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しつけ

帰宅時に犬が吠える原因と対策方法を解説

2021.12.16 2024.03.06

飼い主さんや家族が帰宅するたびに、愛犬が吠えてしまうと困ってしまうものです。帰宅が遅いと近所への影響も気になってしまいますよね。そこでこの記事では、帰宅時に犬が吠える原因と対策方法について解説します。愛犬の性格や抱えている感情を理解し、状況に合わせて対応していきましょう。

帰宅時に愛犬が吠える理由

愛犬が吠えることには、理由があります。まずは帰宅時に吠える愛犬の心理について考えてみましょう。

嬉しくて興奮している

留守番をしていた愛犬にとって、飼い主さんの帰宅は待ち遠しいもの。飼い主さんが帰宅すると、嬉しくて興奮しまうことも少なくありません。愛犬は吠えることで、飼い主さんを喜んで迎えてくれているのです。

犬のコミュニケーションのひとつでもあり、人間でいう「おかえり」「ただいま」といった挨拶と同じことです。ただし、あまりに興奮しすぎてしまうと、手が付けられない状況にもなります。

吠えずに落ち着いていられるように、教えることが必要です。

何か要求している

帰宅した飼い主さんに嬉しい気持ちを伝えていると同時に、飼い主さんに何か要求があって吠えているのかもしれません。

散歩に行きたい、遊んでほしい、ご飯やおやつが欲しいなどの要求から吠える、いわゆる「要求吠え」です。

日常的に愛犬の要求に応える行動をしていると、習慣化してしまう可能性があります。愛犬にとって要求が通ることを当たり前にしてしまわないことが大切です。愛犬の催促には、すぐに対応しないようにしましょう。

また、留守番が長かったり、散歩の時間が短かったりする場合は、運動不足になりがちです。ストレスの発散や運動不足の解消のために、しっかり運動させるようにすると、愛犬が要求して吠える行動が解消されることがあります。

吠えると良いことがある

吠えれば良いことがあると感じて、無駄吠えをしていることも考えられます。

犬は学習能力が高い動物です。吠えたら飼い主さんが構ってくれたという過去の経験から、吠えている可能性があります。

飼い主さんは吠えている愛犬にどのように接しているでしょうか。近づいて撫でる、抱っこする、散歩に行く、おやつを与えるなど、愛犬に対してプラスの行動をすると、吠えることでメリットがあると感じてしまいます。

犬は小さなことでもしっかり記憶しており、行動を繰り返します。飼い主さんは帰宅時に愛犬にどう接しているか、振り返ってみてください。

帰宅すると唸るのはなぜ?

飼い主さんが帰宅すると、毛を逆立てて、歯を見せながら唸ることがあります。このようなときは、近づいたり、手を出したりするのは危険です。愛犬は人や物に対して、警戒心を抱き、恐怖を感じています。

低い唸り声は、これ以上近づくなという警告と、縄張りを主張し、威嚇している状態です。場合によっては、攻撃することもあるため、少し距離を置いて様子をみましょう。

家族の中でも吠える人と吠えない人がいるのはなぜ?

犬は家族のメンバーを順位付けしています。犬の序列では、自分自身を一番上か飼い主さんの直下に捉え、他の家族のメンバーは自分より下に見ていることが多いです。

他の家族の帰宅やチャイムが鳴ると、飼い主さんに来客だと吠えて知らせているのかもしれません。また、別で一人暮らしをしている家族など、あまり帰宅しない家族は、犬が不審者だとみなし、吠えて飼い主さんを守ろうとしていることも考えられます。

シチュエーションによって、犬が示す行動も変わってきます。家族の序列は、愛犬が最も下に位置するのが望ましいです。愛犬の中で序列が上位に位置しているようなら、家族の中での正しい位置を教えてあげましょう。

帰宅時に愛犬が吠えるのをやめさせる方法は?

ここでは、愛犬が吠えるのをやめさせるための具体的な方法について見ていきます。愛犬と一緒になって興奮したり、機嫌をとったりせずに、飼い主さんが常にリードすることが大切です。

反応しない

帰宅後に、愛犬が吠えてる場合は態度や声には、一切反応しないことです。出迎えた愛犬をすぐに撫でたり、抱っこしたりしたくなりますが、愛犬の存在がないかのごとく扱いましょう。

こちらを見ていたとしても目を合わせず、声もかけないようにします。飼い主さんは、まず荷物を置いたり、着替えたりといった自分の身の回りのことを済ませてください。

吠えていることに叱る飼い主さんもいますが、叱る行為は意識が愛犬に向いていることになります。帰宅してしばらくは、愛犬に意識を向けないよう徹底しましょう。

愛犬を落ち着かせる

愛犬の気持ちを落ち着かせることを意識するのもおすすめです。飼い主さんは愛犬が吠えている間は、声を掛けずに、相手をしないようにします。

しばらくして、愛犬の様子が落ち着いてきたら、「おすわり」や「待て」など特定のコマンドを出します。愛犬が飼い主さんの指示に従ったら、褒めてあげてください。

帰宅後のあいさつや撫でる行為は、犬の興奮がおさまったタイミングでします。愛犬に吠えている間は構ってもらえないと認識させることです。毎日根気よくトレーニングを続けることで愛犬の様子に変化が見られます。

吠えなくなったら褒める

愛犬が吠えるのをやめて落ち着いたら、大げさなくらい褒めてあげるのも効果的です。

吠えるのをやめても、近づいたときに再び吠えだしたら、愛犬に対して無反応を貫きます。吠えなくなったら、たくさんスキンシップをとってあげます。吠えなくなったら、良いことがあると愛犬に経験させることがポイントです。

まとめ

帰宅時に愛犬が吠えるのは、嬉しくて興奮がおさまらなかったり、要求したいことがあったり、吠えることで良いことがあるという心理が働くためだと考えられます。

ときに威嚇するために、低い声で唸ることもありますが、縄張り意識が強くなり、警戒心や恐怖心を抱いている状態です。その場合は、愛犬との距離を置き、そっとしておきましょう。

帰宅時に吠えるのをやめさせるためには、愛犬の態度や声に反応せず、愛犬の気持ちを落ち着かせることが効果的です。吠えるのを止めたら、たくさん褒めてあげるなど、メリハリをつけることで、帰宅時にも吠えずに落ち着いていられるようになります。

無駄吠えをやめさせるためには、愛犬の気持ちを理解することから始めます。愛犬に吠えないよう正しく認識させるためにも、継続的なトレーニングは欠かせません。我が家が愛犬にとって安心できる場所にするために、ときには心を鬼にして接することも必要です。愛犬や飼い主さんが心穏やかに過ごせる環境を作るためにも、無駄吠えを解消しましょう。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
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