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犬がご飯を食べない理由と対策方法!病気の心配は?
愛犬がごはんを食べてくれないと、飼い主さんは心配になりますよね。犬がごはんを食べないときにはどのような理由が考えられるのでしょうか。この記事では、なぜ愛犬がごはんを食べないのか、食べさせるための対策、病気の心配などについて解説していきます。あわせて、ごはんに関するよくあるお悩みもチェックしてみてくださいね。
犬がごはんを食べない理由
犬がごはんを食べないときは、いくつか理由が考えられます。
ストレスが原因の場合
犬がごはんを食べない原因は、強いストレスを感じているからかもしれません。犬のストレスサインは、行動と体の両方に現れることが多いです。
たとえば、あくびをする、舌なめずりをする、体を掻く、パンティングといった行動もストレスのサインとなります。
場合によっては、吠えたり噛んだりといった攻撃的な行動や、飼育環境下にあるものを破壊するといった問題行動を起こすことも。
老化が原因の場合
老化による衰えによって、ごはんが食べられなくなることもあります。犬も年を重ねると、消化吸収する機能が低下し、味覚や嗅覚が鈍くなるためです。
必要なエネルギー量が減って食が細くなることで食欲が沸かず、食が進まないことも少なくありません。他にも、歯の衰えや歯肉炎などの口腔内のトラブルがあることで、食事を嫌がることがあります。
ただし高齢犬の場合、老化がごはんを食べない原因であるとは限りません。高齢犬は病気にかかりやすいため、病気による症状が見られないかもチェックしてみてください。
わがままが原因の場合
愛犬がごはんを食べないのは、わがままが原因であることも考えられます。普段通り元気な様子で、下痢や嘔吐などの症状がなく、おやつであれば食べるときは、わがままでごはんを食べないケースが多いです。
この場合、飼い主さんの行動が愛犬のわがままを引き起こしている可能性があります。
おやつをごはんの代わりに与える、人間用の食べ物を与える、ドッグフードの種類を頻繁に変えるなどしていませんか?飼い主さんが愛犬の要求に応えないことも大切です。
愛犬はごはんを拒否すると、おやつがもらえると学習してしまいます。ますますごはんを食べなくなり、わがままもエスカレートしてしまうかもしれません。飼い主さんが愛犬の食事のしつけをきちんとし直すことが必要です。
病気が原因の場合
ごはんを食べなくなるときに、最も心配なのが病気です。場合によっては、緊急性が高い場合もあるため、体調の変化に早く気付くことが大切です。
食べ物だけでなく水も飲めないときは、何かしら疾患を抱えている可能性が高いです。口腔内の異常により何も口にしないこともあるため、口の中も確認しましょう。また、ごはんを食べていないのに嘔吐や下痢などの症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。
嘔吐物や便の色、状態をスマホで撮るなど、メモをして獣医師さんに伝えれば、診察のときに役立ちます。特に子犬や高齢犬、疾患のある犬や体力のない犬は、日頃から体調をよく観察しておくことが大切です。
原因別の対策方法
次に、それぞれの原因ごとの対策について見ていきましょう。
ストレスが原因の場合
ストレスが原因でごはんを食べない場合は、ストレスの要因を取り除くか、慣れることで食欲が回復します。
ストレスを解消するために、愛犬とのコミュニケーションを積極的に取ることも大切です。留守番ばかりだと、愛犬は不満や不安が溜まりやすく、運動不足にもなります。散歩が好きな犬は、散歩を長めにしたり、ドッグランに連れて行ったりしましょう。
散歩を好まない犬は、家でのんびり過ごすことがストレスの緩和に繋がるかもしれません。
また、食事をする環境が整っていないことも考えられます。飼育環境を見直し、愛犬がゆっくり安心して食事が摂れる環境づくりをしましょう。
老化が原因の場合
高齢犬になれば、食が細くなるのは自然なことです。ごはんの量を減らして、回数を増やし、質を高めるのがポイントになります。少量でもしっかり栄養が摂れるバランスの良いごはんを用意してください。噛みやすく消化に負担のかからないものがおすすめです。
また犬の嗅覚は鋭く、食べ物のニオイはおいしさを感じる重要な要素になります。高齢犬の食事は、フードの香りを立たせるのもおすすめです。電子レンジでフードを少し温める、ドライフードをぬるま湯でふやかすなどしてみてください。
手作りのごはんを用意するのも、食欲を増進させる効果が期待できます。
わがままが原因の場合
わがままでごはんを食べない場合は、きちんと食事のしつけをすることが大切です。普段通りドックフードを出して食べないときは、しばらく置いて様子を見ます。
食べないようなら、20~30分で食器を片付けてください。愛犬にいつでも食べられると思わせてしまうからです。時間を区切って片付けることで、食べないと片付けられてしまうことを覚えさせます。
またごはんの代わりに、他の食べ物を与えたり、ごはんを無理やり食べさせようとしたりしてはいけません。食べずに待っていても、無駄なことだと愛犬に理解させるのです。
逆に、きちんとごはんを食べたときには、たくさん褒めてあげましょう。
病気が原因の場合
基本的に元気があって、排泄がいつもと変わらなければ、あまり心配する必要はありません。食べ方にムラがあったり、全部食べずに少し残したりしても、2~3日様子を見ましょう。
元気がなく、まったく食べ物を受け付けないなど、病気が疑われる場合は、出来るだけ早く動物病院を受診してください。
また、食べないのに無理やり食べさせるのは良くありません。水も食べ物も与えない対処が適切である場合もあります。腸閉塞や胃捻転など、命に関わる病気である可能性もあるため、要注意です。
愛犬のごはんに関するよくある悩み
愛犬のごはんに関する悩みは多いです。ここでは、よくあるお悩みについて見ていきます。
おやつだけは食べる場合はどうするべき?
おやつだけ食べる犬には、食事の際のしつけを見直す必要があります。わがままが原因であることが多く、おいしいものを選り好みしている可能性が高いです。
おやつだけしか食べないと栄養のバランスが悪くなります。主食はおやつではありません。きちんとごはんを食べるようにしつけましょう。前述したわがままの対処法を実践することをおすすめします。根気強く、きちんとごはんを食べるまで繰り返してください。ごはんを食べるようになるまでは、ごはん以外のものを与えるのは控えましょう。
少ししか食べない場合は?
老化により少ししか食べられない場合は、1回の量を減らして回数を増やしてみてください。少量でも栄養価の高いものや食べやすいものを選んで与えてみる、普段のごはんにトッピングしてみるのも良いでしょう。
食べやすくお湯でフードをふやかす、カリカリのフードではなく、ウェットタイプのものを与えてみるなどして様子を見てください。
また食べムラの原因がないかも探ってみると良いです。ストレスを感じていないか、食事環境は悪くないか、確認してみましょう。要因があるなら改善が必要です。
元気はあるのに食べない
元気があっていつも通り散歩をする、水やおやつは食べる場合は、あまり心配しなくても良いです。犬は2~3日食べなくても、問題ありません。
運動不足が食欲に影響する場合もあるため、しっかり運動させるようにしましょう。散歩や遊びの時間を増やして、意識的に体を動かすようにしてみてください。
急に食べなくなった場合
急にごはんを食べなくなったときは、食欲以外にいつもと違う様子がないか観察してください。元気がない、嘔吐や下痢をしているときは、治療が必要です。獣医師さんに診てもらいましょう。
病気が疑われる症状がなく、普段通り生活しておやつは食べているようなら、しばらく様子をみましょう。食事を拒否すれば、違うものを出してくれると思っている可能性もあります。愛犬のわがままを許さずに、食事のしつけを見直してみてください。
痩せているのに食べない
痩せている犬は体力がないため、ごはんを食べないとエネルギー不足になります。少しカロリーが高いものにフードを変更する、総合栄養食を与える、手作りフードを与えるなど、愛犬が食べやすくなる対策をとってみてください。愛犬の好みに合わせたフードの固さや食感にすれば、食べてくれる場合もあります。
まとめ
犬は、ストレスや老化、病気、わがままなどが原因でごはんを食べない場合があります。それぞれの原因に合った対策をすることで、改善されることも多いです。
ただし、食べ物だけでなく水も口にできない場合は、要注意です。病気が疑われるため、自己判断せずに、早急に獣医師さんの診断を受けましょう。
愛犬のごはんに関する悩みはいろいろありますが、できるだけ食べてもらえるよう、飼い主さんが工夫することが大切です。愛犬の健やかな生活のためにも、飼い主さんが適切にサポートしていきましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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