですね。新しい子を選ぶ際は、できれば愛犬も連れて行って、お見合いさせてもらうのが理想です。もちろん、ワクチンプログラムの終了していない子犬と触れ合わせることはできないでしょうが、なんとか顔合わせをさせてもらえるといいですね。相手を見せた時の、愛犬の様子をよく観察してみましょう。相手を見た瞬間に、ウーとうなってしまうようなら相性が悪いのかもしれません。経験者やブリーダーさんに相性のマッチングは相談してみてくださいね。新しい家族が決まったら、家の中にその子の居場所を作ってあげましょう。先住犬のベッドやトイレマット、食器の位置はなるべく動かさずに、新しい子のスペースを決めてくださいね。子犬のサークルは、先住犬がいつも占有している場所はから、少し離れた場所に作ってあげましょう。あまりにお互いの顔が見えすぎるようなら、少し目線が隠れるように、間に遮るものを置いてあげましょう。食器や水の器も、新しい子ように用意してくださいね。

先住犬の権利を守る

新しい家族が決まったら、家の中に其の子のスペースを作ってあげましょう。その際に、先住犬のベッド、食器、トイレの場所は動かさないようにしましょう。新米犬にはケージを用意して、先住犬のベッドとは離してあげましょう。ストレスがないように、お互いのスペースを作ることが大切です。食事も様子を見ながら、最初は離れた場所に食器をおきましょう。犬たちの様子をよく観察しながら、少しずつ近づけてあげてくださいね。どんなに相性がよさそうでも、やはりキーポイントは飼い主さんの態度です。先住犬を何事においても優先することで、2匹の順位をはっきりさせることが大切です。順位が守られていれば、先住犬は新米犬を受け入れやすくなります。先住犬が新米犬のすることに唸って怒ることがあっても、必要な教育的指導なのだと理解して、黙って見守ってあげてくださいね。飼い主さんが先住犬を叱ってしまうと、先住犬は我慢してストレスをため込んでしまいますし、いつまでたっても新米犬との関係が作れません。声をかけるのも、散歩の時、玄関のドアから出るのも、帰って来た時玄関に入るのも、食餌を与えるのも、すべて先住犬を先にしてあげましょう。

まとめ

多頭飼いは多くの飼い主にとってあこがれです。2頭の犬たちがうれしそうにじゃれあったり、日の当たるあたたかい場所で、ぴったりと寄り添って眠る姿を見るのはどんなに心安らぐことでしょうね。でも、多頭飼いが成功するカギは飼い主さんが握っています。先住犬を優先しながらも、どちらに偏った愛情をかけるのではなく、平等に可愛がってあげてくださいね。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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