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ミックス犬の寿命はどのくらい?純血種より長い?短い?
ここ数年で人気が出てきたミックス犬ですが、みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
少し前までは、ミックスと聞くと雑種と思う方が多かったですが、正式な犬種同士をかけ合わせることで生まれるのがミックス犬です。
またこのミックス犬は大変人気が高く、テレビ・メディアでも度々取り上げられています。
しかし、ミックス犬の寿命についてはあまり知られていません。
今回はミックス犬の寿命が純血よりも長いのか、短いのかなどご紹介していきたいと思います。
もくじ
ミックス犬の寿命は短い?長い?
ミックス犬の基本的な寿命を知る上で、最も参考になるのは親犬の寿命です。
寿命が短い大型犬の親の場合、やはり寿命が短くなる傾向があります。
一般的にミックス犬は寿命が長いとされてることが多いですが、逆に短いという説もあります。
その理由は、生まれつき身体が弱く、長生きできないというケースがあるからです。
健康な個体に関しては長生きする傾向が強い反面、長生きできない個体の割合も純血種よりも高くなっています。
そのため諸説生まれることになりました。
ミックス犬の平均寿命
ミックス犬の平均寿命は一般的に「13歳前後」と考えられています。
また、一般社団法人ペットフード協会が実施した「令和元年 全国犬猫飼育実態調査」では、2019年における犬の平均寿命は14.44歳です。
中でも超小型犬の平均寿命は15.67歳と比較的長い傾向にあります。
一方、小型犬の平均寿命は14.62歳で、中・大型犬の平均寿命は14.02歳とされています。
大型犬になるほど、寿命が短い傾向にあるのがわかります。
ミックス犬は病気をしにくい?
ミックス犬は純血種に起こりやすい遺伝的な病気になりにくいという面では本当かもしれません。
ミックス犬は違う犬種の両親から生まれるので、純血種に起こりやすい遺伝的な病気になりにくい傾向があります。
例えば、ミニチュアダックスフンドは胴体が長いことから、ヘルニアなどの病気が多いですし、ダルメシアンは尿路結石になりやすいといわれています。こういった理由で、純血種特有の病気になる話はよく聞きます。
しかし、ミックス犬はそんな病気の遺伝子を半分しか受け継がないことになるので、純血種同士の子犬よりも遺伝的な病気に強いと言えるでしょう。
寿命が長いミックス犬は?
ミックス犬の基本的な寿命を知る上で、最も参考になるのが親犬の寿命です。
例えば、チワプーというミックス犬の場合、寿命がとても長いといわれています。
トイプードルとチワワという比較的長生きをする犬種ですので、その子であるチワプーは長生きの傾向が強いといえます。
マルチーズとトイプードルの子、マルプーでも同様です。
寿命が短い大型犬が親犬の場合、やはり寿命が短くなる傾向があります。
ただし、ミックス犬というのは多くが小型犬ですので、よほど大きな犬種でない限り、極端に寿命が短くなることはありません。
長生きしてもらうためのポイント
ミックス犬に長生きしてもらうためには、人間と同じく食事・運動など飼い主さんの環境づくりが大切です。
飼い主さんの育て方次第で、元気で長生きする可能性も十分あります。
ここでは、ミックス犬に長生きしてもらうためのポイントを紹介しましょう。
ドッグフードをしっかり食べさせる
ドッグフードは、「総合栄養食」と書かれたフードを選ぶようにしましょう。
「総合栄養食」と書かれたフードと、水さえあれば生きていけるといわれるくらい、栄養バランスが計算されています。
愛犬の年齢や体型に合わせて選べるのはもちろんですが、最近ではアレルギーやダイエットに適したものなどバリエーションも豊富になっています。
自分の飼っているミックス犬のタイプを把握し、最適なフードを与えましょう。
肥満にならないように注意する
ミックス犬だけではありませんが、フードのあげすぎからくる肥満は万病の元になります。
肥満対策にはバランスの取れたフードを選びましょう。
「良質なタンパク質」「グレインフリー(穀物不使用)」「合成添加物不使用」などを選ぶことで、体型維持が期待できるでしょう。
適度な運動
健康維持にとても大切なのが、室内飼いにすることで問題になるのが運動不足です。
散歩など日常的に行うのはもちろん、室内でもおもちゃで遊んであげることで運動不足を解消してあげましょう。
ミックス犬を飼う際のポイント
ミックス犬はそれぞれの犬種特有の持ち味を持っています。
また、性格・体格なども特徴が出てくるでしょう。
そういったところでミックス犬を飼う際のポイントがいくつかあるので紹介していきましょう。
性格を見極めた上でしつけをする
ミックス犬は見た目や性格に個体差が出やすいのが特徴です。
警戒心が強いといわれている犬種のミックス犬でも社交的な子が生まれる場合もあり、その逆になる可能性もあります。
「チワプーだからこういうしつけ」、「チワックスはこういうしつけ」などというマニュアル的なものはなく、個々の性格に合わせたしつけの方法を探していくのが大切です。
可能であれば、子犬を引き取る前に両親の性格を聞いておくと参考になるかもしれません。
小型犬であっても散歩を欠かさない
人気のミックス犬は小型犬同士の掛け合わせが多いので、必然的にミックスでも小型犬が多くなってきます。
「ミックス犬でも小型犬だから散歩はしなくていい」と思う方もいますが、小型犬でも大型犬でも毎日適度な散歩は必要です。
毎日家の中にいると外に出たくなるのは犬も同じです。
1日1回15分程度でも構わないので、外に出て気分転換させてあげましょう。
犬は散歩することで、運動不足を解消するだけではなく、他の犬や人間とコミュニケーションを通して社会性を身につけています。
特に小型犬は警戒心の強い子が多いので、なるべくたくさんの経験をさせてあげて社会性を身につけることが大切です。
犬種によってトリミングが必要
ミックス犬であっても、掛け合わせている犬種によって、トリミングが必要な子もいます。
例えばトイプードルのミックス犬であれば、定期的なトリミングをしてあげなければいけません。
スムースコートチワワなど、トリミングが必要ない犬種同士のミックス犬であれば、日々のブラッシングのみで構いません。
どの犬種が掛け合わされているのかによって必要なお手入れも変わってくるので、引き取り前にペットショップの店員さんやブリーダーに確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ミックス犬が純血種より丈夫で長生きとは限りません。
場合によっては純血種の遺伝病に着目して注意する必要もあります。
しかし、病気のリスクが半減することもあるのがミックス犬です。
何よりも、飼い主さんが気にかけて、元気に育ててあげることがとても大切です。
飼い主さんの愛情があれば、どんな子でもきっと最高の一生が送れるでしょう。
犬の家&猫の里 編集部
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