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ベランダを愛犬の遊び場するのは危険!気を付けたいポイントと飼育について
ペット可のマンションやアパートが増えてきていますね。室内飼いの犬にとって、半屋外スペースのベランダは遊び場になりやすい場所です。ですが、ベランダは危険が多く、愛犬の遊び場としてはあまりおすすめできません。
この記事では、ベランダの注意点や安全対策について、解説していきます。愛犬の身の安全を確保し、近隣への影響も考慮した上で、マナーを守って飼育しましょう。
ベランダの注意点
愛犬にとってベランダは、外の空気が吸える場所であり、気分転換ができるなどのメリットがあります。ただし、愛犬をベランダに出す際は、排泄物の臭いや鳴き声などが元で近隣トラブルになる可能性や、転落や脱走など愛犬の安全性も考えることも必要です。
ベランダでの排泄
ペットに関する近隣トラブルで多いのが、排泄物の臭いです。
犬の中には、室内でトイレをすることを嫌がり、外でしか排泄をしない子もいます。ベランダは判屋外スペースなので、お散歩気分でトイレをする習慣がついてしまうかもしれません。
アパートやマンションなどの集合住宅は、衝立で仕切られているベランダが多いです。愛犬が排泄したことに気づかずに放置していると、お隣にも排泄物の臭いが漂ってしまいます。近隣への迷惑になるので、愛犬をベランダに出す際は、排泄物の処理に気をつけてください。
ベランダで吠える
好奇心旺盛な性格や、警戒心の強い犬の場合は、鳴き声にも注意が必要です。
ベランダから外の景色を見ている愛犬が、通っている人や犬に向かって、吠えてしまうことがあります。通行人や近隣住民の中には、犬が吠えることを快く思わない人もいます。
また、犬が苦手な方の場合は、通る度に恐怖心を感じさせてしまうかもしれません。特に吠え癖のある子の場合は、ベランダに出すのは避けた方が無難です。
転落の危険性
愛犬をベランダに出していて最も怖いのが、転落事故です。
ベランダの壁は高さがあるので、心配いらないと思っている飼い主さんも多いですが、油断してはいけません。
室内飼いの愛犬は、運動不足になりやすく、ストレスを溜めやすい環境にいます。そのため、普段溜め込んだ本能を一気に発揮することで、ベランダの壁も軽々飛び越えてしまうことがあるのです。
2階以上のベランダであれば、ケガを負ってしまう可能性があります。体が大きな子や跳躍力のある子は、要注意です。
脱走する可能性
ベランダがある場所は、家庭によって異なります。2階よりも高さのない1階のベランダの場合、愛犬が過ごすには安全だと感じるかもしれません。確かに転落する可能性はありませんが、脱走してしまう確率が高いです。
少し歩くと道路に出る位置に住まいがある場合、脱走したあと事故に遭う恐れもあります。愛犬が自由に動けるように長めのリードを使用するなどして、行動制限しすぎずに、脱走を防ぐ方法を取ると良いです。
ベランダの安全対策方法
日常の窓の開閉や換気の際に、愛犬がベランダに出てしまうこともあります。普段ベランダを使用しない場合でも、ベランダに愛犬が出ることを想定して、あらかじめ安全対策をしておくと安心です。
観葉植物は片付けておく
ベランダに観葉植物を置いている場合は、部屋の中の犬が届かない位置に置くようにしてください。
植物を誤って倒してケガをする心配があります。それだけでなく、観葉植物の中には、犬の体に害になるものも多いです。
愛犬が好奇心から植物の葉を食べてしまう可能性もあります。犬に害のある植物としてチューリップやアサガオは知られていますが、アロエやポトスも犬にとって危険な植物です。
床などの低い位置に置いている観葉植物は片付けておきましょう。
隙間は塞いでおく
所々に隙間のあるデザインのベランダもあります。隙間が空いていると、犬はそこから顔を出して外を見ようとするかもしれません。
体のサイズが大きな大型犬であれば、それほど問題ないのですが、小型犬の場合は隙間から落下してしまう危険があります。
隙間の大きさにもよりますが、空いている隙間は塞いでおくと良いです。事故を未然に防ぐことができ、愛犬を危険から守ることができます。
転落防止ネットの設置
万が一のために、転落防止ネットを設置しておくのも有効です。
ネットの素材は、愛犬が噛みちぎってしまわぬよう、強度の高いものを選ぶようにします。設置する場合、ひもで結びつけるだけでは不十分です。犬が力づくで外してしまう可能性があります。
結束バンドなどを用いて、ネットが外れにくいように設置してください。
踏み台になるものは撤去する
ベランダに踏み台になりそうな、椅子やテーブルが置いてあれば撤去してください。
ベランダに出た愛犬が、外を眺めようとして、置いてあるものを踏み台にしてしまうことがあります。愛犬が身を乗り出せば、ベランダから転落する恐れがあり、とても危険です。
踏み台になるようなものはベランダに置かず、必要なときだけ持ってくるようにしましょう。
ベランダで犬を飼うのは絶対NG?
ペット可のマンションやアパートの場合、ベランダで犬を飼うことは絶対NGとはいえません。ですが、ペットの飼育を巡るトラブルも少なくありません。愛犬をベランダで飼う際は、臭いや鳴き声、毛や汚れといった問題があります。
一般的にマンションやアパートのベランダや廊下は、共有部分として扱われています。入居者はその共有部分を使用できる権利はありますが、入居者のものではないのです。
ベランダは屋外なので、トイレやブラッシングをする飼い主さんもいます。ですが、トイレは臭い、ブラッシングは抜け毛の問題のより、ご近所とのトラブルの引き金になる場合が多いです。臭いや抜け毛が、他の家の網戸や洗濯物についてしまうこともあります。
また、ペット可の住居であっても、ベランダに出すことを禁止している場合もあります。ペットの飼育の詳細については、入居時の説明や契約書に記載されていることが多いです。
しっかり確認した上で、規約を守って飼育しましょう。
また、ベランダは狭く限られたスペースで、犬を飼育するには不向きな場所です。中型犬や大型犬は自由に動くことができず、行動を制限されるため、ストレスに感じてしまいます。
犬を飼育するなら、寝床やトイレなども設置するため、ある程度広さも必要です。犬は静かでリラックスできる場所を好みます。また、ベランダは雨風が当たる場所で、室内に比べて、衛生環境も悪いです。
住まいの場所によっては、ベランダは愛犬にとって落ち着かない場合もあります。愛犬が快適に過ごすためにも、基本的には室内で飼育するのが望ましいでしょう。
まとめ
愛犬を飼育する際、ベランダでは排泄物や鳴き声、転落や脱走などに注意しましょう。
また、窓の開閉時や換気する際に、愛犬がベランダに出てしまうこともあります。あらかじめ観葉植物や踏み台になりそうなものは撤去しておき、転落防止ネットを設置するなど対策をしておくと、安心です。
近隣への影響を考えると、ベランダで犬を飼育することはおすすめできません。ペット可の住居であっても、ベランダに出すことを禁止している場合もあります。
室内飼いの場合、どうしてもストレスが溜まって、ベランダに出たがる愛犬も多いかもしれません。飼い主さんも気分転換にと出してあげたい気持ちも分かります。
まずは飼い主として、周りへ迷惑がかからないよう愛犬を管理することが大切です。
愛犬との暮らしの中で、しっかり散歩の時間を取る、ドッグランに連れていき、存分に遊ばせるなど、効果的にストレスを発散させてあげてください。
日頃から愛犬の要求や気持ちを満たしてあげるように努め、できるだけ愛犬をベランダへ出さないように心がけましょう。


犬の家&猫の里 編集部
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