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餌を噛まずに食べてしまう犬の早食いの注意点と対策について

2021.11.29
                     

餌を噛まずに食べてしまう犬の早食いの注意点と対策について

愛犬が餌を噛まずに飲み込むように食べていると、飼い主さんは「きちんと消化されているのか」、「胃腸に問題はないのか」と心配になりますよね。ですが、犬が噛まずに食事をすることには理由があります。

そこでこの記事では、なぜ犬は噛まずに餌を食べるのか、丸呑みや早食いの注意点と対策について解説していきます。愛犬が健康的で元気な生活を送れるように、飼い主さんは適切に対処していきましょう。

犬は噛まないで餌を食べるのが普通

私たち人間は幼い頃から「よく噛んで食べるように」と、しつけられてきたものです。しかし犬は、食べ物を噛まずに飲み込むように食べます。

犬が噛まずに食べる行動は、本能的な習性によるものなので、あまり心配いりません。むしろ、犬にとっては普通のことです。

犬が野生動物として生きていた頃は、狩りをして仕留めた獲物を他の動物や仲間に取られないように、急いで食べなくてはなりませんでした。厳しい生存競争で勝ち残るための術だったといえます。ペットとして飼われるようになった今でも、素早く食べ物を口に入れ込む習性が残っているのです。

また、人間はよく噛むことで、アミラーゼと呼ばれるでんぷんを分解する消化酵素が分泌されます。しかし、犬の唾液にはアミラーゼが含まれておらず、胃から消化が始まります。そのため、犬は噛んで食べる「咀嚼」の必要がありません。犬の体は、噛まずに食べたとしても、きちんと消化される仕組みになっているのです。

歯の構造が噛まない理由

犬が噛まずに食べるのは、歯の構造が関係しています。

肉食動物である犬の歯の構造は、人間のものと大きく異なります。犬の歯は、生肉を引きちぎるための犬歯や引き裂くための烈歯など、全て尖った形をしています。雑食である人間のように、臼歯をすりつぶす目的で使いません。

前歯や前臼歯は、ものを運ぶために使います。犬の歯や顎の作りは、食べ物を噛むことには適しておらず、そもそも噛む習性が備わっていないのです。つまり、犬は食べたものをそのまま飲み込む仕様になっており、噛まずに食べることに問題はないといえます。

おやつの丸呑みは注意!

犬はごはんだけでなく、おやつも噛まずに丸飲みすることが多いです。

愛犬のおやつの選び方も大切なポイントです。犬が丸飲みしたとしても問題のない大きさのものを与えるようにしましょう。小さめサイズの噛むおやつなら、そのまま与えてもOKです。

ある程度大きさのあるものは、できるだけ愛犬が食べやすいサイズにカットしてあげてください。おやつによっては、丸飲みしたときに喉に詰まらせる原因になります。重大な事故を引き起こしかねないため、気を付けましょう。

特にがっつきやすい性格の愛犬へのおやつは、丸呑みすることを前提に、愛犬の体格に合うものを与えましょう。

おやつだけでなく、愛犬のおもちゃにも注意してください。甘噛みしながら、飲み込んでしまう危険があります。おもちゃは愛犬が飲み込めない大きさで、安全なものを用意しましょう。

愛犬に心配な行動が見られる時は獣医師さんに相談してみましょう。

丸飲みして吐くのは大丈夫?

愛犬が食べ物を丸飲みしたあとに吐くと、飼い主さんは心配になるかもしれません。ですが、心配いらないケースがほとんどです。

急いで食べると、フードの塊が喉に詰まって吐き出すことがあります。飲み込んだあとにすぐ吐き出す行為は、珍しいことではありません。胃に到達する前に、吐き出してしまうことがあるのです。

吐き出すことは犬の体に負担をかける行為です。胃液が逆流することで、食道の粘膜が荒れて炎症を起こすことあります。

できるだけ、犬が丸飲みしたものを吐き出すことがないように、飼い主さんが食事やおやつの与え方を工夫してあげることが大切です。

また、病気による症状や誤飲により、吐くことも考えられます。念のため、吐しゃ物を確認しておきましょう。頻繁に見られるようなら、獣医師さんに診てもらいましょう。

早食いは注意が必要

早食いをすると、食べ物を喉に詰まらせるだけでなく、食べ物と一緒に空気をたくさん飲み込みやすくなります。空気を多量に飲み込むと、胃捻転を発症しやすくなるため、注意が必要です。

胃捻転とは、胃に大量のガスが発生して膨らみ、胃が捻じれてしまう疾患です。症状が進行すれば、命に関わる危険があります。

胃捻転の症状には、以下の症状が見られることがあります。

  • ・吐きそうで吐けない様子。
  • ・大量のよだれが出ている。
  • ・呼吸が浅く粗い。
  • ・ぐったりして元気がない。
  • ・お腹がパンパンに張っている。

気になる症状があれば、すぐに獣医師さんの診察を受けましょう。

早食いの対策方法は?

犬にできるだけ早食いさせないように対策をすることも大切です。では、どのような対策ができるのでしょうか。具体的な対策について、見ていきましょう。

早食い防止用のエサ皿を使う

早食いしてしまう愛犬には、早食い防止用のエサ皿を使用すると効果が期待できます。使い方は通常のエサ皿と変わりません。

エサ皿の内部に凹凸や仕切りがあり、食べにくい仕様になっています。愛犬がフードを食べるのに時間がかかるため、がっついて食べられず、早食い防止に繋がるのです。

種類や大きさも豊富にあるため、愛犬の体格や相性の良いものを選んで、トレーニングしましょう。

フードをふやかす

フードをぬるま湯でふやかしてあげると、早食い防止になります。ふやかすことで、フードは気に食べづらくなります。喉の詰まりも予防することができるため、子犬や老犬の食事にも適しています。

フードが水分を含むことで、消化されやすくなり、胃腸の負担を減らすことができます。水分量を調節して、愛犬の好みに合わせた固さにしてあげましょう。

食事の回数を増やす

食事を小分けにして与えることも、早食い対策になります。

空腹感がストレスとなり、がっついて食べてしまうのかもしれません。そのような場合は、食事を数回に分けることで、空腹感を和らげることができます。

全体の量は変えずに、1回分の量を減らし、数回に分けて与えてみてください。

愛犬の食事の様子や普段の行動を見て、食事の回数や量を決めましょう。また、ストレスが溜まっているようなら、愛犬と遊ぶ時間を作って、発散してあげると良いです。

食事環境を分ける

多頭飼いされている犬は、食事を取られないようにと、早食いになる傾向があります。

その場合は、ゲージで食事スペースを分ける、食事の時間を分けるなど、それぞれがゆっくり食べられる食事環境を作るようにしましょう。

愛犬が落ち着いて食べられると理解すれば、食事の様子にも変化が見られるかもしれません。

炭水化物を消化できないは本当?

犬が炭水化物を消化できないということはありません。
人間の場合は、唾液に含まれるアミラーゼによりデンプンは分解されます。犬の唾液にはアミラーゼが含まれていませんが、摂取したでんぷんの多くは小腸で消化吸収しています。

犬はドッグフードに含まれている炭水化物のほとんどを消化することが可能です。ドッグフードの主成分であるデンプンは、加熱処理してアルファ化されることで、吸収されやすい形になっているのです。

肉や魚などのたんぱく質に比べると、炭水化物はやや消化に時間がかかります。炭水化物の中でも、米や小麦は消化されやすいですが、豆やとうもろこしには多糖類が含まれているため、消化されにくいです。

愛犬のお腹の調子が優れないときは、ドッグフードの内容物をチェックしてみましょう。炭水化物は、食物アレルギーの原因となることもあります。炭水化物の種類を確認し、原因となるものが含まれていないフードに代えてみることを検討してみてください。

まとめ

一般的に犬は食べ物を噛まずに飲み込んで食べるものです。犬が狩りをして生きていた時代からの本能的な習性でもあり、人間と歯や顎の構造が異なることも理由として考えられます。

犬が噛まずに食べることによる丸呑みや早食いは、犬の体に害が及ぶことがあります。フードやおやつの与え方を工夫する、必要な対策を取ることで、緩和させることが可能です。愛犬が健やかに毎日を過ごせるように、飼い主さんができるケアや対策を取り入れていきましょう。

もくじ

この記事の監修者

ペットショップ 犬の家&猫の里

犬の家&猫の里 編集部

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