コラム・豆知識
注目のワンちゃん、ネコちゃん
犬が髪の毛を噛んでくる理由としつけ方
愛犬が髪の毛を噛む行為は、飼い主さんにとっては困るものですよね。習慣化してしまう心配もあります。この記事では、愛犬は髪の毛を噛んでくる理由としつけ方について解説していきます。参考にしてみてくださいね。
愛犬が髪を噛む理由
まず、なぜ愛犬が髪の毛を噛むのかについて見ていきます。愛犬の様子や行動から原因を探っていきましょう。
遊んでいる
愛犬は飼い主さんの髪の毛を噛みながら、遊んでもいる場合があります。
犬が噛むと、飼い主さんはびっくりして声を上げたり、リアクションしたりするかもしれません。しかし、そうすると飼い主さんが喜んでいると思って楽しくなり、一緒に遊んでもらっていると感じてしまうのです。
飼い主さんがあまり構ってくれないときにも、気を引こうとして噛むことがあります。どちらの場合も、飼い主さんの反応を伺っているときに見られる行動です。
普段大人しい性格の犬でも、興奮すると制止の声が届きにくくなります。子犬の頃からしつけておくことが大切です。
愛情表現
犬にとって、口は最も重要なコミュニケーションのツールです。犬は成長する過程で、親犬や兄弟から噛んだり、噛まれたりといった「噛むルール」や甘噛みを学びます。生後まもない頃に親元を離れた場合は、学習する機会がありません。
もっとスキンシップを取りたいという愛情表現から、思わず飼い主さんを噛んでしまう犬もいます。お出かけしていた飼い主さんをお迎えするときなど、嬉しい気持ちのときにも見られることが多いです。噛むことで、コミュニケーションをとっているのだということも理解しておきましょう。
その上で、飼い主さんが親犬に代わって「噛むルール」を教える必要があります。
噛み癖がある
噛み癖があることで、髪の毛を噛んでしまうことがあります。
飼い主さんの手足を噛みはじめ、叱られる度に噛む場所を変えていき、髪の毛を噛むようになることも少なくありません。
噛んでストレスを発散させていることもあり、むやみに叱ることは逆効果です。かえって噛み癖がつくこともあるため、気を付けましょう。
下に見ている
犬が髪の毛を噛むときは、飼い主さんを下に見ている可能性があります。
犬は元々群れを作って集団生活をする習性があり、ランク付けをする傾向があるのです。基本的に飼い主さんをリーダーであると認識し、主従関係を結ぼうとします。
その関係性が逆転すると、相手を噛んで攻撃し、自分が上であることを示そうとするのです。飼い主さんが愛犬に、家族の中での位置を教えてあげる必要があります。
愛犬が噛むときの対策方法
では、愛犬が噛んだときはどのような対策をすれば良いのでしょうか。
過剰に反応しない
噛まれたことに、飼い主さんが反応を示さないことが大切です。飼い主さんが強い反応を示すことが噛む行為の原因となっている場合も少なくありません。
飼い主さんが騒げば、愛犬がより興奮し、ヒートアップしてしまう状況を作ってしまいます。できるだけ大きなリアクションをしないこと、「きゃー!」「やめて!」など高い声を出さずに冷静に対応してみてください。
無視をする
髪の毛を噛まれたときに愛犬を無視することも効果的な方法です。
飼い主さんはあえて無反応を貫き、そっけない態度を取るようにしましょう。一切相手にしないことで、諦めて噛まなくなることもあります。ただし、無視をするときに少しでも反応してしまうと無意味になるため、徹底的に無視をするのがポイントです。
噛んだ瞬間、黙ってその場から離れて部屋を出ていく、ゲージの中に入れるといった方法もあります。
はっきりと注意する
愛犬に噛むことはいけないことだと理解させるために、はっきりと注意することも有効です。
注意するときは、「ダメ!」など毅然とした態度で短く分かりやすい言葉を使います。愛犬に遊んでもらっていると勘違いされないために、飼い主さんは低めの声で伝え、愛犬の要求は応えず、無視しましょう。
噛み癖を治す
愛犬が噛むときは、噛み癖を根本から治すための対策をしてみてください。
噛みついたら、犬が嫌いな臭いのスプレーを吹きかける、大きな音を立ててびっくりさせるなどしてみるのもひとつの方法です。
髪の毛を噛まなくなったとしても、噛む対象が変わることがあります。
愛犬には、噛まれる度に噛んでも良いおもちゃを噛ませて、根気強く噛み癖を直していくと良いです。
髪を食べてしまったけど大丈夫?
髪の毛を噛むと、毛が抜けて食べてしまうこともあります。犬が髪の毛を食べてしまっても体に害はないのか心配ですよね。
髪の毛を食べてしまった場合、少量なら便として対外に排出されることが多いです。中には上手く排出できない犬もいます。胃の中で飲み込んだ髪の毛が詰まって、食欲がなくなったり、食べてもすぐ吐いてしまったりするなど、体に不調をきたすこともあるので、危険です。
犬が髪の毛をはじめとした食べ物以外の、新聞紙、ペットシーツ、ビニール、ティッシュなどを食べてしまう行動を「異嗜(いし)」といいます。
異嗜は、鉄やナトリウムなどの栄養不足が原因で起こるため、ドックフードだけでは栄養がまかなえていないことが考えられます。年齢や体格に適した量を与えているか、日頃のご飯を見直してみてください。犬のサプリメントなどを利用するのもおすすめです。また、異嗜だけでなく、栄養不足による他の病気を防ぐためにも、定期的にかかりつけの動物病院で血液検査や健康診断を受けましょう。
髪を食べてしまう場合の対策方法
愛犬が髪の毛を食べてしまうことはできるだけ防ぎたいものです。ここでは、愛犬が髪の毛を食べてしまう場合の対策方法について見ていきます。
噛み癖を治す
髪の毛を噛まない環境を作ることも対策のひとつです。髪の毛で遊んでしまう愛犬の場合、口元に髪の毛を近づかないようにします。
噛んでも反応しない、噛んでも良いおもちゃを与えるなど、噛み癖を直すための対策をしてみてください。髪の毛への興味が薄れて、違和感を覚えれば、噛むことも減り、髪の毛を食べてしまうことも防げます。
こまめに掃除をする
部屋をこまめに掃除することも、髪の毛を食べてしまうことを防ぐ対策になります。
犬の行動スペースを定期的に掃除しておくと良いです。髪の毛以外のほこりやゴミの誤飲も防ぐことができます。
留守番などで長い間目を離すときには、あらかじめ部屋を綺麗にしておくと安心です。
ストレスの軽減を図る
犬がストレスを感じていると、その矛先が飼い主に向き、髪の毛を噛んで食べることがあります。
ストレスによる噛み癖の原因は様々ですが、運動不足であることがほとんどです。運動不足のイライラは散歩や遊びで解消できます。
積極的にコミュニケーションの時間を取り、十分に体を動かすことで、噛み癖が減ってくるかもしれません。愛犬の性格に合わせて、ストレスを軽減するための方法を取ってみてください。
まとめ
愛犬は噛む行動で気持ちを表し、コミュニケーションを取っている場合もあります。ですが、噛み癖がついてしまうと、なかなか治すのが大変です。できるだけ子犬のうちからしつけておくと良いでしょう。
噛んでくる愛犬には、根気強く向き合うことが必要になります。また、愛犬が髪の毛を食べてしまう「異嗜」と呼ばれる行動も問題です。こまめな掃除やストレスの解消を図るなどし、気になる場合は獣医師さんに相談してみてください。
愛犬と安心した健やかな生活を送るためにも、愛犬に適した方法で対処していきましょう。


犬の家&猫の里 編集部
犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
飼い主さまと大切なペットを末永くサポートさせて頂きます。
日々ワンちゃんネコちゃんに対する知識レベル向上に励み、みなさまに
お役立ち情報をお届けします。
注目のワンちゃん、ネコちゃん
その他の記事










