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ワンルームでも猫は飼える?飼う際の注意点とポイントを紹介します
動物を飼うとなると、それなりにスペースが必要になる場合が多いですよね。
では猫の場合はどうなのでしょうか。
ワンルームという限られた空間の中で飼育しても問題はないのでしょうか。
この記事では、そんな疑問を解消すべく、ワンルームで飼育する際のレイアウトのポイントや注意点などをご紹介します。
猫の飼育には広さよりも高さが大事
猫を狭いワンルームで飼育しても大丈夫なのかな…と思うかもしれませんが、猫の室内飼育には広さよりも高さの方が大事だと言われています。
犬は平面で生きる動物なので、体の大きさに合わせてそれなりにスペースが必要です。しかし、猫の場合は立体的に動くことが可能であり、高いところに登ることが好きなので、広さよりもむしろある程度高さがあることが大切なのです。
猫にとって快適な住空間とは
日当たりが良い
猫は日の光を浴びることで、体を温めたり、微生物から皮膚を守ったりしています。
さらに、日光浴を行うことでセロトニンという神経物質が分泌されるので、ストレスの解消にもつながると言われています。
このように、日光浴にはさまざまなメリットがあるので、猫は日当たりの良い場所を好みます。
静か
多くの猫は大きな音が苦手です。
大きな音が鳴ることで、単純にびっくりするというのもあるのですが、インターフォンがなったら知らない人が来た、というように音に付随して嫌なことが起こると、より一層苦手になってしまうようです。
繊細な猫は大きな音によってストレスを感じてしまうので、ストレスを少しでも軽減してあげたいのであれば、静かな環境を選ぶようにしましょう。
2階以上の部屋を選ぶと、外からの騒音が軽減できるだけでなく、野良猫がベランダに来る心配もないのでおすすめです。
運動できるスペースがある
猫は犬に比べると運動量は少ないですが、やはり体を動かせるスペースがないと運動不足からストレスを抱えてしまいます。
上下運動できる場所や直線で走れるスペースがあると、室内でも適度な運動ができるので、心身共に健康な状態を保つことができます。
ワンルームで飼う際のレイアウトのポイント
人間用トイレに猫のトイレも置く
ワンルームで猫を飼うと、トイレの置き場所に悩む飼い主さんもいると思います。
排泄物はニオイが強いので、置き場所を間違えると、家中が臭くなってしまいます。
そこでおすすめなのが、人間用のトイレに猫のトイレも置くというレイアウトです。
部屋の中にトイレの置き場所を確保しなくても良いので、部屋を広く使うことができます。
さらに、ほとんどの人間用のトイレには換気扇が設置されているので、常に作動させておけばニオイが気になりません。
トイレであれば、散らばった猫砂の掃除や排泄物の処理がしやすいといったメリットもあります。
静かな場所に寝床を作ってあげる
警戒心が強い猫は、人通りが多い場所やうるさい場所ではゆっくり寝ることができません。
そのため、部屋の中でも特に静かな場所に寝床を作ってあげましょう。
どこに設置してあげたら良いのかわからない、もしくは寝床を作ったのに入ってくれない、という場合は、猫が普段どこでうたたねしたり、リラックスしたりしているのか観察してみましょう。
部屋の中にお気に入りポイントがあるはずなので、そこに寝床を作ってみてください。
猫のお気に入りの場所は季節によって変わることもあるので、複数か所作っておくと良いでしょう。
窓側にキャットタワーを設置する
キャットタワーの設置場所としておすすめなのが窓側です。
猫は高いところから周囲を見下ろすのが好きなので、窓側に高さのあるキャットタワーを設置してあげれば、外の景色や近くを通る人などを眺めることができます。
また、窓側であれば日差しも入ってくるので、日光浴にも最適です。
階段状に家具を配置する
猫が大好きな上下運動をさせてあげるためにも、キャットタワーはあった方が良いですが、ワンルームだとスペースに余裕がない…という方も多いと思います。
そういう場合には、高さの異なる家具を階段状に配置してみましょう。
カラーボックスや収納棚を活用することで、即席のキャットタワーを作ることができます。
ただ、家具をキャットタワー代わりにする際に注意してほしいのが強度です。
キャットタワーは猫が上ることを想定して作られたものなので、強度や安全性が確保されています。
しかし、一般的な家具の場合はそうではないので、できる限り強度があるもの選んであげてください。
オシャレな爪とぎを置く
猫は爪の手入れやマーキング、ストレス発散をするために、爪とぎを行います。
爪とぎは猫の習性ですので、部屋を傷つけてほしくないがために、しつけでコントロールするというのは難しいです。
借りている部屋をできる限りきれいな状態で保ちたいのであれば、しっかりと爪とぎができる場所を用意してあげましょう。
あまり無骨な爪とぎは置きたくない…ということであれば、デザイン性にこだわってみてはいかがでしょうか。
最近ではインテリアとしても使えるようなオシャレなものや可愛らしいものもたくさんあります。
中にはキャットタワーと一緒になっているものもあるので、部屋の雰囲気やスペースを考慮した上で最適なものを選びましょう。
ワンルームで飼育する際の注意点
危険な場所には立ち入れないようにする
ワンルームの場合、お風呂やキッチン、トイレがすべて同じフロアにあり、距離も近いので、簡単にいろいろなところに侵入することができてしまいます。
室内で特に注意したいのが水回りです。
水回りは猫の興味をひくものが多く、事故が起きやすい場所です。
洗濯機の中に入ったはいいけど出られない、水を張った浴槽に落ちて溺れる、漂白剤や洗剤のボトルを倒して舐めてしまう、などの事故が想定されますので、危険な場所には立ち入れないようにしてください。
具体的な対策としては、洗面所に扉がある場合は、閉めて入れないようにしましょう。
扉がない場合は、洗濯機や浴槽、トイレの蓋を必ず閉めてください。
洗面所にお風呂を洗う洗剤や薬品が入っている棚がある場合は、チャイルドロックのようなものをつけるようにしましょう。
事故やケガにつながるようなものは出しておかない
ワンルームに限った話ではありませんが、猫を室内で飼育するのであれば、誤飲やケガにつながってしまうようなものはすべて手の届かないところに片づけるようにしましょう。
ヘアゴム、丸めたティッシュペーパー、ビニール袋など部屋に放置しておくと、遊んで口にしている間に誤飲してしまうこともあります。
他にも、紐がついたおもちゃや小さいおもちゃも、愛猫がひとりで遊んでいると誤飲につながることもあるので、そういったおもちゃを使うのは、飼い主さんと一緒に遊ぶときだけにしましょう。
簡単に脱走できないようにしておく
猫と暮らす際に特に注意しなければいけないのが「脱走」です。
外への好奇心から、ドアや窓をちょっと開けたすきに脱走してしまうというケースは非常に多いのです。
万が一に備えて、玄関や窓には脱走防止用フェンスを設置する、猫が勝手に開けないように毎回しっかりカギを閉めるなどの対策を徹底しましょう。
まとめ
猫を室内飼育する場合、部屋の広さよりも高さが大切です。
そのため、ワンルームであっても、キャットタワーを設置したり、家具を階段状に配置したりすることで、快適に暮らすことができます。
ただ、ワンルームという限られた空間の中で飼育するとなると、レイアウトが難しいと感じる人も多いです。
そういうときには、ぜひ今回紹介したようなレイアウトを参考にしつつ、人間も猫も快適に過ごせるよう空間作りを行ってみてください。


犬の家&猫の里 編集部
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