猫を飼い始める際に、決めなくてはならないのがトイレの設置場所です。どこに設置すれば良いのか悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。

最適な場所を選んだ上で、愛猫が使いやすいトイレを設置したいところです。

この記事では、猫トイレを設置する際の場所やポイント、不満のサインについて、解説していきます。

快適で健やかな暮らしのためにも、愛猫に合ったトイレ環境を作っていきましょう。

猫トイレの設置に適した場所

トイレを設置する場所として、いつも一緒に過ごしているリビングをおすすめします。トイレが汚れていたら、すぐに片付けることができるからです。また、愛猫の排泄に関する異変を察知しやすいのが利点です。

では、どのような場所が猫トイレの設置に適しているのでしょうか。

静かで人の出入りが少ない

猫トイレを設置するなら、静かで人の出入りが少ない場所を選びましょう。

猫は繊細な動物で、人目を気にします。人の出入りが多く、頻繁に人が行き来する場所では、人や物音が気になってしまい、ゆっくり排泄することができません。

周りに気兼ねせず、落ち着いて用を足せるような場所を選んでください。

風通しが良い場所

風通しが良く、臭いがこもらないことも、猫トイレの設置する上で大切です。

トイレは設置場所によっては、排泄物の臭いがこもりやすくなります。排泄後、すぐに換気ができる場所なら、臭いも気になりにくいです。

一人暮らしの場合

マンションなどでの一人暮らしの場合、なかなか条件に適した場所を選ぶのは難しいです。以下の中で、使えるスペースを活用しましょう。

• ・人用トイレ
• ・リビング
• ・お風呂

トイレやお風呂は掃除がしやすく、換気扇があるので匂いがこもりにくいです。玄関は来客があったときに粗相する心配があります。

リビングの一角に設置する場合は、人目を妨げるための対策として、段ボールなどでトイレをカバーするなどしてみてください。

猫トイレの設置に向かない場所

一方で、猫トイレの設置に向かない場所とはどんな場所なのでしょうか。

玄関・廊下

玄関や廊下に、猫トイレの設置するのはできるだけ避けましょう。

人が出入りする玄関は、ドアの開け閉めで外気が入るため、温度変化があります。来客時の話し声や物音などは、猫にとってストレスです。

また温度管理しにくい廊下は、冬場は寒さを感じやすいです。人の往来や出入りが少ない場所に設置するようにしてください。

洗面所・キッチン

洗濯機などがある洗面所や料理をするキッチンは、様々な生活音がする場所です。

愛猫が物音を気にして嫌がるだけでなく、衛生上の観点からも設置場所には適しません。
できるだけ物音が少ない、静かな場所の方が愛猫も安心して排泄できます。

クローゼット・押し入れ

風通しの悪いクローゼットや押し入れは、臭いがこもりやすいです。家の設計上、出入り口を作ったクローゼットにトイレを設置しているケースもありますが、臭いがこもりやすいため、おすすめしません。

猫のトイレ設置のポイント

猫トイレを設置するときは、次のようなポイントを押さえておくと良いです。

体を隠すことができる

猫の習性を考慮した、体や顔が隠れる猫トイレを設置すると良いです。難しい場合は、衝立や布などを使って目隠しを作れば、愛猫も人目を気にせず、落ち着いて排泄できます。

暗くて狭い場所を好む猫の習性を考慮して、トイレの環境も整えることがポイントです。
愛猫が快適に排泄できる理想の置き方を探してみてください。

猫トイレラックは、クローズドな空間で愛猫が排泄できるので、おすすめです。お部屋のインテリアや収納としても活用できます。

入りやすさ

猫トイレは入りやすさも大切です。

猫トイレは、高いところや足場の悪い場所に設置しないようにしてください。トイレに深さがあると、高い位置に入り口があるため、愛猫が入りにくくなることがあります。

シニア猫のトイレは、入りやすいようにスロープなどを活用するなど工夫してみてください。

トイレ容器の大きさ

体長の1.5倍くらいの大きさのトイレ容器がベストです。トイレの中で猫が方向を変えられる十分な広さや深さがあるものを選んでください。

トイレ容器のサイズは、愛猫の成長に合わせて変えていく必要があります。

清潔に保つ

トイレを掃除せずに長い間そのままにしていると、愛猫がトイレで排泄しなくなってしまうことがあります。トイレが汚れていたら、こまめに取り除き、綺麗に保つよう心がけてください。

トイレに不満があるサイン

猫がトイレに不満がある場合は、次のような様子が見られることがあります。トイレの設置場所を含めて見直すことが必要です。

トイレの縁に足をかけて排泄する

トイレの縁に足をかけて排泄するときは、トイレを嫌がっているサインです。

汚れたトイレで足を汚したくない、好みの猫砂でないなど、何かしら愛猫が嫌がる理由があります。

排泄後に猫砂をかけずに出てくる

トイレを不快に感じていると、排泄後に猫砂もかけずに、一目散に出てくることがあります。トイレにいるのも嫌で、早く出たい気持ちの表れだといえるでしょう。

この場合、愛猫がトイレを不快に感じる要因を取り除く必要があります。

ひっかくようなしぐさをする

猫砂やトイレの容器が気に入らないと、空中で手足を動かすことがあります。

猫砂には種類があり、好む砂は猫によって異なります。排泄後に砂かきを多めにしているようなら、砂を気に入ったサインです。色々な猫砂を変えて試してみてください。

トイレ容器は、適切な大きさや深さであるか、猫が入りにくくないかなど、使用感をチェックしてみましょう。

壁やトイレの縁をひっかく

壁やトイレの縁をひっかくときも、注意する必要があります。

本来は猫砂をかきたいという気持ちから見られる代替行動です。猫砂の量は適切か、砂の感触に問題はないかなどチェックしてみてください。

トイレは複数必要？

猫トイレは、飼っている猫の数に加えてもう1つ必要です。1匹なら猫の数＋1つ、多頭飼いしているなら＋2～3つが目安となります。

別のトイレを設置する際は、普段使用していた方のトイレを新しい場所に設置するようにしてください。

まとめ

猫の習性や性格を考慮した場所に、猫トイレを設置することが大切です。また、置き場所だけでなく、置き方も工夫する必要があります。

設置するポイントを参考にしながら、愛猫に合う形のものを探してみてください。トイレに不満があると、しぐさや行動に現れます。愛猫の不満の原因を取り除き、トイレ環境を再度見直してみましょう。

愛猫の視点に立って、好みなどを考慮したトイレ環境を作ることがポイントです。愛猫の気持ちに寄り添いつつ、色々試してみてください。愛猫がストレスなく、スムーズに排泄できるように、トイレ環境を整えましょう。