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猫がティッシュで遊んでしまう!理由と対策方法について
「帰宅したら部屋にティッシュが散乱していた」、「飼い猫がティッシュに夢中になっている」など、ティッシュを遊び道具にしてしまう飼い猫は多いもの。愛猫のティッシュ遊びを止めさせたいと考える飼い主さんも少なくありません。
ティッシュで遊ぶだけでなく、食べてしまう可能性があるため、適切な対策が必要です。
猫がティッシュで遊ぶ理由や注意点、ティッシュを食べてしまった場合や対策について、解説していきます。
猫がティッシュで遊ぶ理由
なぜ猫はティッシュで遊ぶのでしょうか。その理由について見ていきます。
本能によるもの
猫の持つ本能的な行動により、ティッシュで遊んでいることが考えられます。
本来猫は狩りをして暮らしていた動物です。動くものに反応する習性があり、ティッシュのひらひらした動きが、狩猟本能をくすぐるのかもしれません。
ティッシュを噛みちぎる仕草は、仕留めた鳥の羽をもぎ取る行動に似ており、本能を満たしているといえます。
ストレス発散
猫は溜まったストレスを発散させる目的で、ティッシュ遊びをすることがあります。
完全室内飼いの猫は、部屋に十分な運動スペースがないと、運動不足になり、ストレスを溜めがちです。体を十分に動かせないと、エネルギーを上手く発散できません。また、部屋の模様替えや引っ越しで飼育環境が変わった場合なども、猫にとってはストレスです。
その他にも、留守番が多くて構ってもらえない時間が長いと、寂しさを紛らわすためにティッシュ遊びをすることがあります。猫は繊細なので、飼い主さんが思う以上にストレスを感じやすいです。
そのため、飼い主さんは愛猫がストレスを溜めないようにケアする必要があります。
好奇心
猫がティッシュ遊びをするのは、猫の好奇心旺盛な性格も関係しています。
猫は安心した環境下では、動いているものや不思議なものに強い興味を示し、「触りたい」という気持ちに駆られるものです。
ひらひら揺れる、くしゃくしゃに形が変わるティッシュは、猫の興味をそそる楽しいポイントがたくさんあるアイテムです。
次々にティッシュを引き出して、遊び倒す子も少なくありません。
イタズラ心
飼い主さんの気を引きたかったり、退屈を感じていたりすると、ティッシュをイタズラすることがあります。
イタズラをして飼い主さんに注意された経験があると、愛猫はイタズラをすれば構ってもらえると勘違いすることも。
また、室内飼いの猫は、生活が単調になりやすく、退屈に感じてしまうことも多いです。特に遊ぶことが大好きな子は、家の中で遊べるものを見つけて、退屈な気持ちを紛らわせようとイタズラをします。
猫は身の回りの家具や家電など、何でもおもちゃにして遊びます。ティッシュは、猫にとって格好の遊び道具になるのです。
ティッシュ遊びで気を付けたいこと
ティッシュ遊びをしている愛猫は、以下のことに気をつけてください。
ティッシュの誤飲
ティッシュ遊びで注意したいのが、誤飲です。噛みちぎる遊びの延長で、ティッシュを食べてしまう子もいます。
自分で飲み込んだティッシュを吐きだせれば良いのですが、吐き出せない場合は、消化管に詰まり、腸閉塞を起こす可能性があります。
異食行動
食事に不満があると、ティッシュを食べる行動を取ることがあります。
これは、キャットフードやおやつなどの食べ物以外のものを口にしてしまう「異食行動」と呼ばれる問題行動のひとつです。
お腹が空いていて、思わず口にする子や、猫草を食べる感覚でティッシュを食べて吐き出そうとする子もいます。
異食行動をする場合は、食事の量や内容が適切であるかチェックし、改善する必要があります。
火事の危険性
ティッシュが置かれている場所によっては、火事になる恐れがあるので、注意してください。
ティッシュは紙なので、柔らかく燃えやすい素材です。猫はところ構わず、ティッシュで遊ぶため、キッチンやストーブの近くに置かれていると、危険です。
火の気のある場所の傍に、ティッシュを置かないようにしましょう。
猫がティッシュを食べてしまった場合
愛猫がティッシュを食べてしまった場合、量によっては、身体への影響が心配されます。
飲み込んだティッシュが少量で、体調に異変がなければ、あまり慌てることはありません。健康に問題がない猫なら、誤飲したとしても、便と一緒に排泄されます。
ティッシュ遊びを止めさせて、数日間は体調などに変化がないか様子を見てください。
ティッシュを大量に食べてしまったときは、腸閉塞を起こす恐れがあります。飲み込んだ量が多いと、排出できずに腸で詰まってしまうのです。最悪の場合、命に関わることがあります。
腸閉塞になると、開腹手術が必要なケースもあり、猫への負担も大きいです。
嘔吐や食欲が低下するなどの症状が見られる場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。
ティッシュ遊びをやめさせる対策方法
ここでは、愛猫のティッシュ遊びをやめさせるための対策方法について見ていきます。
ティッシュの置き場を工夫する
猫にティッシュ遊びをさせないためには、置く場所を工夫してみてください。
ティッシュを猫の目の届かない場所や触れられない場所に置くことは有効です。
基本的に猫の過ごす部屋にはティッシュを置かない、棚の中にしまっておく、壁に設置する用品を購入するなどの方法があります。
ティッシュをおもちゃ代わりにしていた場合は、猫ちゃん用の遊べるおもちゃを与えてあげましょう。
ティッシュを隠す
ティッシュを隠すことも、愛猫のティッシュ遊び対策になります。
ティッシュボックスをひっくり返して穴を見せないようにする、蓋つきのボックスや吊り下げ式など種類があるので、利用してみてください。
ティッシュのひらひらした部分を猫に見せないように、完全に覆うタイプがおすすめです。
もしも猫が興味を持ったとしても、開けるのが難しければ、ティッシュの誤飲や誤食のリスクも減らすことができます。
猫とのスキンシップを増やす
構ってもらえない寂しさからティッシュ遊びをしている子には、スキンシップを増やしてあげるのが効果的です。
愛猫と一緒に遊び、触れ合う時間を作ることで、イタズラが改善されることがあります。
愛猫に留守番をさせることが多い場合は、その分、家にいる時間はフォローしてあげることが大切です。できるだけ家族で声がけをして、短時間でも遊んであげるようにしてみてください。
食事の内容や与え方を見直す
愛猫が食事に不満があって、ティッシュ遊びをしている場合は、食事の内容や与え方の見直しが必要です。
月齢や体重に適した食事量にすること、食事の回数を増やして、小分けにして与えることで、空腹感を減らすことができます。
ご飯の食いつきが悪ければ、好みの味のフードに変えるなどして、食事に対する満足度を上げましょう。
毛玉を吐き出すためにティッシュを食べている場合は、猫草を与えてみてください。
まとめ
猫がティッシュで遊ぶのは、本能的な行動であり、ストレス発散や好奇心、イタズラ心から起こす行動です。
ただし、ティッシュで遊ぶ延長で誤飲してしまう子も少なくありません。大量に飲み込んでしまうと、腸閉塞を引き起こし、死に至る恐れがあります。嘔吐や食欲低下が見られる場合は、動物病院を受診してください。
愛猫のティッシュ遊びには、ティッシュの置き方を工夫する、積極的にスキンシップを取る、食事の改善をするなど、原因に合わせた対策が必要です。
愛猫の性格や気持ちを理解した上で、適切に対処していきましょう。


犬の家&猫の里 編集部
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