コラム・豆知識
注目のワンちゃん、ネコちゃん
猫が懐かない場合の理由と仲良くなる方法
「愛猫が懐いてくれない」と、悩む飼い主さんも少なくありません。愛情をもって接しているのに、側に寄ると逃げたり、威嚇されたりすると悲しくなりますよね。この記事では、猫が懐かない理由や、猫と仲良くなるためのポイントについて解説していきます。猫の基本的な性質を知って、上手く付き合っていきましょう。
猫が懐かない原因かも?
猫が懐かないときには、何かしら原因があるものです。ここでは、懐かない原因について具体的に見ていきます。
声が大きい
飼い主さんの話す声が大きいことが懐かない原因かもしれません。猫は聴力が優れた動物です。そのため、飼い主さんが大きな声で話しかけると、猫は驚いたり、警戒したりしてしまいます。人間が大きいと感じる声は、猫にとってはかなりの騒音です。大きな声で話す行為は、猫が懐きにくい典型的な原因といえます。
猫に接するときは声のボリュームに気をつけて、ささやくように話しかけると良いです。また、猫が一緒に過ごす部屋では、話す声の大きさに気を配るようにしてください。
動作音が大きい
動作音が大きいことも懐かない要因になります。猫はほとんど物音を立てずに過ごす、繊細な性格の子が多いです。飼い主さんの動作音が大きく、ストレスに感じている可能性があります。
「バタン」といったドアの開閉音や「ドタドタ」と歩く音など、普段の何気ない動作音が気になり、警戒心が解けないのかもしれません。飼い主さんも猫に習って、極力物音を立てないように意識することが大切です。ゆっくり落ち着いて行動すれば、猫も警戒心を解いてくれるでしょう。
嫌がる行動をしている
猫が懐かない原因は、猫に嫌がることを強要しているからかもしれません。仲良くしたいからと、猫を追いかけまわしたり、つかまえて無理やり抱っこしたりするのはNGです。
猫の嫌がる行動をすると、警戒して近づかなくなってしまいます。
また、長い時間正面からじっと見つめるのは止めましょう。猫の世界で目を合わせることは、威嚇しているとみなされ、ケンカを始めるサインとなります。逆に目を細めて、まばたきをゆっくりしているときは、リラックスしていることを示します。
香水や洗剤等のにおい
香水や洗剤の香りが強すぎることで、猫が懐かないこともあります。犬程ではありませんが、猫も嗅覚が敏感です。香水や柔軟剤などの洗剤の香りは、嗅覚が鋭い猫には香りが強すぎます。
香水や洗剤の香りがすると、猫は逃げ出してしまうこともあります。特に柑橘系やフローラルの香りが猫は苦手です。猫と触れ合う際には、香りにも気を配るようにしましょう。
煙草のにおい
猫が煙草のにおいを嫌がって、懐かないのかもしれません。人間でも煙草を吸わない人には、嫌なにおいですが、嗅覚の優れた猫にとって、煙草のにおいはさらに強烈なものとなります。
また、小さな体の猫は、人間よりも有害物質の影響を受けやすく、受動喫煙の影響が大きいです。猫の健康も考慮し、煙草を吸うときは、外で吸うようにしましょう。
野良猫や保護猫は懐きにくい?
野良猫や保護猫を家に迎えると、家や人に慣れず、なかなか懐かない場合が多いです。引き取られるまでの、経歴が重要になります。
野良猫や保護猫を譲渡された場合は、飼い主さんが迎え入れるまでに、人との接触がほとんどありません。つまり、飼い猫としての社会性が身に付いていない状態です。猫の性格により個人差が大きいですが、ライフスタイルに慣れるまでには、最低2週間は様子をみてください。
猫と仲良くなるためのポイント
では、猫と仲良くなるためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。対策について見ていきます。
高い声で接する
猫に接するときは、高めの声で接すると良いです。猫は、子猫のような高めの声が聞き取りやすいとされています。
そのため、猫は男性よりも女性の声を好みます。男性の低い声は、猫同士の威嚇の際に発する音によく似ていることから、恐怖感や威圧感を抱くのです。
猫に話しかけるときに、声を張らずに、高めでささやくように接すると、猫は安心感を覚えます。小さな子供に話をすることを意識してみてください。
大きな音を立てない
猫が生活している環境では、大きな音を立てないことも大切です。
聴覚が敏感な猫にとって、ちょっとした生活音も気になるもの。大きな音は、猫が嫌がる要因となります。愛猫の存在を尊重する気持ちも大切です。なるべく大きな物音を立てないように生活し、愛猫が少しでも安心して過ごせるよう静かな環境を作りましょう。
匂いを嗅がせる
猫に近づけるようになったら、猫に自分のにおいを嗅がせてみてください。
猫は匂いを嗅ぐことで、コミュニケーションを図ります。相手が自分にとって敵であるかどうかを見極めているのです。猫同士では、鼻をくっつけてクンクンと匂いを嗅ぎ合います。それと同じように、指先の匂いを嗅がせてみてください。猫に味方であると認識させることが大切です。
嫌がらず鼻をこすりつけてくるようなら、猫の警戒心を解けた状態です。猫が心を許したようなら、猫の好きなところを撫でてあげましょう。
関わりすぎない
猫と接するときは、関りすぎないこともポイントです。猫は執拗に構われるのを嫌がります。猫は種類にもよりますが、基本的に気まぐれな性格の子が多いです。構ってほしいときはすり寄ってきますが、それ以外は自由に過ごします。
飼い主さんの元に来たときにはしっかり構い、それ以外はあまり構わない姿勢でいるのがおすすめです。
猫を追いかけ回す、家具に隠れて身を潜めているところを引きずりだすのは止めましょう。
懐いてもらうための疑問
ここでは、猫が懐くまでに生じる疑問について、見ていきます。
オスとメスで懐きやすさは違う?
オスとメスでは、接し方に違いがあるとされています。個体差がありますが、メスよりもオスの方がストレートに愛情表現することや、甘えたりする傾向があるようです。
特に去勢や避妊手術後のオスは飼い主さんにべったりであるのに対し、メスはある程度距離を取って接します。
しかし、性別による接し方と懐きやすさは必ずしも関連しません。サバサバした性格に見えても、飼い主さんにとても懐いているメス猫もいます。
子猫はいつ頃から懐き始める?
子猫が懐き始めるのは、9週齢までをどう過ごすかで大きく変わります。猫の社会化は、9週齢までに作られるとされているのです。
この時期に、人間に撫でられたり、抱っこされたり、体に触れられたりすることに慣らす「ハンドリング」を十分にしておくことが重要になります。
子猫の週齢は、歯の生え方で判別が可能です。2~3週くらいから乳歯が生え始め、3か月くらいから歯の生え変わりが始まります。どのくらいの週齢なのかの目安にすると良いでしょう。
威嚇される場合はどうする?
愛猫に威嚇されたときは、まず愛猫が威嚇する原因を特定し、取り除きます。
原因がわからず、やたらと威嚇してくる場合は、しつけで対処しましょう。
威嚇や攻撃が通用しないことを理解させる必要があります。威嚇されたときに、下手に機嫌をとることや怒ることをしないでください。威嚇することは、効果があることだと愛猫に勘違いさせてしまうからです。
対処法としては、愛猫を驚かせることです。両手でパンッと鳴らす、風船を割る、霧吹きをかけるなどして、猫を瞬時にびっくりさせると、ひるんで威嚇を止めることがあります。
また、飼い主さんに構ってほしくて威嚇していることも。その場合は、威嚇する愛猫に対し、相手にせずに無視するのも有効です。飼い主さんの反応が得られないと、諦めて止めるかもしれません。
まとめ
愛猫が懐いてくれないときには、飼い主さん側に原因がある場合が多く見られます。思い当たる原因があれば改善し、接し方を変えてみると良いです。愛猫の様子に変化が見られるかもしれません。
愛猫の持つ性質や性格を踏まえ、愛情を持って接することで、愛猫との程よい距離感を掴んでいきましょう。
犬の家&猫の里 編集部
犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
飼い主さまと大切なペットを末永くサポートさせて頂きます。
日々ワンちゃんネコちゃんに対する知識レベル向上に励み、みなさまに
お役立ち情報をお届けします。
注目のワンちゃん、ネコちゃん
その他の記事