子犬・子猫とのライフステージを全面的にサポートするお店です。

コラム・豆知識

注目のワンちゃん、ネコちゃん

1番見られている子の画像
2番見られている子の画像
3番見られている子の画像
4番見られている子の画像
5番見られている子の画像
6番見られている子の画像
7番見られている子の画像
8番見られている子の画像
9番見られている子の画像
10番見られている子の画像
予防

気を付けたい猫の早食い対策について

2022.03.06 2024.03.07

愛猫がごはんを美味しそうに食べている様子は、微笑ましいですよね。しかし、食事にがっつく早食いは、猫にとってデメリットも多く、体への負担が心配です。

この記事では、猫が早食いをしてしまう原因とリスク、対策方法について、解説していきます。

愛猫の健康のためにも、飼い主さんができることを実践してみてくださいね。

猫が早食いしてしまう原因

猫が早食いをする原因には、本能や習性によるもの、体の構造上などがあります。それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

野生の本能によるもの

猫が早食いしてしまうのは、野生の本能によるものかもしれません。

猫はかつて野生で獲物を捕獲して暮らしていた動物です。自分で狩りをして仕留めた獲物を食べて生きていました。

いつも狩りが上手くいくわけではないため、食事にありつけないこともあります。
お腹を空かせた状態でいざ獲物を捉えれば、思わず食いついてしまうものです。これは猫の野生の本能的なものなので、仕方がありません。

現代の飼い猫は狩りをしませんが、野生の名残から、ごはんを出された瞬間にお腹を満たそうと、一気に早食いをしてしまう子も多いです。

横取りを阻止するため

猫は食事を横取りされないために、早食いしてしまうことがあります。

野生で暮らしていた猫は、捉えた獲物を敵に横取りされる心配があったため、急いで食事をする習性があるのです。

野良猫や地域猫から飼い猫になった子の場合は、早食いのクセが抜けない子も少なくありません。

多頭飼いしている家庭の猫も、他の猫に取られないようにと、早食いになる傾向があります。

出された食事を取られたくないという焦りと、全部自分のものにしたいという独占欲から、生じる行動です。

愛猫の食事環境を見直すようにしてみてください。

体の構造によるもの

猫の体の構造も、早食いの原因のひとつとして考えられます。

猫の歯は草食動物のように、食べ物をすり潰す臼歯がありません。尖った歯をしており、噛み砕くというよりは、噛みちぎるのに適した形をしています。

また、人間のように噛んで味わって食事をしないため、猫の味覚は発達していません。野生時代は素早く食事を済ませる必要があったため、猫の食事は丸飲みするのが基本のスタイルです。

そもそも猫の体は、食べ物をゆっくり噛んで食べる構造にはなっておらず、そのまま飲み込むのに適した構造になっています。そのため、結果的に早食いになってしまうのです。

猫が早食いをするリスク

猫の早食いは、体への負担が大きく、健康的にも良くありません。実際にどのようなリスクがあるのか見ていきます。

食べたものを吐いてしまう

猫が早食いをしてしまうと、吐き戻してしまう可能性があります。

早食いにより、ごはんと一緒にたくさん空気を飲み込んでしまうため、飲み込んだ空気と咀嚼されないフードの塊が、胃を圧迫することになるのです。

それにより、早食いしたフードが逆流してしまい、嘔吐に繋がります。

喉に詰まらせる

早食いをすると、一気にごはんを飲み込もうとするため、喉に詰まらせる恐れがあり、危険です。

喉にフードがある状態で水を飲むと、ドライフードが水を含んで膨らんでしまい、気管を塞いでしまうこともあります。

自力でフードの塊を吐き出せる若い猫ならさほど心配いりませんが、高齢猫だと上手に吐き出すことができない場合も多いです。

胃にかかる負担

猫が早食いをすると、胃に大きな負担がかかります。

食事を勢いよく食べることで、胃の中は胃液と共にガスが充満してしまうのです。

それにより、胃が大量のガスで膨れ上がる「胃拡張」や、大きく膨らんだ胃が回転して捻じれる「胃捻転」などが起こる場合があります。

食後すぐの運動は、「胃拡張」や「胃捻転」の症状が起こりやすいため、避けましょう。胃捻転は死に至ることもあるため、異変を感じたら早急に獣医師さんに診てもらってください。

肥満になりやすい

早食いは満足感を得にくいため、肥満になりやすいです。

早食いの猫は、すぐにお腹が空くため、飼い主さんに「何か食べたい」と催促するかもしれません。

しかし愛猫の要求に従って、飼い主さんがごはんやおやつを与えていると、カロリーオーバーになり、肥満に繋がります。

常に必要以上の食事を欲しがり、際限なく食べるようになってしまう可能性もあります。

食欲が旺盛な子ほど、早食いの傾向が強いです。できるだけ早食いをさせない工夫をしましょう。

猫が早食いをする場合の対策方法

様々なリスクがある猫の早食いには、防止するための対策を講じましょう。ここでは飼い主さんが実践できる、早食いの対策方法について見ていきます。

食事の回数を増やす

猫の早食いの対策として、食事の回数を増やすことは有効な方法です。

1日に与える量は変えずに、1回に食べる量を減らし、分割して与えるようにします。
かつて猫は、狩りをした獲物を複数回に分けて食べていたことから、1回の食事で摂れる量は限られており、たくさん量を必要としません。

現代の飼い猫も、本来の食事スタイルに近づけましょう。胃腸への負担を減らすことができ、早食いによる胃拡張や胃捻転、嘔吐などといった病気も引き起こしにくくなります。

フードの与え方を変える

早食い防止のために、フードの与え方を変えると良いです。

ドライフードを早食いして、喉に詰まらせたり、嘔吐したりする子が少なくありません。お湯でふやかして柔らかくした状態で与えてみてください。

水分を含んだフードを舐めながら食べるので、丸飲みしにくく、喉にも詰まりにくいです。

自動給餌機でごはんを与えるのも、早食い対策になります。一度に出るフードの量が決まっているので、一気にたくさんの量を食べる心配がありません。

他にも、遊びながら満足感を得られる猫用グッズもあります。

トリートボールは、ボールの中にフードを入れて転がすと数粒ずつフードが出てくる仕組みの猫グッズです。愛猫の肥満や運動不足の解消にもなります。

同じ仕組みのものをペットボトルで手作りすることも可能です。食事と食事の合間に補助的に使ってみてください。

早食い防止用の容器を使う

早食い防止用のフードボウルを使うのも効果的です。

容器の底に凸凹の突起がついていて、口に入るフードの量を減らすことができます。滑り止めがついているものを選ぶと、食べているときに容器が動かないので、おすすめです。

ただし、フードが食べにくくて、愛猫がストレスに感じてしまうこともあるため、様子を見ながら使用してみてください。

また、猫の食事をするときの姿勢もポイントです。食器を置く位置が低いと、かがんだ姿勢で食べることになり、食道が胃より下がり、腹部を圧迫するため嘔吐しやすくなります。

足つきボウルや食事スタンドを使用し、食事の容器の位置を高くすると良いです。早食い防止容器とスタンドがセットになったもの、陶器やプラスチックなど素材や形も種類が豊富にあります。

愛猫に合ったものや手入れのしやすいものを選んでみてください。

まとめ

猫の早食いは、野生の本能の名残や習性、体の構造が関与しています。

早食いをすることにより、体への負担などのリスクがあるため、早食いを防止するための対策が必要です。

食事の回数を増やす、フードの与え方を工夫する、早食い防止グッズを使用するなど、ライフスタイルや愛猫の好みに合った方法で、色々試してみてください。

愛猫の健康管理のためにも、落ち着いてゆっくり食事が摂れる環境作りをしていきましょう。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
飼い主さまと大切なペットを末永くサポートさせて頂きます。
日々ワンちゃんネコちゃんに対する知識レベル向上に励み、みなさまに
お役立ち情報をお届けします。

会社概要を見る

注目のワンちゃん、ネコちゃん

1番見られている子の画像
2番見られている子の画像
3番見られている子の画像
4番見られている子の画像
5番見られている子の画像
6番見られている子の画像
7番見られている子の画像
8番見られている子の画像
9番見られている子の画像
10番見られている子の画像

その他の記事

臭くない?臭いの少ない犬10選!特徴や飼育のポイントを紹介
猫にも顔や体型に種類がある!顔タイプ3種・体型タイプ6種を紹介します
除草剤は犬を飼っていても使える?ペットへの影響と口にしたときの対処方法を解説
ドイツ原産の犬種14選!小型犬から超大型犬まで性格や特徴を解説
猫のゴミ箱対策5選!荒らしてしまう理由や対処方法を解説
ワンちゃん・ネコちゃんを探す