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犬のいびきは病気のサイン!?
犬も人間のようにグーグーといびきをかいて寝ることがあります。気持ちよさそうに寝ているので、なんともほほえましいのですが、実は犬のいびきには注意が必要な場合もあるのです。
犬がいびきをかく原因とは
犬がいびきをかく原因としては、以下の4つが考えられます。
肥満
肥満になると、見える部分だけでなく、のどの内側など見えないところにも脂肪がついてしまいます。のどの内側に余分な脂肪がついてしまうと、気道部分が物理的に狭くなってしまうので、グーグーと音がなりやすく、いびきをかいてしまうのです。
肥満によるいびきは、放置していると重症化して、まれに「睡眠時無呼吸症候群」を発症することがあります。
犬種
パグやペキニーズ、ブルドッグ、シーズー、ボストンテリアなど鼻がぺちゃっとした犬種は短頭種と呼ばれています。短頭種は生まれつき鼻腔が狭く、空気の通りが悪いので、いびきをかきやすくなってしまうのです。
環境
花粉やハウスダスト、タバコの煙などによって鼻の粘膜がキズつけられると、鼻水を出して粘膜を守ろうとします。すると鼻づまりを引き起こし、鼻でうまく呼吸ができなくなり、いびきをかいてしまうのです。
病気
実は病気の影響でいびきをかくことがあります。
特に気管虚脱によるいびきは注意が必要です。気管虚脱は空気を出し入れする気管が押しつぶされることで、正常な呼吸ができなくなる病気です。悪化すると呼吸困難を引き起こすおそれがあります。
他にも、鼻腔内腫瘍によっていびきをかくケースがあります。鼻の中に腫瘍ができてしまうと、空気の通り道をふさいでしまい、いびきをかきやすくなります。同時に出血や膿のような鼻汁が見られたら、鼻腔内腫瘍を疑ったほうが良いかもしれません。
さらに、心臓の疾患によっていびきをかくこともあります。
犬の心臓病の中でもっとも発症率が高い「僧帽弁閉鎖不全症」になると、僧帽弁がうまく働かなくなり、左心室から左心房への血液の逆流が起きます。この影響で左心房が肥大化し、気管支が圧迫されていびきをかきやすくなります。
犬のいびき対策
態勢を変えてあげる
仰向けなど決まった態勢になるといびきをかいてしまうのでれば、態勢を少し変えてあげましょう。呼吸がしやすい態勢にすることでおさまるケースも多いです。
肥満を解消する
コロンとした姿もかわいいですが、肥満はいびきだけでなく、さまざまな病気を引き起こしやすくなります。適正体重よりだいぶ重いかな…と思ったら、1日の摂取カロリーをしっかり管理し、運動も欠かさず行うようにしましょう。
環境を改善する
花粉やハウスダストと言ったアレルギーの原因になるものが室内にあると、なかなか鼻づまりが解消されません。そのため、空気清浄機などを使用して、室内を清潔に保つようにしてください。
喫煙者の方は、できる限り愛犬の近くでたばこを吸わないようにしましょう。
こんないびきに要注意
飼い主さんとしては、愛犬のいびきが放っておいても問題ないいびきなのか、すぐにでも獣医さんに相談したほうがよいいびきなのか、気になりますよね。目安として、以下に該当する場合はかかりつけの動物病院を受診してみましょう。
- 突然いびきをかき始めた
- いびきが日に日に悪化している
- いびきの音がかなり大きい
- いびきの回数が増えた
- いびきが苦しそう
まとめ
短頭種を飼っていて、子犬の頃からいびきをかいているのであれば、あまり問題視する必要はありませんし、花粉などで鼻づまりになり、一時的にいびきをかいている場合も、そこまで神経質になることはありません。しかし、苦しそうないびきや大きな音のいびきを突然かいた場合は、病気のサインかもしれません。病気を早期に発見するためにも、気になったら動物病院を受診するようにしてください。
犬の家&猫の里 編集部
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