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コラム

狂犬病ってどんな病気?予防接種のタイミングは?

2020.01.20 2024.03.04

皆さんは狂犬病という病気の存在を知っているでしょうか。日本では撲滅したとも言われているので、もしかしたら知らない方もいるかもしれませんね。しかし、狂犬病は本当に恐ろしい病気ですので、これから犬を飼うことを検討している方は狂犬病についてぜひ知っておいてください。

狂犬病とは

狂犬病というのは、犬に限った病気ではなく、人を含めたすべての哺乳類に感染する危険性がある病気です。狂犬病ウイルスは特に唾液の中に多く含まれているので、狂犬病ウイルスを保有している動物に咬まれることで感染するケースが多いです。発症してしまうと致死的な脳炎を引き起こすことから、100%死亡すると言われている大変恐ろしいものです。
ただ、日本の場合は犬を飼う際に狂犬病予防法という法律によって、ワクチン接種が義務化されていることもあり、1957年以降国内での感染事例は報告されていません。

狂犬病に感染するとどんな症状が出るの?

狂犬病に感染してから発症するまで潜伏期間は一般的に犬の場合は1~2か月、人の場合は1~3か月と言われています。
症状としてはそれぞれ以下のようなものが見られます。

人間が感染した場合の症状

最初は、発熱・頭痛・筋肉痛・悪寒などが現れます。一見すると風邪のような症状なので、この時点で狂犬病と気づくのは難しいと思います。
もう少し進行すると、狂犬病特有の興奮・錯乱・厳格・恐水症(※)などの症状が起こり始めます。やがて全身麻痺・けいれん・不整脈が起き、死に至ります。
※恐水症というのは水を飲むことを怖がったり、水を見ただけでけいれん発作を起こすものです。

犬が感染した場合の症状

初期症状としては、挙動不審になったり、何かに過敏になるなど行動の異常などが確認できます。その後の症状はタイプによってことなります。狂騒型は極度に興奮し、攻撃的な行動を示したりします。もう一つの麻痺型は全身に麻痺が広がり、歩行ができない、物を食べたり飲みこんだりできない、昏睡状態になるなどの症状が見られます。

狂犬病の治療法

狂犬病に対する有効な治療法というのは確立されていません。ただ、人間の場合は暴露後ワクチン接種によって発病を予防することができます。もしも狂犬病ウイルスを保有している動物に咬まれたときは、傷口を丁寧に洗い流し、早めにワクチンを接種を行ってください。ワクチン接種は初回の接種日を0日として、3日、7日、14日、30日、90日の計6回行います。

日本国内では狂犬病の発生はありませんが、アフリカやアジア、中南米のほとんどの地域ではまだまだ流行しています。そのため、海外旅行に行く際は狂犬病への警戒心を強める必要があります。海外で狂犬病の危険性がある動物に咬まれて暴露後ワクチン接種を希望する人は非常に多いです。海外に行った際は、野生動物にむやみに近づいたり、エサをあげようとしたりするのは避けてください。

予防接種のタイミングについて

大切な愛犬を狂犬病から守るためには、予防接種を受けさせるのがもっとも有効な方法です。生後91日以上の犬を飼い始めたら、30日以内に狂犬病予防の注射を受けさせるようにしてください。以後は年に1回の接種となります。もしも狂犬病予防の注射と多種混合ワクチンの時期が重なってしまうのであれば、体への負担を軽減するためにも、約2週間空けて接種するようにしましょう。

狂犬病予防の注射を受けると、病院で注射済証をもらうことができます。これを市区町村の窓口に持って行くことで「狂犬病予防注射済票」というタグをもらうことができますので、必ず首輪などにつけるようにしてください。

狂犬病予防注射を行ってから2~3日は激しい運動、シャンプーなどは避けて、安静にさせてください。犬によっては注射後に元気がなくなったり食欲がなくなったりする子がいます。様子がおかしいと感じた場合には、動物病院を受診するようにしましょう。

まとめ

狂犬病は日本ではなじみのない病気ですが、実は日本や英国、オーストラリア、ニュージーランドなど一部の国を除いた全世界でいまだ感染の危険性があります。海外から狂犬病ウイルスを保有した動物が入ってきてしまう可能性もゼロではありませんので、愛犬を恐ろしい狂犬病から守るために、必ず年に1回予防接種を行いましょう。

参考文献:
発展途上国におけるウイルス疾患の現状と対策

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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