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犬に納豆を与えても大丈夫?メリットと注意点について
栄養素を豊富に含む発酵食品の「納豆」。犬に与えても、人間と同じように健康効果が得られるのでしょうか。この記事では、犬に納豆を与えても良いのか、与える目安量や含まれる栄養素、食べさせる際のポイントについて、解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
愛犬に納豆を与えても大丈夫?
犬に納豆を与えることは、問題ありません。納豆には、犬にとって害になる成分が含まれておらず、安心して与えることができます。不足しがちな栄養素を補うことができるのもメリットです。ただし、与える量には気をつけましょう。
納豆に含まれている成分には加熱に弱いものがあるため、そのまま与えましょう。人間が食べている納豆を与えることもできますが、愛犬に与える際は、刻んだ方が消化吸収しやすくなります。ひきわり納豆や犬用の納豆などもおすすめです。
納豆の独特の匂いやネバネバが苦手な子のための製品も販売されています。乾燥させた納豆やフリーズドライ納豆、おやつやふりかけタイプなどがあるので、愛犬の好みに合わせて選んでみてください。
与えていい量の目安
犬に与えて良いとされる納豆の適正量は決められていませんが、1日の必要カロリーの10%程度を目安にしてみてください。あくまで目安量なので、体格や運動量により異なります。
小型犬
体重が10㎏以下の小型犬で、16g程度(大さじ1杯)
中型犬
体重が25㎏未満の中型犬で、27g程度(1/2パック)
大型犬
体重が25㎏以上の大型犬で、27~45g程度(1パック)
犬にもうれしい栄養素
納豆には犬にもうれしい栄養素が豊富に含まれています。では、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。栄養成分と健康効果について見ていきます。
ナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは、たんぱく質を分解する酵素です。血液をサラサラに保ち、脳血栓や脳梗塞の予防に役立ちます。
ビタミンK
ビタミンKは、骨にカルシウムを沈着させ、骨を丈夫にする栄養素です。納豆100g当たり600μg含まれています。
また、出血があった際に、血を止める凝固作用があります。
参考:食品データベースより
大豆サポニン
納豆には大豆サポニンが多く含まれています。活性酸素を除去する抗酸化作用や免疫力の向上、血流を良くしてくれる効果が期待できます。
食物繊維
納豆には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらも含まれています。食後の血糖値の上昇を緩やかにし、便の量を増量。納豆菌が腸内の善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)のエサになることで、腸内環境を良くしてくれる働きがあります。
たんぱく質
納豆は全体の17%がたんぱく質です。必須アミノ酸のバランスが良く、良質なたんぱく質を含んでいます。
筋肉や臓器、皮膚などを作り、エネルギーの源になります。植物性由来のたんぱく質は、肉などの動物性たんぱく質よりも体に吸収されにくいです。ですが、製造過程で分解されている納豆は、大豆そのものを食べるよりも栄養が吸収されやすい形になっています。
ミネラル
納豆にはカルシウムや鉄などのミネラル分も豊富です。カルシウムは、納豆100g当たり90mgで、牛乳100ml当たりのカルシウム110mgと比べると多く含まれています。
鉄は納豆100g当たり3.3mgで、植物性食品の中ではほうれん草の2mgよりも含有量は多いです。
愛犬に食べさせる際のポイント
ここでは、愛犬に納豆を食べさせるときに気をつけたいポイントについて見ていきます。
アレルギーに注意
大豆が原料である納豆を、大豆アレルギーのある子に与えるのは避けましょう。納豆アレルギーの症状は、食べてから数時間経過して起こることがあります。症状としては、口の周りのかゆみや皮膚炎、下痢や嘔吐などです。
もしもアレルギーがあるか分からない場合は、少量から与えてみて、アレルギーの症状が出ないか確認してみてください。与えるのが心配であれば、あらかじめ動物病院でアレルギー検査をお願いしても良いでしょう。
タレや薬味はNG
納豆についているタレやしょうゆには、塩分が多く含まれており、腎臓や心臓に負担がかかります。からしも犬にとっては刺激物になりますので、納豆に混ぜずに与えてください。
人間が食べるときに加えるネギや青のりなどといった薬味も不要です。特にネギを犬に与えると、中毒症状を引き起こす危険があるため、与えてはいけません。
納豆を愛犬に与えるときは、タレや薬味なしのものを与えましょう。
与えすぎない
納豆には栄養があるからとたくさんあげたくなりますが、与えすぎは禁物です。多く与えたからといって、その分栄養が摂れるわけではありません。
高たんぱく、高栄養の納豆は、与えすぎると栄養のバランスを崩したり、体調に異変が生じたりすることがあります。目安量を参考にして、量に気をつけて与えるようにしてください。おやつやごはんのトッピングとしてドックフードに添える程度に与えるのがおすすめです。
腎臓病を持っている子には与えない
納豆にはたんぱく質が多く含まれているため、腎臓が弱い子が食べると腎臓に負担がかかります。腎臓病を持っている子には与えないようにしてください。
またたんぱく質の他にも、腎臓が弱っている犬が控えたいカリウムやリンも納豆には多く含まれているため、与えるのは避けましょう。
まとめ
納豆は犬に与えても良い食品で、健康効果も期待できます。与える量は体格などにより異なるため、目安量を参考にしてみてください。
納豆には、ナットウキナーゼ、ビタミンK、大豆サポニン、食物繊維、たんぱく質などの栄養素が豊富に含まれています。納豆を愛犬に与える際は、アレルギーや与える量に注意し、タレや薬味を混ぜずに与えましょう。腎臓病の子には、臓器に負担がかかるため、与えるのは避けてください。
愛犬の健やかな暮らしのためにも、飼い主さんが正しい知識を持つことが大切です。納豆は健康的にもおすすめなので、愛犬の食生活に取り入れてみてくださいね。
犬の家&猫の里 編集部
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